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メタップスが民泊のデータ解析を開始!

テクノロジービジネスモデル

メタップスは、2015年7月の上場以来、次々とM&Aを進めています。

2015年2月に43億円の資金調達をしてからの、7月の上場ですから、豊富なキャッシュを持っているのは間違いなさそうです。

元金融担当大臣の竹中平蔵氏が顧問になり、スクウェア・エニックスの和田洋一氏を取締役にしたりと非常に戦略がうまい。成長が見込める分野において第一人者を取り込むのは一番成長が速いですからね。

で、今後は「民泊」ビジネスに参入するようです。

Airbnb Data Insight

メタップスと、グループ会社である賃貸不動産専門決済会社のHUBeesは5月31日、国内3万件以上の民泊物件データを保有するジェイピーモバイルと連携して、民泊物件のデータ解析サービスを6月から提供すると発表した。

民泊事業への参入や投資を検討している企業は、このデータ解析サービスを使うことで、検討地域の稼働・賃料などの運営状況を一目で把握できる。具体的には、「半径○○メートル以内のエリアに掲載物件は何件あるか」「地域ごとに部屋タイプ別の空室率はどのように変化しているか」「地域ごとの客室単価はどれくらいが適正値なのか」といった内容だ。

メタップスが「民泊」のデータ解析サービス–企業の参入を後押し

HUBees

決済まわりを次々とM&Aするメタップス

賃貸不動産専門決済会社のHUBeesという会社は知りませんでした。

賃貸不動産に特化した決済代行業者というのが売りだそうです。2012年にPAYDESIGNに買収されています。

株式会社HUBeesの株式取得(完全子会社化)に関するお知らせ

で、2016年4月14日にメタップスがPAYDESIGNを買収したので、HUBeesがメタップスの関連会社ということになるのです。

AirDNA って知ってますか?

Airbnbじゃないですよ 笑

サイトも似ています。

Airbnb

AirDNA

カリフォルニアに民泊データ配信大手のAirDNA LLCという会社があります。

「エアー・ディー・エヌ・エー」はカリフォルニア・サンタモニカで創業し、世界4250都市、200万件を超えるAirBnBの物件を毎日クローリングしデータベース化しています。 日本においては過去1年間で合計2万部屋以上を調査し、データの蓄積、及び分析を行ってきました。また、過去1年間以上のデータを保有し時系列でデータ分析が可能であるのは 世界でエアー・ディー・エヌ・エーのみとなります。現在では東京、大阪のみのレポートのみをご提供していますが、5月~日本全国のデータの提供を開始致します。

で、今回メタップスと連携するジェイピーモバイル(本社:京都)は、2016年4月15日より、Airdna LLCと日本国内の民泊データの提供の独占契約を結んでいるようです。

【民泊データ分析】レポートサービス「AirDNA」日本上陸

関係者ではないので詳しいことは分かりませんが、メタップスによるPAYDESIGNの買収が4月14日で、ジェイピーモバイルとAirdna LLCの提携が4月15日ということなので、話は3社間で進んでたっぽいですね。時期はわずか1日しか違わないですから。

AirDNA が収集するビックデータ

Airbnbでホストをしている人は、AirDNAを凄さをご存知だと思います。何が優れているのか見てみましょう。

毎日200万件を超える部屋を分析

カリフォルニアで創業したAirDNAは、毎日200万件を超えるAirbnbの物件を毎日クローリングしてデータベース化しているのです。

データの正確性

クローリングには人工知能を使ってデータ分析を行っています。単純なクローリングではないようです。

Airbnbのサイトのクローリングをすること自体は難しい話ではありません。難しいのはゲストによって予約が確定している日と、ホストが意図的に予約を受け付けていない日を判別することです。AirDNAでは、この判別ができるんですよね。

Airdnaの説明によると、カレンダー上の予約確定日(ブック)と、予約を受け付けていない日(ブロック)を次の手法で見分けているようです。

Airdnaは独自の高度なAI(Artificial Intelligence)を発明、採用しAirbnb上の予約確定日(ブック)と予約を受け付けてない日(ブロック)を正確に認識します。このブックとブロックを識別するテクノロジーはAirbnbデータ分析に置ける要の部分です。

Airbnbは当初明確にしていた物件のブックとブロックの情報を2015年の第四四半期以降曖昧にしました。しかし、Airdnaはそれらが始まる18ヶ月前よりブックとブロックの時系列データを構築していたため、AIを使用してのブックとブロックのデータ分析を可能にしました。Airdnaは「統計的パターン認識テクニック」を採用しています。これらは物件と物件のブックやブロックに関する情報を数学的に明瞭にするテクニックです。このテクニックは、Amazonがあなたが次に興味がある商品を紹介する際、Netflixが映画を紹介する際、Okcupidが新たな候補者を紹介する際などに使用しているアルゴリズムと同じコンセプトです。

Airdnaのデータ予測の精度は、蓄積された時系列データと、実際に予測したデータを使用しテストされます。このテストを繰り返す事により、AirdnaのAIは物件動向を観察し、パターンを抽出し、過去データと照らし合わせより精度を増し、日々改良され進化して行きます。

今度の民泊ビジネス

ビックデータを押さえた会社が市場を取ることは間違いないです。

メタップスは、アプリマーケティングに必要なデータ分析、プロモーション、収益化の提供からから始まった会社ですから、この分野は得意中の得意なのです。

今後の展開に期待しましょう。

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