iOS12.2がリリースされました。
今回のアップデートは、新機能とセキュリティのアップデートに加えて、バグ修正も含まれていますので、早くアップデートすることをオススメします。
でも、iOS12.2にアップデートしたらiPhoneの動作が遅くなったりすることを懸念されているユーザーも多いと思います。特に少し古いiPhone 6やiPhone 5sを使っていると、iOS12.2へアップデートしたことで動作が遅くなるといった不具合が出ることがあります。
今日のエントリーは、iOS12.2のアップデート後に不具合が出たときの対処方法を紹介します。
iOS12.2の新機能
最初にiOS12.2の新機能を見ていきましょう。新機能はいくつかありますが、主なものを紹介します。
アニ文字
4つの新しいアニ文字 (フクロウ、イノシシ、キリン、サメ) が追加されました。
対象機種はiPhone X以降、iPad Pro 12.9インチ (第3世代)、iPad Pro 11インチなのでご注意ください。
AirPlay
コントロールセンターおよびロック画面にTVコントロールが追加されました。Apple TVを持っているユーザーには便利ですね。
3月25日のAppleのイベントでApple tv channelを発表しましたので、これに対応したものと思われます。
AirPods
第2世代のAirPodsに対応しました。
iOS12.2へアップデートする前にやるべきこと
iOS12.2へアップデートする前に、必ずiOSのバックアップを作成してください。バックアップを作成しておけば、不具合が出ても元に戻せますからね。
バックアップの方法は「iCloudバックアップ」と「iTunesバックアップ」がありますので、お使いの環境でお好きな方を選んでください。
iCloudバックアップ
Wi-Fi環境があればiPhoneだけでiCloudバックアップを作成できます。PCは不要です。
以下の手順でiCloudバックアップを作成します。
- 設定→ユーザー名をタップ→iCloud→iCloudバックアップ→今すぐバックアップを作成
iCloudバックアップに失敗したら
無料で使えるiCloudストレージは5GBなので、iPhoneの容量が大きい方で、写真や動画がたくさんあるとiCloudバックアップに失敗することがあります。iCloudバックアップは、iCloudストレージを消費しますからね。
iCloudストレージを購入すればいい話ですが、購入したくないですよね?
この場合、写真や動画をiCloudバックアップの対象から除外すれば、バックアップは作成できます。
- 設定→ユーザー→iCloud→ストレージを管理→バックアップバックアップを選択→バックアップするデータを選択→フォトライブラリをオフ
詳しいやり方は以前のエントリーに書きましたので参考にしてください。
iTunesバックアップ
PCをお持ちの方は、iTunesバックアップがオススメです。PCのストレージにバックアップが保存されますので、iPhoneの容量は関係なくバックアップを作成できます。
iOS12.2へアップデートする方法
iOSのバックアップが完了したら、iOS12.2へアップデートします。
2通りのやり方があります。
- Wi-Fiに接続してiPhone本体でアップデート
- PCと接続してiTunes経由でアップデート
どちらの方法でも不具合は出ませんのでご安心ください。僕はWi-Fiに接続してiPhone本体でアップデートしました。以下の手順になります。
- 「設定」から「一般」へ
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップ
- 「ダウンロードとインストール」をタップすると、iOS12.2のアップデートが始まる
iOS12.2にアップデート後に不具合が出たときの対処方法
おまたせしました。iOS12.2にアップデート後に不具合が出たときの対処方法を紹介します。
iOS12.2にアップデート後にiPhoneやiPadの動きが遅くなる不具合が出たら、iOSの設定を見直してください。iPhoneは快適に動くようになります。
「視差効果を減らす」をオン
「視差効果を減らす」をオンにすると、遅くなったiPhoneの動作は改善します。
iOSのデフォルト設定では、視差効果が有効なので、余計なグラフィックメモリを消費しています。「視差効果を減らす」をオンにすることで、視差効果を無効にできます。視差効果についてはAppleのサイトの説明を引用します。
