「Google Home」が10月にリリースされます。
アメリカでは昨年の11月に登場したので、11ヶ月遅れて、日本市場に投入されることになります。
僕の中では、「Google Home」が本命なので、めちゃ楽しみにしています。
今、日本で発売されているスマートスピーカーはLINE「WAVE」のみ。現時点ではLINE MUSICのジュークボックスとしての役割しか果たせず、一応、音声認識できるとはいえ、まだまだ全然通じないことが多すぎます。
例えば「ミスチルかけて」と言っても、返ってくるのは「音楽でしょうか?」でした。これから進化するのかもしれないけど、現状のレベルはかなり低いです。
これに対して、Google Homeは、スマートスピーカー市場で先行する「Amazon Echo」に勝てる存在だと思っています。
理由は3つあって、GoogleはGoogleアカウントに紐付いた個人情報を持っていること、検索エンジンで膨大なデータを持っていること、Googleアシスタントは日本語に対応しているからです。
スマートスピーカーに求められるスペック
スマートスピーカーに求められるスペックは以下の3つです。
- 音声認識技術
- 音声クエリに対して、ユーザーの求めている答えを提供できる
- 接続できるIoT機器の数
この3つのスペックが低いと、ユーザーはスマートスピーカーに幻滅します。
僕はLINE「Clova」には完全に幻滅しましたから・・・
音声認識技術
「Googleアシスタント」と「Amazon Alexa」の音声認識技術を見ていきます。
「Amazon Alexa」が英語とドイツ語しか対応していないのに対して、「Googleアシスタント」は英語・フランス語・ドイツ語・ヒンディー語・インドネシア語・日本語・ポルトガル語・スペイン語に対応しています。
英語での音声認識に関しては、「Googleアシスタント」も「Amazon Alexa」も、ほとんど同じレベルです。多くの音声クエリに対して正しく認識するし、テレビを見ながらスマホに話しかけても、きちんと人間の声だけを拾ってくれます。
LINE「Clova」は雑音があると、一気に精度が落ちて、そもそも人間の音声を拾いませんからね。
Amazon Alexaは、2014年からEchoに搭載されて市場に出ているので、応答性や音声の認識技術のレベルは高いです。
日本語での音声認識は、Googleアシスタントのみの提供なので、Amazon Alexaは未知数です。
音声クエリに対して、ユーザーの求めている答えを提供できる
これは、検索エンジンを持っているGoogleが有利です。2016年の段階で、毎月100億回の音声検索が行われていると言われていますからね。特に、Google検索するような質問を投げかけるた場合は、Googleの圧勝です。
これに対してAmazon Alexaは、Amazonの持っているビックデータがあるので、ECに関しての精度は高いだろうね。あとはユーザーへのレコメンド機能とかね。
接続できるIoT機器の数
「Googleアシスタント」と「Amazon Alexa」も、APIをサードパーティに開放していますので、接続できるIoT機器の数は、今後増えていくはず。
先行しているのは、Amazon Alexaです。
Googleアシスタント
今後、「Googleアシスタント」を搭載したIoT機器がリリースされることになります。
Sonyから「Googleアシスタント」を搭載したスマートスピーカー「LF-S50G」がリリースされる予定です。
また、パナソニックも「Googleアシスタント」を搭載した「GA10」を2018年に発売予定です。
Actions on Googleと呼ばれるSDK(ソフトウェア開発キット)を公開しているので、サードパーティが「Googleアシスタント」を使った商品を開発することが可能です。
Amazon Alexa
すでに多くのIoT機器に組み込まれています。毎年1月にラスベガスで開催される家電見本市CES2017では、700以上の「Amazon Alexa」を搭載したIoT機器があった模様です。
Amazon Alexaのスキルとは
Amazon Alexaのスキルは、どんな音声に反応してパラメータを実行するのか、どんな単語を元にしてどの機能を実行するのか、といったことをAPIを使って構築することが可能です。
実際、Amazon Alexaのスキルは15000を超えています。
AmazonもAPIを公開しているので、ディベロッパがさまざまな家電にAmazon Alexaを搭載することが可能になるのです。
まとめ
音声アシスタントスピーカーの優劣を決めるには、搭載している人工知能のスペック次第と言っても過言ではありません。
現時点におけるスマートスピーカーのシェアは、2014年から発売されている「Amazon Echo」がぶっちぎりです。
アメリカでの音声アシスタントスピーカーのシェアを見てみると、Amazon Echoが70.6%でぶっちぎり、2位のGoogle Homeが23.8%のようです。
今後、「Google Home」と「Amazon Echo」の戦いになることは明らかなんだけど、僕は「Google Home」が有利だなと思っています。Amazon Alexaは日本語に対応していないので、日本市場では日本語に対応したGoogleアシスタントを搭載した「Google Home」が一歩先を行くことになりますからね。
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