WWDC2016で、秋に登場するiOS10の動作対象機種が発表されました。
iOS10は、新しく登場するiPhone7に元々入っていますが、最新機種以外のiPhoneユーザーも一斉に新OSであるiOS10へアップデートすることになります。この点がAndroidと異なります。
iOS9を例に上げると、2015年9月にiOS9が登場して2ヶ月間で、iOS9のシェアは70%まで上がっています。
iOS9のシェア率の推移を見てみると、
2015年10月5日 57% → 2015年11月30日 70% → 2016年1月11日 75% → 2016年3月7日 79% → 2016年4月18日 84%
Appleは開発のリソースを新OSに集中できるので、iOSのセキュリティーや不具合はすぐ改善されるのです。
古いiPhoneはいつまで使えるの?
新しいOSが登場すると、気になるのは古いiPhoneがいつまでアップデートできるのかという点です。
iPhoneの場合、iPhoneをキャリアで2年縛りで購入している方が多いので、2年毎に機種変更することになります。
で、2年経ったiPhoneは、MVNOのSIMカードを入れて、「子供に持たせる」「2台目の端末で使う」という用途で活用している方も多いはず。
ただし、いくら2台目のサブ端末で使うとはいえ、最新のiOSにアップデートできないと、セキュリティーとか怖くて使えないです。Apple、Google、Facebook、Twitterなどのプラットフォームは2段階認証できるので、たとえバックドアを仕掛けられてパスワードが流出しても、第三者にログインされるというリスクは少なくなりました。が、それ以外のサービスだと2段階認証に対応していないウェブサービスもあります。
なので古いOSを使い続けるというのは、情報流出のリスクが大きいから、オススメできません。必ず最新のOSにアップデートして使いましょう。
iOS10がインストールできるiPhone・iPad・iPod touch
iOS10が使える機種をまとめました。
iPhone
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone 6
- iPhone 6 Plus
- iPhone SE
- iPhone 5s
- iPhone 5c
- iPhone 5
iPad
- iPad Pro 12.9-inch
- iPad Pro 9.7-inch
- iPad Air 2
- iPad Air
- iPad 4th generation
- iPad mini 4
- iPad mini 3
- iPad mini 2
iPod touch
- iPod touch 6th generation
切り捨てられた機種
iOS9は使えたのに、iOS10では切り捨てられた端末。
- iPhone 4s 2011年10月14日発売
- iPad 3rd 2012年3月16日発売
- iPad 2 2011年3月11日発売
- iPad mini 2012年11月16日発売
- iPod touch 5th generation 2012年9月14日発売
iPhone 4sは、4年半以上前の機種なので、スペック的に限界です。たまに電車で使ってる人を見るけど、外装もボロボロの人が多い。買い換えた方がいいと思います。
ついに母親が使っているiPad 3rdでも最新のiOSが利用できなくなります。セキュリティを考えると買い換え時かも。
CPU別に見てみる
iOS10が「利用できる」「利用できない」は、CPUに依存しています。今度はCPU別に見ていきましょう。
iOS10が利用できる端末は、A6以降のCPUが対象機種になります。
同じ32ビットのCPUなのに、A5X以下は切り捨てられました 泣
同じ32ビットなんだから使えるようにしてくれてもいいのにと思いませんか?
A5(32ビット)
- iPhone 4s
- iPad 2
- iPad mini
- iPod touch 5th generation
A5X(32ビット)
- iPad 3rd
A6(32ビット)
- iPhone 5
- iPhone 5c
A6X(32ビット)
- iPad 4th generation
A7(64ビット)
- iPhone 5s
- iPad Air
- iPad mini 3
- iPad mini 2
A8(64ビット)
- iPhone 6
- iPhone 6 Plus
- iPad mini 4
- iPod touch 6th generation
A8X(64ビット)
- iPad Air 2
A9(64ビット)
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone SE
A9X(64ビット)
- iPad Pro 12.9-inch
- iPad Pro 9.7-inch
iOS11で切り捨てられる予定のA6・A6X
iOS10ではなぜか32ビットCPUのA6・A6Xもインストールの対象機種になっています。
次のOSであるiOS11では、絶対切り捨てられるはず。
Mac OSXの切り捨てと比較してみる
Mac OSXの時もCPU別に、第一段階から第三段階までの切り捨てがありました。
スマホはハードウェアもOSも進化の途中なので、数年前のPCと同じ道をたどるはずなんですよね。
第一段階の切り捨て
32ビットで動作する「Intel Core duo」プロセッサーを搭載した、初代Macbook、初代Macbook Pro、iMac Early 2006、iMac Mid 2006の機種は、OS X 10.6 Snow Leopardがまでしかインストール出来ませんでした。
→iOS10は32ビットCPUに対応していますが、iOS11では32ビットを切り捨てるはずだから、iOS11の登場が、Mac OSXの切り捨て第一段階に相当します。
第二段階の切り捨て
64ビットで動作する「Core 2 duo」プロセッサーを搭載した一部機種は、OSX 10.7 Lionまでしかインストール出来ない機種もありました。MacBook Early 2008、MacBook Pro Late 2006、初代MacBook Air、iMac Late 2006などが該当します。
該当機種は以前のエントリーに詳しく書きました。
第三段階の切り捨て
それ以降の機種は、最新OSである OSX 10.11 El Capitan のインストールが可能です。
iPhone とiPadは利用状況が違う
iPhoneはスマートフォンという名の通り、普段から肌身離さず持ち歩きます。なので、2年も使うと、人によってはボロボロになってしまいますよね。
最近一括0円はあまり見なくなってしまいましたが、以前は一括0円や実質0円でiPhoneを購入するケースが多かったので、2年ごとに買い換える人も多いです。これらの理由から、iPhoneは2年ごとに買い替えるというのは、現実的なのです。
それに対して、iPadは持ち歩くというより、家で使うことの方が多いので、スマホのように落としたりといったこともほとんど無くて、買い替える頻度は3〜4年毎になります。
iPadは長く使うんだからCPUで判別して、インストールできる端末を決めるのはやめて欲しいよね。
iPhoneは最新機種がいいけど、iPadは古い機種でも可
iPhoneを快適に使いたかったら、1世代前までの端末にしましょう。いまならiPhone6までということになります。
外出先で頻繁に使うので、ちょっとでも遅いと、使い勝手悪いな〜と感じてしまいます。2世代以上前の古い端末だとあまり快適じゃないです。
iPadの場合、多少古くても快適に使えます。自宅でソファに座ってYouTubeを見たり、ネットを見たりという使い方をする人多いからです。
わたくしの自宅にあるiPad Airも快適に使えてますからね。
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