iOS では、モーションエフェクト (視差効果) を利用して、ホーム画面や App 内で奥行き感を演出しています。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「視差効果を減らす」をオン
「メッセージエフェクト自動再生」をオフ
iMessegeのエフェクトの自動再生が不要ならば、「メッセージエフェクト自動再生」をオフにします。
ほとんどの方が、iMessegeのエフェクトを使ってないと思いますので。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「視差効果を減らす」をオン
- 「メッセージエフェクト自動再生」をオフ
「透明度を下げる」をオン
「透明度を下げる」をオンにすると、画面をタップした際の応答速度が上がります。目に見える効果が出るので、iPhoneの動きが遅いと感じたら試してください。
- 「設定」→「一般」→「アクセシビリティー」を開く
- 「透明度を下げる」をオン
「Siri」をオフ
Siriを使ってない方は、オフにします。
Siriを使っている方は、無理にオフにする必要はありません。
- 「設定」→「Siriと検索」を開く
- 「Hey Siriを聞き取る」をオフ
- 「ホームボタンを押してSiriを使用」をオフ
- 「ロック中にSiriを許可」をオフ
iPhone 6やiPhone 5sは、スリープ状態から音声でSiriが立ち上がりません。外出先でホームボタンを長押ししてSiriを使っている場合、「Hey Siriを聞き取る」をオフ、「ホームボタンを押してSiriを使用」をオンにしてください。同じ使い勝手で、iPhoneの動作は快適になります。
「検索の候補」をオフ
ホーム画面を右にスワイプすると表示される「検索の候補」は利用していますか?
もし使っていないのであれば「検索の候補」はオフにしましょう。
- 「設定」→「Siriと検索」を開く
- 「検索の候補」をオフ
「”調べる”の候補」をオフ
ブラウザやアプリで調べたい単語が出てきた際、単語を長押しすると「調べる」が表示されます。
使っていない方は「”調べる”の候補」をオフにします。オフにした場合でも、単語を長押しすれば「Webを検索」が表示されるので、使い勝手はほとんど変わらないです。
- 「設定」→「Siriと検索」を開く
- 「”調べる”の候補」をオフ
「Appのバックグラウンド更新」をオフ
バックグラウンドで更新が不要のアプリは、個別に「Appのバックグラウンド更新」をオフにしてください。
オフにすると通知は届かなくなるため、Twitter、LINE、Messengerなどのアプリはオンにしておくことをオススメします。
- 「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド」を開く
- 「Appのバックグラウンド」に表示されるアプリを個別にオフにする
iOSのクリーンインストール
iOSの設定を見直してもiOSの動作が改善しなければ、iOSのクリーンインストールを行ってください。
データは初期化されるので、バックアップは必須となりますが、遅くなったiPhoneも快適に動作するようになります。
クリーンインストールの手順は、以前のエントリーでご確認ください。
バッテリーの減りが早いときの対処方法
バッテリーの減りが早いときの対処方法も紹介します。
- Wi-Fiを使ってない・・・設定→Wi-Fi→オフ
- Bluetoothを使ってない・・・設定→Bluetooth→オフ
- AirDropを使用しない・・・設定→一般→AirDrop→受信しない
- バッテリーの残量が減ってきた・・・設定→バッテリー→低電力モード→オン
- Appのバックグラウンド更新・・・設定→一般→Appのバックグラウンド→すべてオフ
iOS12のシェア
2019年2月24日におけるiOS12のシェアを見てみましょう。
iOS12が80%、iOS11が12%、以前のバージョンが8%となっています。最新OSを使っているユーザーが8割ってすごいですね。最新OSの新機能とバグ修正に開発のリソースを注入できる点がiOSの強みでもあります。ユーザーは新機能満載でバグの少ないOSを利用できますからね。
さいごに
以上、iOS12.2のアップデート後に不具合が出たときの対処方法を紹介しました。
動きの遅くなったiPhoneは、iOSの設定を見直すことで快適に使えるようになります。
ただし2年以上クリーンインストールを行っていないようなiPhoneだと、動作が改善しないこともあります。その場合、iOSのクリーンインストールをお試しください。
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