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auとソフトバンクのテザリングが有料化・・・MVNOへ移行するなら、自分の端末がテザリングできるか事前に確認すべし

MVNO

テザリングの有料化

長い間キャンペーンによって無料化されていた携帯キャリアのテザリング料金が、auとソフトバンクの大容量プランで有料化されると発表がありました。

20GB以上の大容量プランを契約しているユーザーは、4月1日以降、テザリングが有料になります。大容量プランってテザリングでの使用が前提だと思うんだけどね・・

今回、KDDIが発表したのは、同社のデータプラン「データ定額20/30」において、テザリングオプションの料金を500円徴収する(厳密には、無料キャンペーンを廃止し、従来の月額1000円から月額500円に「値下げ」する)というもの。
この「テザリング実質有料化」は、実はソフトバンクも同じ状況だ。Twitterなどでは、利用者を中心に「テザリングが有料とは時代錯誤ではないか」という声が多数挙がっている。

なぜ? auとソフトバンクの「テザリング実質有料化」 —— ドコモは有料化の予定なし

両社ともに共通なのは、ユーザーの利便性、家族で大容量プランを契約して通信料金を節約しているユーザーの想い、自宅のネット回線をやめて大容量プランにまとめた一人暮らしの学生の気持ちを完全に無視しているところですね。

今回キャリアの発表では、4月1日移行、テザリング料金は有料化となりますが、元々1000円だったテザリングの料金が500円に値下げしますとのこと・・・実質無料だったのにね。

テザリングに関しては3社横並びで無料キャンペーンをやっていたので、いきなり有料でびっくりしているユーザーも多いはず。

テザリングを利用しているユーザーは、MVNOへ移行したいと考えている方も多いだろうね。MVNOはテザリング無料だもん。

ということでMVNOへ移行するなら、自分の端末がテザリングできるか事前に確認することをオススメします。

大容量プランのテザリング料金が有料化

今回、大容量プランのテザリング料金が有料化になるのは、au、ソフトバンクの2社です。

docomoとワイモバイルは、今までどおりテザリングは無料とのこと。

では早速テザリングが有料になるプランを見ていきましょう。

auで月額500円のテザリング料金がかかるプラン

次のプランでは2018年4月1日からテザリング料金として月額500円がかかります。

  • auピタットプラン
  • auフラットプラン20/30
  • データ定額20/30
  • 以下の「テザリングが無料のプラン」以外

テザリングが無料のプラン

通信量の少ないプランはテザリングが無料です。

  • データ定額1/2/3/5、シニアプラン、ジュニアスマートフォンプラン、カケホ(ケータイ)
    スーパーカケホ(ケータイ)、VKプラン、VKプランS、VKプランM、LTEプランS、データ定額1cp/3cp/5cp、データ定額1cp(auスマホはじめるプログラム専用プラン)、データ定額8/10/13、データ定額cp(0.8GB)

ソフトバンクで月額500円のテザリング料金がかかるプラン

  • データ定額 50GB/30GB/20GB、家族データシェア 50GB/100GB、法人データシェアギガパック(50)/(100)

テザリングが無料のプラン

au同様、通信量の少ないプランはテザリングが無料です。

  • データ定額ミニ 1GB/2GB、データ定額 5GB、データ定額S(4Gケータイ)

大容量プランを利用するのはどんなユーザー?

大容量プランを利用するのは、次のユーザーです。

自宅にネットを引いていないユーザー

一人暮らしの若者や、光回線が届かない地域に住んでる方など、自宅にネットを引かないユーザーは、大容量プランで契約している方も多いです。

特に一人暮らしの若者は、「光回線+スマホ」や「WiMAX+スマホ」の合計金額と比較して、大容量プランを契約しているので、いきなりテザリングの有料化は困りますよね。

家族でシェアしているユーザー

自宅にネットを引いているユーザーでも、家族が多いユーザーは大容量プランを契約している方が多いです。4人家族とか5人家族とかね。

家族でデータ通信をシェアすれば、通信量が安くなると見込んで、契約しているのに、いきなりの値上げは勘弁して欲しいよね。

テザリングを利用するなら、MVNOにすべし

テザリングを利用するユーザーは、契約の縛りがなくなるタイミングでMVNOへ移行することをオススメします。

僕は何年も前からMVNOで、今はLINEモバイルとDMM mobileと契約しています。

LINEモバイルが3GB、DMM mobileがSIM3枚のシェアパックで7GBを契約しており、合計10GBを4枚のSIMカードで利用しています。家族とシェアしているので、僕が使っているのは2枚のSIMカードです。

僕一人のデータ通信の使用量は、毎月5GBから多くても7GBくらいかな。仕事中は事務所のWi-Fiを利用できるので、あまりデータ通信は使っておりません。

でもね、週に2日はジムに行くので、Spotifyで音楽をストリーミングを再生しています。外出先で打ち合わせがあればMacBook Proをテザリングで使うこともよくあります。それでも、毎月データ通信は余りまくっていて繰り越している感じなんだけどね。

ちなみにMVNOならばテザリングは無料です。

MVNOの月額料金は?

auやソフトバンクで20GB以上の大容量プランを契約しているユーザーは、ぜひDMM mobileのシェアプランを検討してください。シェアプランといっても1枚のSIMカードだけの利用でもOKです。

MVNOに移行するなら、自分の端末がテザリングできるか事前に確認すべし

MVNOならばテザリングは無料ですが、移行前に自分の端末がテザリングできるかどうか事前に確認してください。

MVNOへ移行するには「SIMロック解除」が必須

DMM mobileはdocomo系のMVNOなので、auやソフトバンクで購入したスマホは「SIMロック解除」しなければ利用できません。

「SIMロック解除」してテザリングが出来るかどうかは事前に確認すべし

「SIMロック解除」すると、テザリングができなくなるケースもありますので、事前に確認することをオススメします。

  • iPhone(au版・ソフトバンク版)・・・「SIMロック解除」すれば何の問題もなくDMM mobileで利用できます。テザリングも問題なく利用できます。
  • Android(au版・ソフトバンク版)・・・対応周波数に注意してください。例えば「Galaxy S6 edge」は複数のキャリアで販売されていますが、キャリアによって周波数が異なります。auやソフトバンクの端末を「SIMロック解除」しても、docomoの周波数にあっていない場合、電波が弱いと感じるケースもあります。

auの端末ならIIJmioのAプランにすべし

auで「SIMロック解除」したau端末のAndroidをお持ちの場合、docomo網のDMM mobileではなく、IIJmioのAプランで契約することをオススメします。IIJmioのAプランはau回線を使ったMVNOです。

Androidはテザリングできない場合もあり

IIJmioのAプランで契約した場合でも、Android端末によってはテザリングできないケースもあります。

IIJmioのサイトで、動作確認済み端末の一覧があり、その中でテザリングについても検証していますので、参考にしてください。

動作確認済み端末一覧(タイプA/au網)

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さいごに

今回、auとソフトバンクで大容量プランのテザリングが有料化となります。

テザリングを利用しているユーザーは、テザリング料金を支払ってキャリアを使い続けるか、MVNOへ移行するか、どちらかを選ぶことになります。

キャリアの場合2年縛りで契約してるんだから、いきなりプランを値上げするのではなく、もっと猶予を持って発表してもらわなきゃ困ります。

大手キャリアは、各社1兆円近い利益を出してるのに、大容量プランを契約しているユーザーからテザリング料金を徴収するということは、ユーザーファーストではなく、利益重視の経営スタイルということがよく分かりますね。

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