今日のエントリーは、2008年にChromeが登場して以来、ブラウザのシェアがどのように推移したのかを見ていきます。
早速、ブラウザのシェアの推移を見ていきましょう。データは、StatCounterから引用します。
Internet Explorer | Chrome | Firefox | Safari | Opera | Android | Edge | |
2009年7月 | 59.48% | 2.98% | 30.18% | 3.35% | 2.88% | ー | ー |
2010年7月 | 51.17% | 9.6% | 29.81% | 4.71% | 2.53% | 0.24% | ー |
2011年7月 | 39.47% | 20.59% | 25.99% | 6.2% | 3.09% | 1.33% | ー |
2012年7月 | 28.49% | 30.13% | 21.13% | 9.11% | 3.68% | 2.88% | ー |
2013年7月 | 20.49% | 36.63% | 16.84% | 11.23% | 3.51% | 5.49% | ー |
2014年7月 | 15.51% | 38.75% | 12.82% | 14.29% | 4.06% | 7.28% | ー |
2015年7月 | 10.81% | 45.09% | 9.99% | 13.2% | 5.48% | 6.58% | ー |
2016年7月 | 5.4% | 49.45% | 7.77% | 13.66% | 6.01% | 4.07% | 1.6% |
2017年7月 | 3.74% | 54.25% | 5.71% | 14.22% | 3.96% | 2.47% | 1.75% |
データを見ると、Internet Explorerのシェアは大幅低下、Chromeのシェアは大幅増加、Firefoxのシェアも低下していることがよく分かります。
Internet Explorerの推移
Internet Explorerは、2010年7月に51.17%あったシェアが、翌年の2011年7月に39.47%と大幅に落ちています。その後の没落っぷりもハンパない・・
これはスマホのシェアが上がってきたことの影響を受けていることは言うまでもありません。
スマホのOSでは、iOSならSafari、AndroidならChromeが標準でインストールされており、Internet Explorerのシェアが落ちるのはしょうがないんだよね。
MicrosoftがスマホOSのシェアを取れなかった時点で、こうなることは分かっていたはず。
Chromeの推移
Chromeがリリースされたのは2008年です。
翌年の2009年7月時点のブラウザのシェアは、Internet Explorerが59.48%とぶっちぎり、次いでFirefoxが30.18%、Chromeは僅か2.98%でした。
これがスマホの普及とともに、2011年7月に20.59%→2013年7月に36.63%→2014年7月に38.75%→2015年7月に45.09%→2016年7月に49.45%→2017年7月に54.25%と圧倒的なシェアとなりました。
Firefoxの推移
Chromeが登場するまで、Firefoxのシェアはものすごく高くて、Firefoxの2009年7月のシェアを見ると、30.18%もありました。
当時はInternet Explorer全盛期でした。プラグインをインストールしてブラウザを拡張する機能が、ネットリテラシーの高いユーザーに刺さったため、Firefoxのシェアは高かったのです。
でもね、2012年にChromeにシェアを奪われてからのFirefoxの没落はハンパない。2017年7月のシェアを見ると、Chrome54.25%に対して、Firefox5.71%と1/10のシェアしかありません。
Firefoxのいいところは、全部Chromeに持って行かれてしまいました。
結局、スマホの登場によりChromeとSafariがモバイル端末の標準ブラウザの地位に収まったことで、Firefoxのシェアは低迷していくこととなります。
あとね、スマホ用のブラウザの開発で遅れたことも、Firefoxが低迷した原因の1つです。
Safariの推移
Safariのシェアは、iPhoneの普及とともに高くなっています。
2009年7月に3.35%だったシェアは、2017年7月には14.22%まで上がっています。
以前は、Windows版のSafariが開発されていましたが、2012年にリリースされたSafari 6からは、Windows版は廃止されました。
Android版は元々ありません。
SafariはMacOSとiOSでしか使えないブラウザなので、iPhoneのシェアに比例します。これ以上iPhoneのシェアが爆発的に増えることは考えにくいので、Android版・Windows版を開発しない限り、Safariのシェアが上がることはないでしょう。
Operaの推移
軽いと評判のブラウザです。昔、iPod touchにインストールして使っていたことがありますが、OperaをMacにインストールしていたわけではないので、ブックマークが同期できないという不便さから、すぐに使うのを止めてしまいました。
2009年7月に2.88%だったシェアが、2017年7月に3.96%と、ほぼ横ばいのシェアです。
Androidブラウザの推移
Androidブラウザとは、Android4.3より古い端末(Android2x、3xも含む)にプリインストールされていたブラウザです。すでに開発は終了しています。OSはAndroidでしか動作しないブラウザです。
Android4以降の端末には、Chromeがインストールされていますので、もう使っている人はあまりいないはずですが、2017年7月時点で2.47%のシェアがある模様。
Edgeの推移
Internet Explorerの後継のブラウザで、2年前の2015年7月15日にリリースされました。
シェアは2016年7月に1.6%、2017年7月に1.75%と低迷しています。Abdroidブラウザより低いシェアって終わってるよね。
Windows10にプリインストールされているので、何度か使ったことはありますが、とにかく使いにくいです。お気に入りとか、ブックマークの移行とか、どこに何があるのか、分かりにくいんだよね。
まとめ
2008年に登場したChromeのシェアを見てみると、9年経った2017年には、50%を超えてしまいました。
ブラウザのシェア競争では、Chromeの圧勝という結果になりました。数年後はどうなるかわからないけどね。
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