この記事では、Googleマイビジネスで、チェーン店のビジネス表記が日本と海外で違う件についてお伝えします。
Googleマイビジネスでチェーン店の店舗を調べると、日本だと「ブランド名 + 店舗名」の表記がほぼ全てです。一例を上げると「マクドナルド 江の島店」のような表記になります。
ところが海外の場合、国によって状況は大きく異なります。「ブランド名 + 店舗名」の国もあれば、「ブランド名」だけの表記の国もあります。アメリカでマクドナルドと調べると、全部「McDonald’s」です。
Googleのガイドラインはどうなってるの?
Googleのガイドラインを見てみましょう。
店舗名について言及している場所が2ヶ所ありますが、ガイドラインを見ただけでは判断がつかない記述になっています。
「ブランド名 + 地名」が可能なケース
地域や市町村名を表記に入れることはできませんが、実際のビジネスで使用して認知されているのであればOKとのことです。
例にある「グーグルホテル八王子」は、実際のビジネスで使用して認知されているか、「八王子」がビジネス名の一部ということになります。
地域、市区町村、番地名などの所在地情報(実際のビジネスで継続的に使用し、認知されている場合を除く)。名前に所在地や道順を含めることはできません。
- 不可: 「グーグルホテル(中央高速八王子インターすぐ)」、「グーグル銀行 ATM – 銀座 7 丁目、地下駐車場あり」、「神田駅前そば」
- 可能: 「グーグルホテル八王子」、「グーグル銀行 ATM」、「かんだやぶそば」、「カリフォルニア大学バークレー校」
「ブランド名 + 店舗名」はNG
一般的にチェーン店の場合、公式ヘルプページに記載のある通り、すべての店舗で一貫したビジネス名を使わなければなりません。
同一国内のビジネス拠点は、場所に関わらず同じ名称にします。たとえば「ザ・ホーム・デポ」という名称であれば、一部にこれ以外の「ホームデポ」や「ホーム・デポ新都心店」を使用することは認められません。
ただし2つの例外があることもヘルプページに記載されています。
このポリシーには次の 2 つの例外があります。
- 複数の種類の事業(サブブランド、部門、小売と卸売などの営業形態の違い)を行っている場合は、すべてのビジネス拠点に一貫して適用される限り、それぞれ特定の名称を付けることができます。
- 一部の実際の店舗、ウェブサイト、事務用品で一貫して別の名称を使用している場合は、その名称を使用できます。
使用可能なパターン: 「Intercontinental Mark Hopkins San Francisco」と「Intercontinental New York Barclay」、「PFK」(カナダ国内のフランス語圏)と「KFC」(カナダ国内の英語圏)
ガイドラインの例外を持ち出して「ブランド名 + 店舗名」がOKなのかNGなのかは、判断がつきません。
例えば、ガイドライン上「マクドナルド 江の島店」は NGとなりますが、ウェブサイトや事務用品に「マクドナルド 江の島店」と記載している場合に、例外としてその名称を使えるのかどうかは、僕たちに判断できませんからね。ヘルプページを見るだけでは分からない点もあるので、このあたりはGoogleの公式の発表を待つことにします。
「ブランド名」のみ
Googleマイビジネスのビジネス名が「ブランド名」のみの国を見ていきます。
以下のリンクをクリックすると、各国の「McDonald’s」の検索結果を表示できます。
ほとんど「ブランド名」
Googleマイビジネスのビジネス名が、ほとんど「ブランド名」の国を見ていきます。
「ビジネス名」と「ビジネス名 + 店名」が混在している
「ビジネス名」と「ビジネス名 + 店名」が混在している国もあります。
「ビジネス名 + 店名」
「ビジネス名 + 店名」はアジア圏に多いですね。
なぜ国によって違うのか?
国によって「ブランド名」だけだったり、「ブランド名 + 店舗名」だったりというのは面白いですね。
とはいえ、Googleマイビジネスのポリシーは、グローバルで共通だと考えられます。
なので、なぜ国によって違うのかについては、Google公式ヘルプ記事を読むだけでは、僕は分かりません。可否についてはGoogleが判断しますので、その基準については外部からは分からないのが現状です。
Googleのガイドラインの例外を踏まえた上での個人的な見解となりますが、「チェーン名 〇〇〇店」が認められているケースを見ると、次のようなことが影響しているのかもしれません。
- 実際の店舗で継続的に使用され、顧客に認知されている
- 公式サイトで使用されている
- 事務用品などで継続的に使用されている
チェーン店でも、国によってマーケティングや店舗の運用方法は異なると思いますので、そのあたりが影響している可能性はあると思います。
文化、習慣などの違い?
文化、習慣などの違いがあるのかどうかは分かりません。個人的には、人口密度の高い国は「ブランド名 + 店舗名」だとユーザーにとっては便利だと思います。例えば、新宿や池袋には、マクドナルドが何店舗もあるので、Googleマップ上のマクドナルドに店舗名が書いてなければ、待ち合わせに不便ですからね。ユーザーの利便性を考慮すると「ブランド名 + 店舗名」になります。
これに対して、アメリカのように国が大きく人口密度の低い国は、「ブランド名」の表記のケースが多いです。また、アメリカは国が大きいだけでなく、全ての道路にストリート名がついているので、Googleマイビジネス上に店舗名がなかったとしても、待ち合わせには困らないのかもしれません。サンフランシスコやニューヨークのような大都会では、店舗名があった方が絶対に便利だと思うけど。
オーストラリアは、国も大きく人口密度も低いし、アメリカと同じように道路に名称がついていますが、日本と同様に「ブランド名 + 店舗名」です。
さいごに
以上、Googleマイビジネスで、チェーン店のビジネス表記が日本と海外で違う件についてお伝えしました。
第3章 ビジネス情報を更新する
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