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マイカー賃貸「カルモ」がリリース!マイカーを購入する総額と比較してみた!

ビジネスモデル

マイカー賃貸「カルモ」がリリースされました。

マイカー賃貸という日本語は初めて聞きました。分かりやすく言うと車のリースです。
でも、微妙なネーミングだと思いませんか?だって、住宅に置き換えると、賃貸で借りる家を、マイホーム賃貸とは絶対に言わないでしょ?

自動車を所有したいニーズがあるから、こういうネーミングになるんだろうね。

デジタルマーケティング事業を軸とするナイルは1月26日、月額課金モデルのマイカー賃貸サービス「カルモ」の提供を開始することを発表した。またこれに併せて中古車買取販売の「ガリバー」を運営するIDOMとの業務提携も発表している。

1月15日に公開予定が発表された同サービス。月々の定額を支払うことでマイカーを保有できる自動車の賃貸サービスだ。納車されるのは全て新車で、全国各地の提携ディーラーが自宅まで車を納車してくれる。車を借りられる期間は1年から9年まで、車種の選定から審査申込手続きまでをオンラインで完結することができる。

自動車保険に関しては自賠責保険は提供するサービス内、任意保険は自己加入が必要だ。車検についてはユーザーが自身で車を持ち込む。事前登録では1000人の登録があり、30代から35歳の男性がもっとも多かったということだ。

ナイルが月額制マイカー賃貸の「カルモ」を正式リリース、事前公開には1000人の登録も

サービスを展開するナイルは、カルモのマーケティング強化するために、自動車情報メディア「レスポンス」を展開するイードと業務を提携した模様です。

『カルモ』はオンラインで完結する月額定額契約で新車を借りるサービス。15日より開始している予告サイトを見たユーザーからは「これはいい! 使って見たい!」「今まで無かったのが不思議なぐらい!」「これいい!! 車を買うことにはコスト的に敬遠するけど月額で契約なら欲しいかも」「本当に車って金食い虫だし、こういうサービスで、気軽に乗れると嬉しいですね」「子供生まれる前後1年とか良さそう」と、新しいクルマの使い方として受け入れられ、さまざまなユーザー層から反響を得ていた。

マイカー賃貸サービス『カルモ』が本日サービス開始 ネットの反応は?

こんなこと言うユーザーいるのかな?だって、「カルモ」の料金は後述しますが、結構高いですよ。とてもじゃないけど気軽に乗れる金額ではありません。
気軽に乗るならば、絶対にカーシェアリングだと思いますけど。

マイカー賃貸「カルモ」とは?

ビジネスモデルは個人向けのカーリースと同じです。特徴はオンラインで申込みから手続きまで完結するところ。
車を保有できる期間は1〜9年。プリウスやN-BOXなどの国産の新車が対象です。

マイカー賃貸「カルモ」でプリウスを借りた際の料金は?

「カルモ」のサイトで、料金シュミレーションができるので見ていきます。

次のオプションは全て有料です。カーナビが月額864円、ETCが月額216円、バックカメラが月額216円、フロアマットが月額108円。フロアマットまでオプションというのは酷い・・

で、今回はオプションなしで料金を計算します。

  • 12ヶ月間借りる(1年間)・・・総額1,507,248円(月額125,604円 × 12ヶ月)
  • 24ヶ月間借りる(2年間)・・・総額1,892,160円(月額78,840円 × 24ヶ月)
  • 36ヶ月間借りる(3年間)・・・総額2,227,824円(月額61,884円 × 36ヶ月)
  • 48ヶ月間借りる(4年間)・・・総額2,545,344円(月額53,028円 × 48ヶ月)
  • 60ヶ月間借りる(5年間)・・・総額2,838,240円(月額47,304円 × 60ヶ月)
  • 72ヶ月間借りる(6年間)・・・総額3,203,712円(月額44,496円 × 72ヶ月)
  • 84ヶ月間借りる(7年間)・・・総額3,501,792円(月額41,688円 × 84ヶ月)
  • 96ヶ月間借りる(8年間)・・・総額3,825,792円(月額39,852円 × 96ヶ月)
  • 108ヶ月間借りる(9年間)・・・総額3,919,104円(月額36,288円 × 108ヶ月)

そんなにお手軽に借りられる金額じゃないですよね?

