iOS11.2.2がリリースされました。
iOS11.2.2には、新機能の追加はなく、セキュリティアップデートとなっています。
先日ニュースにもなった「Spectre」「Meltdown」の脆弱性が修正されておりますので、早急にアップデートすることを強くオススメします。
iOS11.2.2の修正内容
iOS11.2.2では、Googleのセキュリティチーム「Project Zero」により発見された「Spectre」「Meltdown」といったCPUの脆弱性が修正されました。
CPUの脆弱性により「iPhoneの個人情報の漏洩」といった深刻な被害をもたらす可能性があります。今回のアップデートで修正されたので、iPhoneユーザーの方は一安心ですね。
- Variant 1 (CVE-2017-5753)・・・bounds check bypass 配列の境界チェックバイパス
- Variant 2 (CVE-2017-5715)・・・branch target injection 分岐ターゲットインジェクション
- Variant 3 (CVE-2017-5754)・・・rogue data cache load 不正なデータキャッシュの読み込み
Description: iOS 11.2.2 includes security improvements to Safari and WebKit to mitigate the effects of Spectre (CVE-2017-5753 and CVE-2017-5715).
アップデートの際の注意点
アップデート後に不具合が出てしまっても、元の環境に戻せるように、必ずバックアップを取ってください。
OSを丸ごとバックアップするには、「iTunesバックアップ」と「iCloudバックアップ」があります。どちらでも構いませんので、必ずバックアップを取りましょう。
「iTunesバックアップ」と「iCloudバックアップ」の違い
「iCloudバックアップ」で気をつけること
「iCloudバックアップ」ならば、Wi-Fiがあればバックアップが取れるので簡単です。この場合の注意点は、iCloudの容量が足りずに、「iCloudバックアップ」が取れないことです。対処方法は、バックアップ項目から「フォトライブラリ」を外すことで、iCloudの容量を消費せずにバックアップが取れるようになります。以前のエントリーに詳しく書きましたので、よかったら参考にしてください。
iPhone内の写真は別途バックアップすべし
バックアップ項目から「フォトライブラリ」を外した場合、iPhone内の写真は、別途バックアップを取ることをオススメします。
- PCでバックアップ
- Googleフォトでバックアップ
↓僕は、Googleフォトでバックアップすることをオススメしています。
Googleフォトでバックアップを取れば、クラウドにデータを残せるので、iPhoneが壊れようが、機種変更しようが、データが消えることはありません。Googleアカウントでログインするだけで、iPhoneにデータが降りてきますからね。
オリジナルの写真や動画もバックアップすることも可能ですが、Googleドライブの容量を消費するので、無料という訳にはいきません。無料で使えるのは15GBまでなので、それ以上の容量が必要になればGoogleドライブの有料プランを契約する必要があります。
無料でGoogleフォトにバックアップを取りたい方は、高画質モードでバックアップを取ってください。写真も動画も容量の制限はなく、しかも無料で使えます。圧縮されますが、ほとんどわからないレベルです。
iOS11.2.2へアップデートする方法
iOS11.2.2へアップデートするには、以下の2つの方法があります。
- Wi-Fi経由でiPhone本体でアップデート
- PCのiTunesでアップデート
どちらでも構いませんが、Wi-Fi経由でiPhone本体でアップデートの方が簡単です。
↓アップデートの方法は、以前のエントリーに詳しく書きました。
iOS11.2.2へアップデートして、動きが遅くなった時の対処方法
iOS11.2.2へアップデートして動きが遅くなった場合、以下の3つの設定を行うだけで、かなり改善されます。
- 「視差効果を減らす」をオン
- 「メッセージのエフェクトを自動再生」をオフ
- 「透明度を下げる」をオン
「視差効果を減らす」をオン
効果絶大で、iPhoneがキビキビ動くようになります。無駄なグラフィックメモリの消費を抑えることができるのです。
iOS では、モーションエフェクト (視差効果) を利用して、ホーム画面や App 内で奥行き感を演出しています。iPhone、iPad、iPod touch のモーションエフェクトや画面の揺れが気になる方は、「視差効果を減らす」を使って、この効果を抑えることができます。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「視差効果を減らす」をオン
「メッセージのエフェクトを自動再生」をオフ
「メッセージのエフェクトを自動再生」もオフにしてください。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「視差効果を減らす」をオン
- 「メッセージのエフェクトを自動再生」をオフ
「透明度を下げる」をオン
「透明度を下げる」をオンにするとiOSが軽くなります。ホーム画面のフォルダのUIが若干変わってしまいますので、ご注意くださいね。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「コントラストを上げる」をタップして「透明度を下げる」をオン
これら以外にも、iOSの動きを改善する設定方法はあります。以前のエントリーに詳しく書いたので、参考にしてください。
クリーンインストール
上記の設定をやっても動きが改善されないならば、クリーンインストールを行います。
さいごに
iOS11.2.2は、「Spectre」「Meltdown」といったCPUの脆弱性が修正されていますので、早急にアップデートすることをオススメします。
ナレッジ