Google I/Oで登場したPixel 3aは、iPhoneからシェアを奪えるのでしょうか?
iPhoneは年々、高価格帯へとシフトしていき、42,984円という唯一の低価格モデルだったiPhone SEは発売が終了しています。
AppleはiPhone 7を廉価版として54,864円で発売していますが、すでに2年半落ちのスマホです。
Pixel 3aの48,600円という価格帯を見ると、間違いなくiPhone SEからの乗り換えるユーザーに刺さります。この価格帯は、iPhone SEからの乗り換え層にとって魅力的なはず。
しかもPixel 3aのカメラは、iPhoneの性能を遥かに上回っています。
Pixel 3aは、iPhoneからシェアを奪える可能性も出てきましたね。
現在、Androidのシェアは上昇中
2年前はiOSのシェアが60%、Androidが40%と言われていましたが、2018年8月にMMD研究所が発表したデータによると、AndroidのシェアがiPhoneのシェアを上回ったとのことです。
- Android・・・40.1%
- iOS・・・35.2%
- ガラケー・・・18.1%
ガラケーの数字を抜いてAndroidとiOSだけを比較すると、Androidのシェアが50%を超えています。
ミドルスペックのAndroidの性能が上がってきたため、3〜5万円前後のAndroid端末がよく売れているという事情があります。iPhoneが高価格帯に移行していることも影響しているはずです。
Pixel 3aのカメラは素晴らしい
iPhone 7と比較すると、Pixel 3aのカメラは素晴らしいです。カメラが優秀なので、iPhoneからPixel 3aに乗り換えようと思っているiPhoneユーザーもいると思います。
Pixel 3aは、Pixel 3と同様にAIを使った処理とソフトウェアでの処理が優秀で、「トップショット」「Photobooth」に加えて、暗い場所でも暗視カメラのように明るく映る「夜景モード (Night Sight)」にも対応しています。
Pixel 3aの公式サイトでも、「Pixel以外」と「Pixel 3a」で撮影した写真を比較しています。
iPhoneユーザーが、Appleのエコシステムから抜け出す障壁
iPhoneからAndroidに乗り換える際、ユーザーにとっての最大の障壁は、ユーザーがAppleのエコシステムから抜け出すのが難しいことです。
具体的には、以下の項目をどれだけ簡単に移行できるかどうかになります。
ネットのリテラシーが高い人ならば簡単に設定できますが、リテラシーが低い場合、なかなか移行してくれないということもありそうですね、
- App Storeで購入したアプリ
- 連絡先のデータ
- カレンダー
- Safariのブックマーク
- メモ帳
- キーチェーンに保存したパスワード
- 写真
- メール
App Storeで購入したアプリ
iPhoneで使っていた有料アプリをAndroidでも使いたい場合、再度購入する必要があります。
100円・200円のアプリであっても、もう一度購入することに抵抗のあるユーザーは多いはず。
このあたり、Googleが本気でiPhoneユーザーを取り込みたいと思ったら、iOSのアプリを持っているユーザーに対して、Google Playで使えるクレジットを無料で配るとかやってもいいと思います。
連絡先のデータ
連絡先のデータについては、Google連絡先にvCardで取り込めばいいだけなので、そんなに敷居は高くないと思います。
カレンダー
iCloudのカレンダーも、Googleカレンダーに取り込みが可能です。
Safariのブックマーク
Safariのブックマークは、Chromeのブックマークへ移行することが可能です。
メモ帳
iPhoneのメモ帳は、Gmailのnoteに移行することが可能です。
キーチェーンに保存したパスワード
キーチェーンに保存したパスワードは、そのまま移行はできません。Chromeにログインして、クラウドにパスワードを保存しなければならないので、手間はかかりますね。
写真
iPhoneで撮影した写真については、Googleフォトにバックアップしてしまえば、Androidでも問題なく見ることが可能です。
メール
GmailならばiPhoneでもAndroidでもアプリをインストールするだけで使用できます。
ちなみにAndroidのGmailアプリは、Gmail以外のメールアドレスを設定することも可能です。
Pixel 3aはiPhoneからシェアを奪えるの?
Pixel 3aはiPhoneからシェアを奪えるのでしょうか?
6月のWWDCでAppleが廉価版のiPhone SE2を発表しなければ、Pixel 3aはiPhoneのシェアに食い込める可能性はあります。
2年前までは日本におけるiPhoneのシェアは60%を越えていましたが、現時点ではAndroidが50%以上のシェアを持っています。
2年半落ちの32GBのiPhone 7が54,864円で、Pixel 3a 64GBが48,600円なので、価格的には十分競争できるはずです。
このままPixel 3aがiPhoneのシェアを奪う可能性も十分にあります。
さいごに
以上、「Pixel 3aは、iPhoneからシェアを奪えるのか?」について考察しました。
Pixel 3aがiPhoneのシェアを奪うには、ユーザーがAppleのエコシステムから抜け出す必要があります。iPhoneからAndroidへの移行は、そんなに難しくないので、興味のある方は、ぜひ以前のエントリーをご覧ください。
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