先日Nexus 5Xを購入して、だいぶ使い込んでおります!
Android 6.0 Marshmallow を触っていると、Androidは以前と比べてかなり良くなりましたね。
さて今日のエントリーでは、iOSとAndroidのセキュリティーを比較します。
一般的にiOSはセキュリティーが高く、Androidはセキュリティーが低いと言われていますが、なぜなのか検証してみましょう。
iOSのシェア率
iOSは毎年9月に新しいOSにアップデートされ、1年かけてマイナーアップデートを繰り返します。
新しいOSが登場すると、ユーザーは一斉にアップデートするんですよね。この点がAndroidと大きく違います。
iOS9のシェア率の推移
- 2015年10月5日 57% → 2015年11月30日 70% → 2016年1月11日 75% → 2016年3月7日 79% → 2016年4月18日 84%
iOS8のシェア率の推移
- 2015年10月5日 33% → 2015年11月30日 22% → 2016年1月11日 19% → 2016年3月7日 16% → 2016年4月18日 11%
iOS9とiOS8のシェア率の推移をグラフにすると、
iOSユーザーのほとんどが新しいOSへアップデートするので、Apple・iOSのユーザー・アプリディベロッパーすべてがWin-Winの関係を築けるのがポイント。
AppleにとってのiOS
iOS9は日本時間の2015年9月17日午前2時に公開されました。
2016年4月18日のデータでシェア率を見てみると、iOS9が84%、iOS8が11%となっています。
多くのユーザーが新しいOSの公開と同時にアップデートしてくれるということは、Appleの開発リソースを最新のOSへ集中投下できるので、バグなどの不具合にも対応できますよね。
1つAppleに不満があるのは、iOS9.3で登場したメモのパスワード。
開くのにパスワードがいるのに、削除するときはパスワードなしで、メモを削除できちゃうんだよね。削除にも指紋認証かパスワードを導入すべき。
ユーザーにとってのiOS
Appleの開発リソースが最新のOSに集中するということは、どんどん新機能が追加されるということです。ユーザーにとってもメリット大ですよね。
アプリディベロッパーにとってのiOS
一般的にAndroidよりiOSの方が開発費はかかりません。でもってユーザーが一斉に最新のOSを使ってくれるわけだから、バグや不具合への対応はiOSの方が楽なのです。
Androidのシェア率
バージョンが様々なので、それぞれ見ていきます。
Android2 のシェア率の推移
- 2015年10月22日 4% → 2015年12月9日 3.6% → 2016年1月20日 3.2% → 2016年3月23日 2.7% → 2016年4月4日 2.7%
Android4.1~4.3 Jelly Bean のシェア率の推移
- 2015年10月22日 30.2% → 2015年12月9日 26.9% → 2016年1月20日 24.7% → 2016年3月23日 22.3% → 2016年4月4日 21.3%
Android4.4 KitKat のシェア率の推移
- 2015年10月22日 38.9% → 2015年12月9日 36.6% → 2016年1月20日 36.1% → 2016年3月23日 34.3% → 2016年4月4日 33.4%
Android5 Lollipop のシェア率の推移
- 2015年10月22日 23.5% → 2015年12月9日 29.5% → 2016年1月20日 32.6% → 2016年3月23日 36.1% → 2016年4月4日 35.8%
Android6.0 Marshmallow のシェア率の推移
- 2015年10月22日 0% → 2015年12月9日 0.5% → 2016年1月20日 0.7% → 2016年3月23日 2.3% → 2016年4月4日 4.6%
Androidのシェア率の推移をグラフにすると、
Androidの場合、ユーザー毎にバージョンがバラバラなので、Google・Androidのユーザー・アプリディベロッパーすべてが苦労しています。
GoogleにとってのAndroid
1世代前のAndroid5 Lollipopと2世代前のAndroid4.4 KitKatのシェアを足すと69.2%もあります。Android4.1~4.3 Jelly Bean も加えると90.5%。
未だに最新のAndroid6.0 Marshmallow のシェア率4.6%です・・
これでは開発のリソースを最新OSに集中できないですよね。
ユーザーにとってのAndroid
日本の場合、docomo、au、ソフトバンクの独自仕様でAndroidを開発しているいます。
- Android4.1~4.3 Jelly Bean → Android4.4 KitKat へアップデートできなかったりします。
- Android4.4 KitKat → Android5 Lollipopのアップデートもできない機種がかなりあります。
- Android5 Lollipop → Android6.0 Marshmallowへのアップデートができる機種も限られています。
最新のAndroidが使いたければ、Nexusシリーズを使うのがベストです。
アプリディベロッパーにとってのAndroid
Androidのアプリを開発するのは、アプリディベロッパー泣かせです。ユーザーのバージョンはバラバラ、バグを潰していくのにも相当コストがかかるからね。
そのくせ、開発費がAndroidの方がかかるのに、売上はiOSより少ないという悪循環です。
アプリのインストール
iOSとAndroidでアプリのインストールに関するセキュリティーは雲泥の差があります。
iOS
iOSは基本的にApp Store経由じゃないとアプリのインストールはできない仕組みになっています。
開発者は、iOS Developer Proram か iOS Developer Enterprise Programに登録すれば、App Store経由以外でもインストール可能ですが、ここでは横においておきますね。
Android
基本Google Play経由でインストールしますが、Google Playを通さなくても、Android端末側の設定だけでインストール可能です。Androidの設定で「提供元不明のアプリ」のチェックをオンにするだけですからね。
野良アプリといわれている、「提供元不明」のアプリも世の中にたくさん出回っていますからね。
こういうアプリはインストールするのは止めましょう。
中国は Google Play がないので、アプリストアが幾つもあります。
アプリストアのセキュリティー
iOSは審査が厳しく、基準をクリアしないとリジェクトされることもよくあります。
Androidの審査はほとんどないです。個人情報を抜くような悪質なアプリも山程あります。
スマホのセキュリティーはどうする?
OSのシェア率、アプリのインストール、アプリストアのセキュリティー
どれをとっても、iOSの方がセキュリティーが高いのは一目瞭然ですよね。
iOSを使っているなら、ウィルスソフトも不要だし、ある程度安心して使って大丈夫です。
Androidを使っているなら、ウィルスソフトを入れることをオススメします。アプリも大手ディベロッパー以外のものは入れない方がいいですよ。
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