1つの施設に複数の店舗が入る際、Googleマイビジネスの登録を1つにまとめた方がいいケースと、別々に登録した方がいいケースがあります。
例えば、介護施設でデイサービスと老人ホームが併設されているケースと、ホテルにレストランやカフェが入居しているケースではベストプラクティスは異なります。
この記事では、Googleマイビジネスで1つの施設に複数の店舗が入る時のベストプラクティスについてお伝えします。
介護施設でデイサービスと老人ホームが併設されているケース
1つの施設の中にデイサービスと老人ホームのような同業種のサービスが複数ある場合はどうすればいいでしょうか?
ベストプラクティスについては様々な考え方があると思いますが、1つの企業で各サービスを運営しているのであれば、次の理由により、Googleマイビジネスは1つで登録することをおすすめします。
同業種の場合、重複される可能性が高い
1つの施設に同業種のビジネスが入居する場合、Googleから重複判定されることがよくあります。デイサービスも老人ホームも介護ビジネスですので重複判定される可能性は大です。
重複してしまうと [デイサービス] で検索した時は表示されるけど、[老人ホーム] と検索しても表示されなかったり、またその逆もあり得ます。しかも数ヶ月間、検索に表示されないようなケースもあるのでご注意ください。
このような状況が発生すると、集客において損失が出ることに加えて、検索しても表示されないので、デイサービスや老人ホームを探しているユーザーにも不便です。
重複したらサポートに連絡を
重複した場合、サポートに連絡を取って、同業種だが別事業であることを客観的な事実を元に説明しなければなりません。以下のものを証拠としてサポートに提出する必要があります。
- サービスごとに別の看板
- 入り口が別だと分かる写真
- 電話番号は別
- ウェブサイトは別ドメイン
もし用意できないとなると、重複判定が解除されず、場合によってはポリシー違反を受ける可能性もあるのでご注意ください。
口コミやレビューがバラバラに入るので、関連性や知名度が高まらない
別登録するデメリットも紹介します。
Googleマイビジネスを店舗ごとに別登録する場合、口コミや評価はサービスごとにバラバラに入ります。Googleマイビジネスを1つにまとめていれば関連性や知名度が上がったにも関わらず、別々に登録したことで介護施設としての影響力が高まらない可能性も出てくるのでご注意ください。
別々に登録した方がいいケースも
ここからは、別々に登録した方がいいケースについてお伝えします。
同業種であってもサービスごとに経営者が違う場合、Googleマイビジネスを別々に登録することをおすすめします。
1つのビジネスリスティングを、後から2つの施設に分割することはできません。
ビジネスオーナー同士でトラブルとなり、あとになってGoogleマイビジネスのリスティングを分割したいと言っても、それはできませんので、最初から分割しておくとよいでしょう。
ホテルにレストランやカフェが入居しているケース
次にホテルにレストランやカフェが入居しているケースを見ていきます。
先ほど紹介した同業種の介護施設とは様子が異なり、1つの施設に別業種が入居している場合、Googleマイビジネスは別に登録した方がいいでしょう。
別々に登録したほうがいい理由
ホテルとレストランやカフェは別業種になりますので、Googleに重複される可能性も低いですし、何よりユーザーにとって別に登録してあった方がお店の情報を探しやすいし、アクセスしやすいですよね?
ホテルとレストランとカフェを1つのリスティングにまとめた場合、当然ながら口コミや写真は混在します。この場合、ホテルについて詳しく知りたいと思ったユーザーが口コミを見た際、カフェの口コミばかりならば、全く参考になりません。
業種が異なる場合は別々に登録する
次のような施設も、Googleマイビジネスを別々に登録した方がいいと思います。
- ショッピングモールにレストランや書店が入居している
- 百貨店にレストランやカフェが入居している
- スーパーにクレープ屋や100円ショップが入居している
例外
例外もあります。ゴーストキッチンの場合、Googleマイビジネスが1つにまとまっているとユーザーの利便性が下がりますので、別々に登録することになります。
- ゴーストキッチンに複数の飲食店が入居している
さいごに
Googleマイビジネスで1つの施設に複数の店舗が入る時のベストプラクティスをお伝えしました。
基本的に同業種ならばGoogleマイビジネスを1つで登録し、別業種ならば別々にリスティングを作成します。ただし例外はありますので、そのあたりはご自身のビジネス形態で判断してください。
どうすればいいか迷った場合、ユーザーの利便性を優先させると良い結果になると思います。
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