書籍「いちばんやさしいGoogleビジネスプロフィールの教本」

Googleマップ、検索せずに表示されるお店の特徴

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Googleマップを開くと、検索せずに表示されるお店と、検索しないと表示されないお店があります。
例えば、コンビニ、病院、ホテルなどは検索しなくても表示される機会が多いと思います。検索エンジンは何を基準に表示を決定しているのでしょうか?

この記事では、Googleマップで検索せずに表示されるお店の特徴をお伝えします。

検索せずに表示されるお店の特徴

Googleはロジックを公開していないのと、ユーザーの端末や環境によって表示するお店は異なるのですが、知名度が高く、ランドマークになるようなお店が表示されやすい傾向です。

実際にGoogleマップを開いてみると、コンビニ、病院、ホテル、ショッピングセンター、アウトレットモールなどは、検索せずに表示されています。
複数のGoogleアカウントで確認してみると、全く同じお店が表示されるわけではありませんが、次のような特徴があるお店が表示されています。

  • 検索需要があるお店
  • 地域の目印になるような建物
  • レビューが高い
  • 競合が少ない
  • ユーザーが保存してピンを立てているお店

検索需要があるお店

よく検索されるお店、よくユーザーが訪問するお店は表示されます。
直接検索や間接検索をGoogleは把握していますし、Googleは位置情報を元にお店の混雑状況などを把握しており、これらのデータを元に判別していると思われます。

Googleは位置情報を元にお店の混雑状況などを把握している

検索需要がどの程度あるのかについては外部から分かりませんが、地図を縮小しても表示されるお店は、知名度が高い・ユーザーの評判が高い・検索需要があると判断しても良さそうです。

地域の目印になるような建物

ホテルやショッピングセンターなどが該当します。
待ち合わせ場所に使われていたり、この場所を起点に経路案内が行われるような建物は表示される傾向にあります。

知名度の高いホテルは地図を縮小しても表示されることが多いです。

レビューが高い

レビューが高いお店も表示される傾向にあります。

近所にスーパーとコンビニとドラッグストアが50m以内に密集しているエリアがありますが、地図の尺度を小さくしてもスーパーは表示されます。Googleマイビジネスのレビューは、スーパーが550件で星3.9、コンビニが13件で星3.7、ドラッグストア28件で星3.5。

圧倒的にレビューが多いことに加えて、スーパーはいつも混雑しているので、Googleはある程度人の流れも把握しているのかなと思っています。

競合が少ない

郊外で近隣にお店や競合店が少ないのであれば、Googleマップで検索せずに表示される機会が増えます。
都会と比較すると検索需要も少ないので表示回数自体は少ないのですが、表示されることで来店につながるケースはありそうです。

ユーザーが保存してピンを立てているお店

ユーザーが保存しているお店は必ず表示されます。

Googleマップはパーソナライズドされますので、「お気に入り」「行ってみたい」「スター付き」で保存している場所は、地図の尺度を変更しても表示されます。

ユーザーが保存してピンを立てているお店はGoogleマップに表示

表示されにくいお店の特徴

上記に該当するお店であっても、Googleマップを開いただけで、表示されにくいケースもあります。

  • 同一住所に複数お店が入っている建物
  • 近隣に同じ業種の競合店がある
  • ユーザーからの評価が低い
  • 指名検索が少ない

同一住所に複数お店が入っている建物

同じビルにカフェが複数件入っていたりすると、表示されるのはその中で知名度の高い1店舗だけというのはよくあります。

近隣に同じ業種の競合店がある

お店の密集度が高い都心部によくあります。例えば、同じエリアにカフェが30店舗あった場合、出てくるのはごく一部のカフェだけになります。

ユーザーからの評価が低い

Googleマイビジネスのクチコミが少なかったり、評価が低い場合、表示されないことがあります。まあ当然ですよね。Googleがおすすめする理由がありませんので。

ただし、コンビニや大きな病院などは、Googleマイビジネスの評価が低い場合も表示されることはよくあります。検索需要が多い、地域の目印として利用されているなどの理由が考えられます。

指名検索が少ない

検索需要が少ない場合もGoogleマップで検索せずに表示されにくいです。