iOS12.4.1がリリースされました。
前回、iOS12.4の公開が7月23日でしたので、約1ヶ月ぶりのアップデートとなります。
今回は、セキュリティアップデートが行われていますので、すぐにでもアップデートすることをオススメします。
とはいえ少し古いiPhoneをお使いの場合、 iOS12.4.1へアップデートした後に、iPhoneの動作が遅くなってしまう不具合を気にしている方も多いと思います。
この記事では、iOS12.4.1へアップデートして不具合が出たときの対処方法をお伝えします。
iOS12.4.1のアップデート内容
iOS12.4.1では、脱獄の脆弱性に関するセキュリティアップデートが行われています。新機能の追加はありません。
Appleのサイトには「@Pwn20wnd の皆様のご協力に感謝いたします。」と書かれており、脱獄版のiOSを開発しているセキュリティの専門家 Pwn20wn 氏がAppleに協力して対策を行いました。
「悪意のあるアプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性」の脆弱性がiOS12.4で再発していましたが、iOS12.4.1で修正された模様です。
iOS12.4.1へアップデートする前に行うこと
iOS12.4.1へアップデートする前に、必ずiOSのバックアップを取ってください。アップデートして不具合が生じてもバックアップがあれば復元して元の状態に戻せます。
「iCloudバックアップ」か「iTunesバックアップ」のどちらかでバックアップを取ります。
iCloudバックアップ
iCloudバックアップは、Wi-Fi環境さえあればiPhone本体のみでバックアップが作成できます。バックアップ先はiCloudストレージになります。
- 設定→ユーザー名をタップ→iCloud→iCloudバックアップ→今すぐバックアップを作成
iCloudストレージの容量が足りない時は?
iCloudストレージの容量が足りないと、iCloudバックアップを作成することができません。
無料で使えるiCloudストレージは5GBなので、大容量のiPhoneで写真や動画がたくさんあると、iCloudバックアップは作成できません。その場合、次の方法でiCloudバックアップを作成します。
- iCloudストレージを購入
- 写真や動画をiCloudバックアップの対象から除外
iCloudストレージを購入すれば確実にバックアップが取れますが、どうしても購入したくない方は、写真や動画をiCloudバックアップの対象から除外すれば、無料でiCloudバックアップを作成できます。
- 設定→ユーザー→iCloud→ストレージを管理→バックアップ→バックアップを選択→バックアップするデータを選択→フォトライブラリをオフ
詳しい手順は、以前の記事をご覧ください。
Googleフォトのバックアップを行う
写真や動画をiCloudバックアップの対象から除外したら、Googleフォトのバックアップを行うことをオススメします。
万が一iOSのアップデートに失敗しても、Googleフォトに写真や動画が保存されているので安心です。
Googleフォトは以下の2通りのバックアップモードがあります。
- 高画質・・・無料で容量無制限使える、データは圧縮される
- 元の画像・・・Googleドライブの容量を消費する、データは圧縮されない
iTunesバックアップ
PCをお持ちであれば、iTunesバックアップがオススメです。バックアップ先はPCのストレージなので、バックアップの容量を気にする必要はありません。
iOS12.4.1にアップデートする手順
お使いのiPhoneをiOS12.4.1にアップデートする手順もお伝えします。
以下2つの手順があります。
- iPhoneのWi-Fi経由でアップデート
- PCのiTunes経由でアップデート
iOS12.4.1はマイナーアップデートなので、僕はiPhoneのWi-Fi経由でアップデートしました。
- 「設定」→「一般」
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップ
- 「ダウンロードとインストール」をタップすると、iOS12.4.1のダウンロードとアップデートが開始される
iOS12.4.1へアップデートして不具合が出たときの対処方法
iOS12.4.1へアップデートして不具合が出たときの対処方法をお伝えします。
「視差効果を減らす」をオン
iPhoneの動作が遅くなったら、最初に「視差効果を減らす」をオンにします。
iOSの初期設定では視差効果が有効なので、無駄なグラフィックメモリを消費しています。視差効果を減らすだけで、iPhoneの動作はかなり改善されるはずです。視差効果がどのようなものかについては、Appleのサイトを引用します。
iOS では、モーションエフェクト (視差効果) を利用して、ホーム画面や App 内で奥行き感を演出しています。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「視差効果を減らす」をオン
