最近Instagramの影に隠れてしまって、Pinterest の明るいニュースは全然見なくなりました・・・
クリエイターが画像ライブラリーを作成して、自分の作品を世の中に広めていく場合、Instagram と Pinterest をどのように使い分けるのがいいでしょうか?
また、ネットショップでアクセサリーや雑貨を扱うなら、画像ライブラリーに商品を並べていくとファンがつきやすいよね。
でも、Instagram と Pinterest どっちを使ったほうがユーザーにとって見やすいのかな?イマイチ違いがよくわからないという方も多いと思います。
どちらがイケてて、どう違うのかを説明します。
最近はInstagram が圧倒的なシェアを誇っていて、Pinterest はオワコンな感じが否めません。Instagramの月間利用者数が全世界で約4億人いるのに対して、Pinterestは全世界で約6700万人。規模が違います。
出資先を見れば明らかで、InstagramはFacebookなのに対して、Pinterestは楽天が出資先。出資した時期は両社ともに2012年で一緒です。
現在のFacebobookと楽天の違いがそのまま出ているように感じるのはわたくしだけでしょうか?Pinterestをdisるつもりは全くありません。念のため。
- Instagramは、2012年にFacebookによって買収されたのは皆様ご存知の通りです。当時Instagramの売上は0円だったのに、買収額は10億ドル(1ドル80円だったから800億円くらい)。
- Pinterestは、2012年に楽天が出資して日本でサービスを開始。出資額は40~50億円なので、Facebookの1/20程度。更に2014年から電通と業務提携をしています。電通は昔、Second Lifeを推して大コケしたのに懲りないですね。
ちなみにPinterestは、わたくしの周りを見ると全然使われている感じがしませんが、時価総額はなんと約1.34兆円。
まあオワコン感が否めないDropboxも約1.24兆円だから、時価総額って実態と乖離してる感じはするけどね。
Pinterest関連のリーク、売上、ユーザーなどが明らかに
それぞれの特徴を見てみます。
Instagram の特徴
ユーザ自身の写真をアップします。自分のコンテンツを他人と共有するSNS。
2015年9月の月間利用者数は、全世界で4億人。日本だと810万人です。
日本のユーザー層は男女の割合は3:7で、女子が多い。18~29歳が43%を占めると言われています。
以下特徴です。
- 年齢層が若い。10代~30代前半
- カメラのフィルタが秀逸
- 直感的に使えて分かりやすい
- FacebookやTwitterとの連携が簡単
- ハッシュタグから拡散していく
- アルバムにまとめる機能は付いていない
- 並び方は時系列
Instagram 拡散の仕組み
ハッシュタグから拡散していきます。
なので、ハッシュタグが理解できない層へのアプローチは難しいってことですね。
マーケティングやショップでの活用方法
ハッシュタグを使って写真のキャンペーンを打つ。おしゃれで面白い写真ならば、ハッシュタグを辿ってどんどん拡散していきます。
ユーザー数がPinterestの約9倍なので、拡散すれば効果は大きいですよ。
Instagramのデメリット
50代以降をターゲットにする場合、ハッシュタグを巡っていくという操作ができない方が多いので、プロモーションにならないことがあります。
Pinterest の特徴
ユーザー自身の写真だけでなく、他の人の写真も共有できます。
Pinterestを一言で言うと、既存コンテンツの整理手帳ということになります。
画像に特化したブックマークサービスなのです。
お気に入りの画像をボードに貼り付けて共有したり、気になる人をフォローしたりという使い方ができます。
Pinterestは、写真を保存するサービスではなく、あくまでブックマークサービスなので、該当サイトから写真が削除されたりすると、閲覧できなくなるので注意してくださいね。
アメリカの市場調査会社eMarketerによると、2015年アメリカの月間アクティブユーザー数は4710万人となっています。Instagramの1割ちょっと。全世界のユーザーの7割をアメリカ国内で占めるようです。
Pinterestの米国ユーザー数、今年は11.4%増の4710万人との予測
アメリカだと18~54歳の半数近くの女性がサインインしているようなので、インフラになっているようです。日本とは文化が違います。
以下特徴です。
- ボードにお気に入りの写真を貼り付ける。
- 自分の写真だけでなく、他人の写真もボードに貼り付けられる
- ボードは何個でも作れるので、写真のアルバムのような役割を果たす。
Pinterest 拡散の仕組み
「ピン」とは、外部のサイトやブログ、画像共有サービスの写真を、ボードに貼り付けること。
「リピン」とは、既に「ピン」されている写真を、自分のボードに貼り付けて集めていくことです。「リピン」で写真が拡散していきます。
とはいえ、「ピン」も「リピン」で集めてきた写真は、自分のボードでの扱いは全く変わりません。
この辺が直感的じゃなくって使いにくいんだよね・・
Pinterestのデメリット
以下デメリットです。
- 直感的に使えないので分かりにくい(わたくしだけかもしれませんが・・)
- ユーザー数が少ない。Instagramの1割程度しかいないんだもん
- 日本で全然流行ってない
- 他人に写真やコンテンツをパクられるリスクが高い。(他の人の写真が自分のボードに貼れるということは、逆もあるってことなので)
マーケティングやショップでの活用方法
ボードを写真アルバムのように使えるので、カテゴリー別の作品集を作ることができる。Instagramにはこういう機能はないです。
Gapやユニクロといったアパレルブランドの使い方が参考になります。
盗用されるリスク
でも知らない人に写真を勝手に使われるリスクが高い。
2020年東京五輪のエンブレムの佐野研二郎氏もPinterest使ってたようです。
佐野研二郎氏の「ピンタレスト削除」騒動 真相はどうだったのか事務所にすべて聞いてみた
2020年東京五輪のエンブレムを手がけたデザイナーの佐野研二郎氏(43)が画像共有サービス「Pinterest(ピンタレスト)」を使用していた可能性が高まったとして、インターネット上で騒ぎになっている。
2015年8月5日の記者会見では、ピンタレストについて聞かれた際「見ていない」と答えていたとされたが、ネットの人々の「捜査」により佐野氏のアドレスの登録情報が見つかった。その後、本人のものと思われるアカウントが削除されたため、騒動はより大きくなった。
Pinterest と Instagram どっちがいい?
オススメはInstagramです。
Instagramのユーザー数は、Pinterestの約9倍いるのと、Facebookと一体になってるから、あと数年はぐんぐん伸びていくはず。
楽天と一緒に歩いていきたい方は、Pinterestという選択肢もございます 笑
1点だけ Pinterest の便利な機能があって、ボードを複数作ってカテゴリーごとのアルバム集を作ることができます。
Pinterestを使っているユーザーを見ると、アメリカの場合、30代以上の女性の美意識が高い層が多いようです。
店舗側を見てみると、ハイブランドやセレクトショップで使ってることが多いのですが、全世界のユーザーの7割がアメリカ人ということは、アメリカ以外で全然利用されていません。
日本では全然だし、UIもしょぼいから直感的に使えないし、数年後にはひっそりなくなってるような予感がします。
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