悪質なMEO業者と契約すると、Googleマイビジネスのオーナー権限を取られてしまうことがあります。
このようなケースでは、Google経由で権限をリクエストしても、業者側でリクエストを拒否するので通りません。
契約解約したいけど、オーナー権限を返してもらえずに困っている方も多いはず。
この記事では、MEO業者からオーナー権限を取り戻す方法についてお伝えします。
なぜ業者がオーナー権限を持っているのか?
当然といえば当然ですが、業者にGoogleマイビジネスの管理を委託しているためです。
多くのケースでは、契約書に「Googleマイビジネスの管理を委託する」といった文言が入っており、気がついた時には業者がGoogleマイビジネスの「メインのオーナー」権限を持っています。
実際、契約書を細かく確認するお店のオーナーは少ないですし、営業が口頭だけで伝えていたり、場合によっては口頭ですら伝えないこともあるようです。
中には契約書にないのに、勝手にオーナー権限を取得しているケースもあります。
本来、業者に管理を委託する際、お店がGoogleマイビジネスのオーナー権限を取得し、業者を「管理者」として追加しておけば、このような被害は起きません。
業者が悪さをしたら、業者を「管理者」から削除すればいいだけの話なので。
Googleマイビジネスで管理者を追加する方法 Check!
しかし、このように業者がオーナー権限を持っているようなケースでは、そもそもお店側でGoogleマイビジネスの登録や管理などのリソースがないようなケースが大半なので、このような被害が起きているのが現実です。
「メインのオーナー」と「オーナー」の違い
問題が起きるのは、業者がメインのオーナーの場合ですが、次のような違いがあります。
- メインのオーナー・・・オーナーを削除できる
- オーナー・・・メインのオーナーを削除できない
メインのオーナーは、はがきなどでオーナー確認したユーザーです。メインのオーナーの方が力関係は上です。
業者がメインのオーナーを取得すると、お店のオーナー権限がいつ削除されてもおかしくないのでご注意ください。
取得権限のある大手予約サイトとの契約にもご注意を
一部の大手予約サイトは、ビジネスリスティングのオーナー権限を取得できる権限を持っています。
EPARK、ぐるなび、ホットペッパーなどを利用していると、彼らが代行してくれますが、そのまま管理権限を持って行くケースもあります。もちろん、契約書に書かれている可能性は高いのですが。
2018年9月〜12月頃にかけて、ナレッジパネルの情報が書き換わる (電話番号が0066の課金番号に) という問題もありましたので、くれぐれもご注意ください。
オーナー権限を取り戻す手順
悪質なMEO業者にオーナー権限を取られてしまったら、次の手順で取り戻してください。
- 契約内容を確認する
- MEO業者に直接連絡を取る
- Google経由で権限をリクエストする
- 異議申し立てをする
1. 契約内容を確認する
どのような契約になっているか確認します。
MEO業者や大手予約サイトでは、「Googleマイビジネスの管理を委託する」と契約書に書かれているケースが大半ですが、どんな契約を結んでいるのか、この機会に確認しておきましょう。
2. MEO業者に直接連絡を取る
MEO業者に連絡を取って次のように伝えてください。
Googleマイビジネスの「メインのオーナー」権限を返して欲しい。
多くのケースでは、すぐに返してくれません。また別の契約書を書くように言われたりすることもありますが、根気よく権限を返して欲しいと依頼してください。
もし、話が平行線になるようであれば、弁護士に相談します。弁護士を代理人として、「メインのオーナー」権限を返してもらいます。
法律の話になるので、必ず法律の専門家に相談の上、進めてください。
あとあと面倒なことに繋がる可能性もあるので、この段階でMEO業者から権限を返してもらうことを強くオススメします。
どうしても返してくれないのであれば、次のステップに進みます。
3. Google経由で権限をリクエストする
Google経由で、オーナー権限をリクエストします。
Google経由で権限をリクエストする方法は、こちらをご覧ください。
リクエストを送ると業者 (メインオーナー) に対してメッセージが届き、「承認」「拒否」「返事なし」のどれかを選択しなければなりません。
悪質なMEO業者の場合は、多くのケースで「拒否」を選択します。その場合は異議申し立てをしてください。
3〜7日経っても「返事なし」の場合、ご自身で対象ビジネスのオーナーになれる可能性があります。管理画面に入ると表示されている「申請する」をクリックして手続きを進めてます。
「承認」されたという例は聞いたことがありませんが、「承認」されたらラッキーです。
4. 異議申し立てをする
「拒否」されたらGoogleに対して異議申し立てを行います。
かなり時間がかかることを覚悟してください。
異議申し立てで通りやすいケース
- MEO業者と契約しているが、契約書に「Googleマイビジネスの管理を委託する」文言はなく、オーナー権限リクエストが業者に拒否された
異議申し立てで通りにくいケース
- MEO業者と契約していて、契約書に「Googleマイビジネスの管理を委託する」文言があり、オーナー権限リクエストが業者に拒否された
どちらの場合も、かなり時間がかかることを覚えておいてください。
さいごに
MEO業者からオーナー権限を取り戻す方法についてお伝えしました。
MEO業者や大手予約サイトと契約している方は、一度、オーナー権限がどうなっているか把握しておくと良いでしょう。
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