先日、日経MJという新聞で、「さらば楽天」「自社サイトで勝負」という記事を見ました。
記事を読むと、楽天などのプラットフォームから撤退して、自社サイトで集客できる環境を構築している企業が増えているとのこと。
【次号のMJ】楽天市場のような巨大ECモールから出店を思い切って卒業し、自らの通販サイトで勝負する企業が出てきています。圧倒的な集客力に頼らず、SNSや格安な店舗運営ツールを使った独立戦略の勝算は。17日発売号の1面で特集します。 pic.twitter.com/KFeE0jqdZA
— 日経MJ (@nikkeimj) 2017年4月15日
記事には、楽天を撤退する企業が増えている理由が書かれています。
- 安売り合戦になってしまう
- 楽天独特の情報商材のようなデザインにしなければならない
- 外部サイトへのリンクが禁止
- 1日に送れるメルマガの上限数がある
- ユーザーの個人情報を自由に持てない
- ショップ運営に必要な機能が汎用的な機能が優先され、自社に最適な機能がない
この記事書いてる人、ネットやECのこと全然分かってないわ・・・
こんなことは、楽天に出店する時点で分かっていたことだと思いませんか?
楽天を撤退する一番の理由は、楽天に出店しても商品が売れないってことです。
あとは、そこそこ売れても、楽天へ手数料を支払うと利益がほとんど残らないというケースです。
プラットフォームに出店するメリット
プラットフォームに出店するメリットは、自社サイトでは集客できないユーザーを集客できることです。
例えば、楽天へ出店すれば楽天ユーザーを集客できるし、Amazonへ出店すればAmazonユーザーを獲得できます。
なので、ECサイトを運営している場合、楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのプラットフォームには全部出店しているはず。
プラットフォームに手数料を払っても、それ以上に利益が出るならば、何の問題もありません。でもね、プラットフォーム側が販売手数料をいつ上げるか分からないというリスクは常にあります。
自社サイトで集客するのは難しい?
多くの企業は自社ECサイトも運営しています。
とはいえ、実際に自社ECサイトで商品を売るのは非常に難しいです。
なぜかというと、誰でも知っているブランドならば、ブランド名で検索してくれるけど、そうじゃなければ、誰も自社ECサイトまでたどり着けません。なので、集客を楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのプラットフォームへ依存していくことになります。
ECサイトは、自社サイトで集客すべし
わたくしは前から言っていることですが、ECサイトを運営する場合、楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのプラットフォームに依存するのではなく、必ず自社サイトからも集客できる仕組みを構築することをオススメしています。
もちろん、手数料を払ってプラットフォームに出店することで、今まで拾えなかった見込み客をゲットできているのであれば、今すぐやめる必要はないと思います。
でもね、集客方法をすべてプラットフォームに依存するほど怖いものはないよね。プラットフォームは必ず足元見ていて、手数料の値上げを常に考えていることをお忘れなく。
今、楽天などのプラットフォームでの売上比率が高いという方も、プラットフォームだけで集客するのではなく、必ず自社サイトからの集客経路も確保するようにしてください。
ECサイトの構築方法は?
EC CUBEでECサイトを一から構築するとなると、規模にもよりますが、まともなものを作ろうと思えば、最低でも300万円以上のコストがかかります。更に毎月の運用費も数万円かかります。
なかなかそこまでのコストを掛けられない方は、BASEがオススメです。
BASEを使えば初期費用や月額費用は無料でECサイトを構築できます。かかる費用は、1つの売買に対して、手数料3.6%+40円のみ。
こういうツールを使えば、ECサイト構築までは費用をかけずに簡単にできます。
自社サイトで集客する方法は?
BASEなどのウェブサービスを利用すれば、ECサイトを作るまでは簡単にできます。
でもね、作ったECサイトで集客するのはノウハウが必要です。集客ノウハウは飯の種なので、あまり詳しくブログには書きませんが、最低でもサイト運用とソーシャル運用を駆使できないと難しいです。
ECサイトの多言語化は必須
日経MJでは、自社サイトの成功例として、ユナイテッドアローズについて言及しています。
ユナイテッドアローズのECサイトは、多言語化しており、アクセスするユーザー環境によって日本語・英語・中国語・日本語のいずれかの言語が表示されます。
通常、サイトの多言語をする場合、日本語ページと同じ数だけ英語や中国語のページを作らなければならないため、コストがかかるのがネックでした。
ユナイテッドアローズがどんな仕組みで、サイトを多言語しているのかというと、ミニマルテクノロジーズの「WOVN.io」という翻訳サービスを活用しています。
ウェブサイトにコードを1行追加するだけで、機械翻訳してくれます。翻訳エンジンはGoogleのAPIを使っています。
料金は100ページまで月額5000円、10000ページまで月額25000円。
まとめ
集客できるECサイトを構築するのなら、楽天などのプラットフォームに集客を依存するだけでなく、自社サイトから見込み客が流入できる仕掛けを必ず作ってください。
自社サイトで購入してもらう比率を少しずつ上げていければ、楽天などのプラットフォームに頼らずに、利益を確保することができますからね。
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