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Amazon Echo の年内リリースにより、スマートスピーカーの戦国時代が始まる!

Amazonテクノロジー

いよいよ、Amazon Echo が年内に日本でリリースされます。

Amazon.co.jp(以下、Amazon)は、クラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa」と「Amazon Echo」を年内に日本に展開し、事前に購入を希望されたお客様には招待制でEchoを購入できるようにすると発表しました。さらにAmazonは、Alexa Skills Kit(ASK)およびAlexa Voice Service(AVS)を日本市場でも展開し、日本のお客様に向けて世界中の開発者がさまざまなAlexaによる音声体験を構築できるよう支援します。

「Alexa」と「Amazon Echo」が年内に日本に登場

Google Homeも10月に日本で発売されるし、いよいよ日本でもスマートスピーカーの戦国時代が始まります。

今の時点で音声アシスタントスピーカーを開発しているAmazon・Google・Apple・LINEの4社を見ていきましょう。全て人工知能アシスタントに接続されています。

プラットフォーム スマートスピーカー 人工知能アシスタント
Amazon Amazon Echo Alexa
Google Google Home Googleアシスタント
Apple HomePod Siri
LINE Wave Clova

Amazon

スマートスピーカーを開発したのは、4社の中では一番早いです。

Amazonへ音声で注文できるのはもちろん、天気・時刻を確認したり、ウェブ検索したりすることができます。
Alexaは、ユーザーのAmazonでのショッピングの履歴を持っているので、ECのリコメンド機能には強いはず。

Amazon Echo

2014年11月にアメリカで発売されたスマートスピーカーです。当初は、プライム会員と招待メンバーへ招待制でリリースされました。

Amazon Echoは、常時インターネットに接続されており、「Alexa」と話しかけるとAIアシスタントへ接続されます。音声に対しての反応は、ものすごく早いです。サクサク返事が来る感じ。

わたくしは、廉価版であるAmazon Echo Dotをアメリカの友人に頼んで送ってもらいました。

Amazon EchoもAmazon Echo Dotも、Amazonアカウントと紐付けて使います。今の時点では、アメリカのAmazonアカウントとリンクして使うことになります。アメリカのAmazonプライム会員に入っていると、たくさんのサービスを受けられるのですが、日本で使う場合、時刻を聞いたり、音楽を再生するくらいにしか使えないのが玉にキズ。

わたくしのAmazon Echo Dot、日本のAmazonアカウントとリンクできないと辛いなあ・・

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Alexa

AlexaはAmazonが開発するクラウドベースの人工知能アシスタントです。

Amazon EchoのようなAlexaに対応した端末に話しかけると、音声はクラウドに送信されます。で、Alexaが音声をテキストに変換して処理します。処理された結果が、端末を通じて音声で再生されるのです。
AlexaはAPIをサードパーティに公開しています。2017年1月現在で、Alexaを搭載したデバイスは700を超える模様です。

2017年中に、AlexaとMicrosoftのCortanaが提携するという発表がありました。なので、Alexaに使われる検索エンジンはBingだってさ。Bingは日本語検索の精度が低いので、日本では微妙です。

Alexa Skill

Alexa Skillとは、Alexa経由で実行されるプログラムです。
Alexa SkillもAPIを公開しているので、サードパーティが開発しています。

2017年7月時点で、Alexa Skillは15000を突破しました。2012年2月に10000を超えたというニュースを見たので、わずか半年で5000ものAlexa Skillが増えた計算になりますね。

Google

Googleの強みは、何と言ってもGoogleアカウントに紐付いているGoogleアシスタントと連携していることです。

Googleは音声検索のデータも持っているのも強みですね。

Google Home

Googleが開発するスマートスピーカーです。
アメリカでは2016年10月に発売されました。日本でも2017年10月上旬に発売される予定です。

わたくしの本命はGoogle Homeです。

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Googleアシスタント

Googleが開発したAIアシスタントです。

Googleアカウントと紐付いているので、AIアシスタントとしては最もユーザーの疑問や悩みを解決できるアシスタントであることは間違いないです。

Googleアシスタントは、Google Homeだけでなく、Androidにも組み込まれています。2017年5月29日に、Googleアシスタントは日本語にも対応して、Android端末でも使えるようになりました。

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Apple

Appleは、人工知能に関してはGoogle・Amazonにだいぶ遅れを取っています。

HomePod

Siriを搭載したスマートスピーカーです。

2017年12月にアメリカ、イギリス、オーストラリアで発売予定。スマートスピーカーの中では349ドルと最も高価です。高品質なスピーカーを搭載しているので、クオリティの高いオーディオ体験ができる模様。

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Siri

Googleアシスタントと比較すると、Siriのポンコツ感は目立ちます。個人的にはほとんど使っておりません。

9月25日より、Siriの検索エンジンがBingからGoogleに変更になったので、検索精度は改善されるかもしれません。でも、iOSの根幹の部分にGoogle検索が入れるわけじゃないから微妙ですね。

LINE

Amazon・Google・Appleがグローバルで展開している中、LINEはアジア市場のマーケットしか見てないと思います。

今の段階では、スマートスピーカーとしての性能は全然ダメ。音楽のジュークボックスとして使っていますが、音声認識の反応は悪いです。

Wave

LINEが開発するスマートスピーカーです。LINEの開発するAIプラットフォームであるClovaを搭載しています。

LINE MUSIC 6ヶ月分無料チケット付きの先行版が10000円だったので、購入しました。8月下旬に届いて色々とテストをしていますが、音声認識は全然ダメ。普通に話しかけるだけでは、思った通りの答えが返ってきません。機械に合わせてゆっくり話しかけないと反応しないんだもん。

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Clova

LINEのテキストデータのデータベースを活用してるんだろうけど、音声認識や応答性は今ひとつ。

GoogleアシスタントやAlexaと比較したら、全然ダメ。Siriよりも性能劣る感じだね。Clovaには、あまり期待できないと思われます。

まとめ

今見てきたとおり、Amazon Echo の年内リリースにより、スマートスピーカーの戦国時代が始まります。

わたくしは、Amazon EchoとGoogle Homeの戦いになると予測します。
検索エンジンが答えられるユーザーの質問に関しては、圧倒的にGoogleが有利だと思います。ECのデータに関してはAmazonの方が強いかもね。

AmazonもGoogleも日本市場を制するならば、Twitterのビッグデータが必要だと思いませんか?欲しくないのかな?Twitterは、世界的には下火なんだけど、日本だけ異常に盛り上がってますからね。スマートスピーカーの戦国時代を迎えたら、Twitterの買収話とか出てきそうですね。

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