iOS11.4がリリースされました。
新機能が追加されたため、iOS11.4へアップデートしてiPhoneの動作が遅くなった方もいると思います。
今日のエントリーは、iOS11.4へアップデートして、動作に不具合が出た時の対処方法について、詳しいやり方を説明します。
iOS11.4の新機能
まずはiOS11.4の新機能を紹介します。
AirPlay 2
AirPlay 2を利用すると、複数のスピーカーで同じ音楽をかけたり、違う音楽をかけたりできます。Siriも使えるようになりました。
でも、AirPlay 2に対応したスピーカーがないと利用できません。
HomePodステレオペア
2個以上のHomePodを使う場合、HomePodをステレオペアにできます。HomePodを2台も購入するユーザーがどれだけいるのか謎。
iCloudにメッセージを保管
iMessageやSMSなどのメッセージをiCloudにバックアップできるようになりました。これは便利ですね。
- 設定→Apple ID→iCloud→メッセージ
iOS11.4へアップデートする前に事前に準備すること
iOS11.4へアップデートする前に事前に準備することは、iOSのバックアップを取ることです。
「iCloudバックアップ」「iTunesバックアップ」どちらでも構いません。どちらのバックアップも、iPhoneの中身を丸ごとバックアップしてくれますからね。
PCをお持ちでない方
PCをお持ちでない方は、Wi-Fiに接続して「iCloudバックアップ」を取ります。
注意点は、無料で使えるiCloudの容量は5GBだけということです。iPhoneに写真・動画のデータがたくさんあると、バックアップの容量が5GBを超えてしまい、「iCloudバックアップ」を取ることができません。
その際は、iCloudのストレージに課金して、追加容量を購入します。
もしくは、iCloudのストレージに課金したくない方は、バックアップ項目を整理すれば、無料で「iCloudバックアップ」が取ることができます。詳しくは以前のエントリーを参照してください。↓
PCをお持ちの方
PCをお持ちの方は、PCに接続して「iTunesバックアップ」を取りましょう。iCloudの容量を気にせずに、PCストレージの範囲内で「iTunesバックアップ」が取れますので、iPhone内のデータ容量が大きくても全く問題ありません。
iOS11.4へアップデートして不具合が出たら?
iOS11.4へアップデートして不具合が出たら、iOSの設定を見直してください。これだけでもiPhoneがサクサク動くようになります。
「視差効果を減らす」をオン
最初にやって欲しいのが、「視差効果を減らす」をオンにすることです。
効果は絶大で、動きが遅くなったiPhoneがサクサク動くようになります。
デフォルトの設定では、「視差効果を減らす」はオフです。要するに余計なグラフィックメモリを消費しているんだよね。
視差効果については、Appleのサイトの説明を引用します。
iOS では、モーションエフェクト (視差効果) を利用して、ホーム画面や App 内で奥行き感を演出しています。iPhone、iPad、iPod touch のモーションエフェクトや画面の揺れが気になる方は、「視差効果を減らす」を使って、この効果を抑えることができます。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「視差効果を減らす」をオン
「メッセージのエフェクトを自動再生」をオフ
「視差効果を減らす」をオンにしたら、「メッセージのエフェクトを自動再生」をオフにします。
iMessageを送信する際のエフェクトやフルスクリーンエフェクトが自動再生されなくなりますので、iPhoneの動きは軽くなります。iMessageをよく使う方は効果が大きいです。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「視差効果を減らす」をオン
- 「メッセージのエフェクトを自動再生」をオフ
「透明度を下げる」をオン
iOSは、デフォルトの設定だとでホーム画面の透明度を上げるためにグラフィックメモリを使っています。「透明度を下げる」をオンにすれば、iPhoneはサクサク動きます。
ホーム画面でフォルダを作っていると、若干UIが変わるのでご注意ください。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「コントラストを上げる」をタップして「透明度を下げる」をオン
「Siri」をオフ
iPhoneの動きが遅くなったならば、「Siri」をオフにしてください。Googleの音声検索と比べると全然賢くないですからね。
ちなみにiPhone 6以前の端末ならば、音声で「Siri」を立ち上げることができるのは、充電中のみ。全く使い物になりませんので、迷わず「Siri」をオフにします。
- 「設定」→「Siriと検索」を開く
- 「Hey Siriを聞き取る」をオフ
- 「ホームボタンを押してSiriを使用」をオフ
- 「ロック中にSiriを許可」をオフ
「検索の候補」をオフ
ホーム画面を右にスワイプした際に表示される「検索の候補」は使っていますか?使ってないならば、オフにしてください。
↓左の画像が「検索の候補」をオン、右の画像が「検索の候補」をオフ。
- 「設定」→「Siriと検索」を開く
- 「検索の候補」をオフ
「”調べる”の候補」をオフ
「”調べる”の候補」も使っていなければオフにしましょう。
「”調べる”の候補」がオフでも「Webを検索」が表示されるので、オフにしても使い勝手はほとんど変わりません。
- 「設定」→「Siriと検索」を開く
- 「”調べる”の候補」をオフ
「Appのバックグラウンド更新」をオフ
バックグラウンドで動作する必要のないアプリは、「Appのバックグラウンド更新」をオフにしてください。
SNSやメッセンジャーは、通知が来なくなってしまうので、「Appのバックグラウンド更新」はオンのままお使いくださいね。
- 「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド」を開く
- 「Appのバックグラウンド」に表示されるアプリを個別にオフにする
クリーンインストール
上記のiOSの設定を見直してもiPhoneの動作が改善しないならば、iPhoneをクリーンインストールしてください。
クリーンインストールを行えば、不具合も解消されますので、iPhoneの動作は改善されます。
ただし、iPhoneのデータが全部消えてしまうので、バックアップは必須です。iOS11のクリーンインストールについては以前のエントリーに詳しく書きましたので、興味のある方はご覧ください。
iOSのシェア
2018年4月22日に発表されたiOSのシェアを見ると、iOS11が76%、iOS10が19%、その他が5%となっています。
iOS11とiOS10を使っているユーザーが95%を占めますので、Appleの開発者は新機能とバグ修正に開発リソースを集中できます。
さいごに
以上、iOS11.4へアップデートして不具合が出た時の対処方法でした。
iPhoneの動きが遅くなった方は、設定を見直すだけで、サクサク動くようになりますので、ぜひお試しくださいね。設定を変更しても動作が改善しなければ、しっかりとバックアップを作成して、クリーンインストールすることをオススメします。かなり動作は改善されるはずです。
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