「メッセージエフェクト自動再生」をオフ
「視差効果を減らす」をオンにすると、「メッセージエフェクト自動再生」をオフにできます。
iMessegeでエフェクトの自動再生が不要ならば、オフにしてください。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「視差効果を減らす」をオン
- 「メッセージエフェクト自動再生」をオフ
「透明度を下げる」をオン
「透明度を下げる」をオンにすると、画面をタップした際の応答性が上がり、iPhoneがサクサク動作します。
ホーム画面でフォルダを使っていると、UIが少し変わるのでご注意ください。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「透明度を下げる」をオン
「Siri」をオフ
iPhone 6以前の端末をお使いの場合、iPhoneのスリープ状態から「Hey Siri」で音声検索ができるのは充電中だけです。なのでSiriを使っていない方も多いと思います。Siriを使っていなければオフにしてください。
- 「設定」→「Siriと検索」を開く
- 「Hey Siriを聞き取る」をオフ
- 「ホームボタンを押してSiriを使用」をオフ
- 「ロック中にSiriを許可」をオフ
iPhone 6以前の端末で、外出先でホームボタンを長押ししてSiriで音声検索している方は、「Hey Siriを聞き取る」をオフ、「ホームボタンを押してSiriを使用」をオンにすると、使い勝手は変わらずにiPhoneが快適に動作します。
「検索の候補」をオフ
ホーム画面を右にスワイプすると「検索の候補」が表示されます。使っていなければ「検索の候補」をオフにしてください。
- 「設定」→「Siriと検索」を開く
- 「検索の候補」をオフ
「”調べる”の候補」をオフ
アプリやブラウザで調べたい単語を長押しすると表示される「調べる」を使っていない方は、「”調べる”の候補」をオフにしてください。
オフにしても、単語を長押しすれば「Webを検索」と表示され、通常の検索ができるので不便はありません。
- 「設定」→「Siriと検索」を開く
- 「”調べる”の候補」をオフ
「Appのバックグラウンド更新」をオフ
バックグラウンド更新が不要なアプリは、個別にオフにしてください。
ただし、オフにすると通知も来ないので、SNS系のアプリはオンのまま使う方が便利です。
- 「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド」を開く
- 「Appのバックグラウンド」に表示されるアプリを個別にオフにする
iOSをクリーンインストール
今まで紹介したiOSの設定を見直してもiPhoneの動作が改善しない場合、iOSのクリーンインストールを行います。
写真やアプリのデータは消えてしまいますので、必ずバックアップを取ってからクリーンインストールをしてください。
古いiPhoneでも快適に動作するようになります。
バッテリーの減りが早いときの対処法
iOS12.4でバッテリーの減りは改善されたと言われていますが、バッテリーの減りが早いときの対処法もお伝えしておきます。
- Wi-Fiを使わないとき・・・設定→Wi-Fi→オフ
- Bluetoothを使わないとき・・・設定→Bluetooth→オフ
- AirDropを使わないとき・・・設定→一般→AirDrop→受信しない
- バッテリーの残量が減ったとき・・・設定→バッテリー→低電力モード→オン
- Appのバックグラウンド更新・・・設定→一般→Appのバックグラウンド→すべてオフ (もしくは個別にオフ)
- 通知のプレビュー表示をオフ・・・設定→通知→プレビュー表示→しない
- 位置情報サービスをオフ・・・設定→プライバシー→位置情報サービス→オフ
- 液晶画面を暗くする・・・設定→画面表示と明るさ→「明るさ」を左にスライドさせて暗くする
iOS12のシェア
2019年8月6日におけるiOSのシェアです。
iOS12が88%、iOS11が7%、その他が5%です。ほぼ全てのユーザーが最新のiOS12にアップデートしています。
iOS12とiOS11の利用者が95%というのは、ユーザーにもAppleの開発者にもWin-Winの関係をもたらします。ユーザーはバグが少なくセキュリティの高いOSを利用できるし、Appleの開発者はOSのバグ修正や新機能の開発にリソースを割くことができます。
さいごに
以上、iOS12.4.1へアップデートして不具合が出たときの対処方法をお伝えしました。
アップデートして動作が遅くなったiPhoneならば、iOSの設定を見直すことで快適に動くようになります。
1年以上クリーンインストールを行っていない端末や、iPhone 6より古い機種をお使いの場合、iOSの設定だけで動作が改善しないこともあります。その時は、iOSのクリーンインストールを行うと、iPhoneは快適に動作します。
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