iOS12.3.1がリリースされました。
今回はマイナーアップデートです。メッセージアプリのバグ修正のみですが、メッセージアプリの利便性に関わる不具合が解消されておりますので、すぐにアップデートして修正することをオススメします。
iOS12.3.1のアップデート内容は?
メッセージアプリのバグ修正が行われました。
- “メッセージ”で、“不明な差出人をフィルタ”が有効になっていても、不明な差出人からのメッセージがチャットリストに表示される可能性がある問題を修正
- “メッセージ”で、不明な差出人からのスレッドに“迷惑メッセージを報告”のリンクが表示されない可能性がある問題を修正
Appleから公開された情報を読む限り、iOS12.3.1のアップデート内容はメッセージアプリのバグ修正のみで、セキュリティに関するアップデートはない模様です。
Appleの公式サイトに、「This update has no published CVE entries.」と書かれております。
iOS12.3.1へアップデートする前に、バックアップを作成すべし
iOS12.3.1へアップデートする前に、iOSのバックアップを作成してください。
アップデート後に、写真が消えたなどの不具合が起こったとしても、バックアップがあれば復元できます。
iOSのバックアップ方法は、「iCloudバックアップ」と「iTunesバックアップ」があります。どちらでも構いませんが、お使いの環境に最適な方法を取ることをオススメします。
iCloudバックアップ
Wi-Fi環境があれば、iPhone本体だけでiCloudバックアップは作成することが可能です。
- 設定→ユーザー名をタップ→iCloud→iCloudバックアップ→今すぐバックアップを作成
iCloudバックアップが作成できないときは?
iCloudバックアップは、iCloudストレージを消費するため、iPhone本体に写真や動画がたくさんある場合、iCloudバックアップが作成できない場合があります。無料で使えるiCloudストレージは5GBです。
この場合、対処方法は2つあります。
- iCloudストレージを購入する
- 写真や動画をiCloudバックアップの対象から除外する
iCloudストレージを購入したくない方は、写真や動画をiCloudバックアップの対象から除外すれば、iCloudバックアップを作成することができます。
- 設定→ユーザー→iCloud→ストレージを管理→バックアップ→バックアップを選択→バックアップするデータを選択→フォトライブラリをオフ
詳しいやり方については、以前のエントリーを参考にしてください。
写真や動画をバックアップ
写真や動画をiCloudバックアップの対象から除外したら、Googleフォトで写真や動画をバックアップしてください。
万が一、アップデートに失敗して写真や動画が消えてしまったとしても、Googleフォトにバックアップしておけば安心です。
Googleフォトのバックアップは2種類あります。
- 高画質・・・容量無制限だけど圧縮される
- 元の画像・・・Googleドライブの容量は消費するけど圧縮しない
圧縮されると言っても、A4で印刷してもわからないレベルなので、個人的にはGoogleフォトでのバックアップは「高画質」でいいかなと思っています。
iTunesバックアップ
PCをお持ちの方は、iTunesバックアップがオススメです。
PCのストレージにバックアップが保存されるので、iPhoneの容量を気にせずにバックアップを作成できます。
iTunesバックアップの詳しい手順は、以前のエントリーを参考にしてください。
iOS12.3.1にアップデートする方法
iOS12.3.1にアップデートする方法は2通りあります。
- Wi-Fi経由でiPhone本体でアップデート
- PCのiTunes経由でアップデート
どちらの方法でも不具合が出ることはありません。
以下の手順で行ってください。
- 「設定」→「一般」
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップ
- 「ダウンロードとインストール」をタップすると、iOS12.3.1のダウンロードとアップデートが開始される
iOS12.3.1にアップデートして不具合がおきた際の対処方法
iOS12.3.1にアップデートして不具合がおきた際の対処方法を紹介します。
iOSの設定を見直すことで、iPhoneやiPadの動作は改善します。
「視差効果を減らす」をオン
アップデートしてiPhoneやiPadの動作が遅くなったら、最初に「視差効果を減らす」をオンにしてください。
iOSのデフォルト設定では、視差効果は有効となっているため、グラフィックメモリを余計に消費しています。「視差効果を減らす」をオンにして、視差効果を無効にすることをオススメします。
視差効果についてはAppleのサイトに詳しく載っています。
