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トヨタは電気自動車の参入障壁が低い現実を直視すべし!

電気自動車

みなさんこんにちは。

電気自動車の参入障壁は高いと思いますか?それとも低いと思いますか?

ガソリン車と比べると電気自動車の構造は単純です。
例えば、ガソリンエンジンの部品点数は1〜3万点あるのに対して、電気自動車のモーターの部品点数は30〜40点となります。

昨日のエントリーで詳しく書きましたが、ガソリンエンジンを開発することは、ものすごい時間とコストがかかる作業なのです。

自動車業界の参入障壁が高い理由
既存の自動車業界の参入障壁が高い理由について考えてみました。 結論を先に言うと、自動車業界の参入障壁が高い理由は、エンジンを作るのに時間と手間がかかるということです。 自動車メーカーはファミリーカー・スポーツカー・SUVなど、たくさんの種類...

結論を先に言うと、自動車業界の参入障壁が高い理由は、エンジンを作るのに時間と手間がかかるということです。
自動車メーカーはファミリーカー・スポーツカー・SUVなど、たくさんの種類の自動車をラインナップに加えています。自動車の目的によってエンジンの出力特性は違うので、自動車メーカーは様々なエンジンを用意する必要があるのです。

電気自動車の製造って、モーターとバッテリーとシャーシを用意すれば、プラモデルを組み立てる感じで作れそうだもん。誰がどう考えても電気自動車の参入障壁は低い感じしませんか?

電気自動車の参入障壁が低い現実

アメリカのEV・PHEVにおいて、テスラのシェアは29.5%もあるってご存知ですか?
EVだけのシェアならもっと高い数字だろうね。

結果は年間販売台数15万8千台強となりました。前年と比較すると37%増、台数にして4万3千台強の販売増となりました。アメリカでは順調にEV・PHEV市場が伸びていっていますね。

アメリカ EV・PHEV 販売台数

内訳をみると圧倒的にテスラの存在が大きくなっていますね。モデルSとモデルXの販売台数は合わせて前年比22,872台増の46,750台となりました。アメリカでのEV・PHEVのセグメントではテスラのシェアは29.5%となっています。
かなり高価な車だと思いますが、ここまでシェアが高くなっています。流石ですね。先日、アメリカに行く用事があったのですが、当たり前のようにテスラが走っていて、改めてテスラが市場にどんどん入ってきているのを目の当たりにしました。
モデル3が出て中間層に手が出る価格になれば、テスラのシェアはまた急騰するかもしれません。

【EV・PHEV】2016年アメリカEV・PHEV販売台数!

テスラの創業は2004年。量産が始まったのは、2012年に発売されたModel Sからです。この短い期間でテスラは電気自動車のシェアNo1を抑えているという事実を見れば、電気自動車の参入障壁は、ガソリン車と比較すると圧倒的に低いということが分かるはず。

モーターとバッテリーさえ用意できれば、比較的簡単に電気自動車を生産することが可能です。

もちろん、シャーシやボディの空気抵抗などの技術も必要ですが、エンジンの開発ほど時間とコストがかかる話ではありません。専門家を既存の自動車メーカーから引き抜いてくればいい話なので。

電気自動車の参入障壁は高いというポジショントークもあり

自動車メーカーが持っている技術で、自動車設計のもっとも重要な要素はシャーシだと断言する人もいます。
こういう人は、全員とは言わないけど、自動車メーカーに取り込まれている人たちなので、ポジショントークもあるので、そこら辺は吟味しないといけません。

エンジンをモーターに置き換えれば、汎用モーターやバッテリーが数多く存在することから水平分業が可能に思われるかもしれないが、実は自動車設計のノウハウとして最も難しいポイントはシャシーにある。

トヨタが水素自動車の開発に力を入れる理由

結論を先に言うと、自動車業界への参入障壁を高くするためです。

ガソリン車と同様に、水素自動車を開発・製造するには莫大な資金が必要なので、大手自動車メーカーにしか開発することはできません。

だけど、電気自動車だったら、モーターとバッテリーを用意すれば、ベンチャー企業だって簡単に製造できますからね。

ベンチャーの電気自動車メーカーが乱立すると、電気自動車の価格は大きく下がることは明白です。

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トヨタにとっては、自社の利益が出なくなることになるので、面白い状況ではないのです。

トヨタはなるべくなら電気自動車の普及を先送りしたいと考えているから、水素自動車というガラパゴスな自動車の開発に力を入れいるといっても過言ではありません。

「水素自動車」も「水素ステーション」も全然普及する見込みがない件
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電気自動車メーカーはものすごい数で増えている!

世界的に見ると、電気自動車メーカーはものすごい数で増えています。
電気自動車の開発は小さな資本で可能なのです。

2015年の時点で300社以上ある模様。今後、今以上に電気自動車メーカーの数は増えていくことになるだろうね。

日本電産社長 永守重信氏の2015年の記事を見てみましょう。

1年前には電気自動車メーカーは世界中に10社ほどしか見当たらなかった。それがいまでは、私が把握しているだけでも中国を中心に200社はある。実際の総数は300社にのぼるといわれている。そこへ毎月3~5社ずつ新顔が加わっていくのである。

増え方が急なのは、ガソリン車に比べて参入障壁が低いせいだ。ガソリン車をつくるには長年にわたるエンジン技術の蓄積が必要で、新規参入は難しかった。ところが、電気自動車の場合は、極論すれば部品を調達して組み立てるだけなので小資本でもやっていける。メーカーが次々にできているのは、そういう背景があるからだ

電気自動車メーカーは今や300社以上に -日本電産社長 永守重信氏【1】

トヨタは参入障壁の低い電気自動車の普及の旗振り役になるべし!

電気自動車と水素自動車を比べたら、爆発的な速度で普及するのは電気自動車です。

電気自動車の参入障壁はものすごく低いです。動力にガソリンではなくモーターを使っているためコモディティ化はどんどん進んでいくことでしょう。

トヨタのような業界のトップリーダーがするべきことは、イノベーションのジレンマに陥らないようにすること。

他社に先駆けて、電気自動車の普及の旗振り役になるべきです。

電気自動車と自動運転の技術やサービスで課金できる様な仕組みを手がけると同時に、電気自動車の普及に力を入れて、コモディティ化を促してサービスで課金するビジネスモデルを構築することはできないのかな?

電気自動車の自動運転のソフトウェアを販売するとか、いくらでもやり方はあると思うんだけどね。