マイカー賃貸「カルモ」の契約に含まれているサービス

マイカーを自分で所有していると自動車税は毎年、自賠責と重量税は車検の度にかかります。でも、マイカー賃貸「カルモ」の場合、契約に含まれているのでユーザーが負担する必要はありません。以下のものは契約期間分が含まれています。

  • 自動車税
  • 自賠責
  • 重量税
  • 自動車取得税

といってもエコカー減税で、初年度の自動車税と自動車取得税は免税だけどね。
実質「カルモ」が負担するのは、2年目以降の自動車税29500円、3年目以降の車検時に重量税22500円と自賠責25,830円ということになります。

非常にざっくりですが、最初の3年間は自動車税59000円(29500円×2)、3年目以降は2年間で107,330円(自動車税59000円(29500円×2)+重量税22500円+自賠責25,830円)を「カルモ」が払ってくれる計算になります。

ユーザー自身が自分で支払うもの

以下のものはユーザー自身で負担しなければなりません。

  • 任意保険
  • 車検の際の整備点検費用(重量税や自賠責は不要)
  • メンテナンスにかかる整備費用
  • 事故を起こした際の費用

どっちがお得なの?

マイカー賃貸「カルモ」でプリウスを借りるのと、プリウスを購入するのと、どっちがお得なのでしょうか?

6年間プリウスを乗ると言う前提で、それぞれのコストを算出してみました。

結論から先にいうと、自分で購入して6年後に売却した方が、およそ100万円お得です。内訳を見ていきましょう。

プリウスを購入して6年後に売却すると実質いくら?

「カルモ」が提供するプリウスと同じグレードのものを自分で購入すると、総額でどのくらいかかるのでしょうか?

プリウスの場合、エコカー減税などが適用されるので、グレードSだと初年度の自動車税と自動車取得税と重量税は免税されます。

  • 車両本体価格 2,479,091円(税込み)

カーセンサーで6年落ちのプリウスは129万円

カーセンサーで6年落ちの中古を調べたところ、車両本体価格は129万円でした。
そこそこ程度がいいものならば、60万〜80万くらいで売れるんじゃない?ヤフオクで自分で売ればもう少し高く売れると思いますよ。
仮に60万円で売れたとしましょう。
先程見たように、初年度の自動車税と自動車取得税と重量税は免税されるので、2年目以降に自動車税29500円を、3年目の車検時に重量税22500円と自賠責25,830円がかかります。

自動車税(2年目から6年目)147,500円(29500円×5年)
車検時の重量税と自賠責(2回分)96,660円(48,330円×2回)

車両本体価格2,479,091円 + 自動車税147,500円 + 車検時の重量税と自賠責(2回分)96,660円 – 売却価格600,000 = 2,123,251円

実質、2,123,251円で6年間プリウスに乗れる計算になります。

マイカー賃貸「カルモ」を6年間借りるといくら?

3,203,712円かかります。

自分で購入する場合と比べて、100万円以上余計にかかってしまいます。正確に言うと1,080,461円です。

マイカーの所有に興味がないなら、カーシェアリングにすべし

マイカーの所有に興味がないならば、「カルモ」で借りるのはやめましょう。

カーシェアリングで好きな時に借りることをオススメします。タイムズカープラスで借りれば、15分206円とお手軽です。

もしカーシェアリングの在庫がなくて借りられなかったら、タクシーに乗ればいいのです。

「カルモ」のメリット

カーシェアリングにないメリットとして、「わ」ナンバーにならないことでしょうか?

事業者向けのリースならば、コストを経費に落とせるメリットもありますが、「カルモ」はC向けのサービスなので、あまり関係ない話なんだよね。

マイカーを購入する総額と比較してみたところ、個人的には魅力的なサービスではありませんでした。