iOS では、モーションエフェクト (視差効果) を利用して、ホーム画面や App 内で奥行き感を演出しています。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「視差効果を減らす」をオン
「メッセージエフェクト自動再生」をオフ
iMessegeのエフェクトの自動再生が必要ない方は、「メッセージエフェクト自動再生」をオフにしてください。エフェクトが無効になるので、動作は軽くなります。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「視差効果を減らす」をオン
- 「メッセージエフェクト自動再生」をオフ
「透明度を下げる」をオン
「透明度を下げる」をオンにすると、液晶画面をタップした際の応答性が上がります。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「透明度を下げる」をオン
「Siri」をオフ
Siriを使っていなければオフにしてください。
Siriを使っている方は、オフにする必要はありませんので、オンのまま使ってください。
- 「設定」→「Siriと検索」を開く
- 「Hey Siriを聞き取る」をオフ
- 「ホームボタンを押してSiriを使用」をオフ
- 「ロック中にSiriを許可」をオフ
iPhone 6より前の端末をお使いの場合、スリープ状態から「Hey Siri」で立ち上がるのは充電中だけです。
外出先で、ホームボタンを長押しでSiriを使っている方は、「Hey Siriを聞き取る」をオフ、「ホームボタンを押してSiriを使用」をオンにすることをオススメします。使い勝手は変わらずに、iPhoneの動作は快適になります。
「検索の候補」をオフ
ホーム画面を右にスワイプした際に表示される「検索の候補」を使っていない方は、オフにしてください。
- 「設定」→「Siriと検索」を開く
- 「検索の候補」をオフ
「”調べる”の候補」をオフ
ブラウザ・アプリで調べたい単語を長押しすると「調べる」が表示されます。
使っていない方は、「”調べる”の候補」をオフにします。
オフにしても、単語を長押しすると「Webを検索」が表示されるので、使い勝手はあまり変わりません。
- 「設定」→「Siriと検索」を開く
- 「”調べる”の候補」をオフ
「Appのバックグラウンド更新」をオフ
バックグラウンドで更新が不要のアプリがあれば、個別に「Appのバックグラウンド更新」をオフにします。
オフにすると通知は来なくなるので、SNSのアプリはオンのまま使ってください。
- 「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド」を開く
- 「Appのバックグラウンド」に表示されるアプリを個別にオフにする
iOSのクリーンインストール
iOSの設定を見直してもiPhoneの動作が改善しないときは、iOSのクリーンインストールを行ってください。
クリーンインストールを行うと、iPhone本体のデータは削除されてしまうので、iOSのバックアップや写真・動画などのバックアップも必要になりますが、iPhoneは快適に動作するようになります。
iOSのクリーンインストールのやり方は、以前のエントリーを参考にしてください。
バッテリーの減りが早くなってきた際の対処方法
バッテリーの減りが早くなってきた際の対処方法も紹介します。
- Wi-Fiを使ってないとき・・・設定→Wi-Fi→オフ
- Bluetoothを使ってないとき・・・設定→Bluetooth→オフ
- AirDropを使用しないとき・・・設定→一般→AirDrop→受信しない
- バッテリーの残量が減ってきたとき・・・設定→バッテリー→低電力モード→オン
- Appのバックグラウンド更新・・・設定→一般→Appのバックグラウンド→すべてオフ
- 通知のプレビュー表示をオフ・・・設定→通知→プレビュー表示→しない
- 位置情報サービスをオフ・・・設定→プライバシー→位置情報サービス→オフ
iOS12のシェア
2019年2月24日のiOS12のシェアを見てみます。
iOS12が80%、iOS11が12%、以前のバージョンが8%です。3ヶ月前のデータなので、現時点でのiOS12のシェアはもう少し高いと思います。
さいごに
以上、iOS12.3.1へアップデートして不具合がおきた際の対処方法を紹介しました。
iPhoneやiPadをiOS12.3.1へアップデートして動作が遅くなった場合、iOSの設定を見直すことで、動作は改善します。ただし、2年以上クリーンインストールを行っていなかったり、iPhone 6より前のiPhoneだと動作が改善しないこともあります。その場合は、iOSのクリーンインストールを行ってください。
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