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楽天がフリルを買収したけど、微妙だった件について・・・

ECインターネットビジネスモデル

楽天がフリルを買収しました。

最近の楽天はグローバル戦略をとっていたので、国内スタートアップを買収するのは珍しいですね。

楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は、スマートフォンで個人間の売買取引ができるフリマ(フリーマーケット)アプリ「フリル」( https://fril.jp/ )を提供する株式会社Fablic(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:堀井 翔太、以下「Fablic社」)の発行済み全株式を取得し、完全子会社化しましたのでお知らせします。

楽天、フリマアプリ「フリル(FRIL)」を提供するFablic社を買収

フリマアプリでは最大手のメルカリが月間流通総額で100億円規模と「1強」の状態だ。楽天もフリマアプリ「ラクマ」を2014年から展開してきたが、女性や若年層の顧客獲得が不十分だった。楽天はファブリックの買収により同市場で2~3位の「フリル」「ラクマ」を連携して展開できるようになり、流通総額を合計で同30億円程度まで増やせる見込み。

楽天、個人間取引狙う フリマアプリ大手買収

楽天の海外企業買収は、軒並み失敗していて、のれん代はどんどん積み上がっています。たとえば、Viberの場合、のれん代は993億円にもなりますから。Koboでは、のれん代が212億円です。これらと較べたら数十億円で日本国内のスタートアップの買収なんて安いものです。

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フリルとは?

フリル

2012年に創業した時には、まだメルカリもなかったので、国内初のフリマアプリとして注目を集めました。ユーザー層は10~20代の女性が多く、ファッションや美容関係の出品が多いです。手作りのアクセサリーなどの出品も盛んです。

2015年の第3期決算公告を見る限り、利益の出ている会社ではないですね。

  • 総資産 19億1891万3000円
  • 当期利益 -4億5364万円の赤字

フリルの創業者は、イグジットとしては上手く行ったといえますね。

チャットサポート

フリルを運営しているFablicのサイトを見ると、2016年8月末よりチャットサポートを展開してるようです。

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楽天による投資の集中

楽天は、事業の転換期を迎えています。

というのも、海外で展開しているECモールも軒並み失敗しているし、国内を見れば楽天市場のシェアが落ちていますからね。

楽天の海外事業

2016年3月に東南アジアでECモールを撤退しました。シンガポール、インドネシア、マレーシアの3カ国が該当します。
2016年6月には、欧州市場からもECモールを撤退します。イギリス、スペイン、オーストリアです。

楽天の国内事業

2016年1~6月期の決算の数字を見ると明らかで、前年度と比較すると、営業利益は12%減の487億円、純利益も4%減の265億円ですからね。

それが15年第3四半期(7~9月期)から楽天市場と楽天トラベルの数字を合算して公表するようになった。それまでは国内ECに楽天トラベルは入っていなかった。楽天トラベルを入れたのは、国内のECの総額が伸びているように見せるための目くらまし策と受け止められた。

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さらに日本では、楽天オークションが2016年10月31日で終了します。楽天オークションは、2005年から楽天とNTTドコモが共同出資して運営会社を設立していましたが、ヤフオクには刃が立ちませんでした。

このたび、2006年より運営してまいりました「楽天オークション」のサービスを、2016年10月31日(月)をもちまして終了することとなりましたのでご案内いたします。長年にわたり「楽天オークション」をご愛用いただきましたお客様に、心より感謝申し上げます。「楽天オークション」に代わる楽天グループサービスとして今後、フリマアプリ「ラクマ」または「楽天市場」をぜひご利用いただけますと幸いです。

楽天オークションが10月31日にサービス終了、ユーザーはどこに移るか? 

ラクマはどうするの?

今回フリルを買収しましたが、楽天は「ラクマ」というフリマのサービスも展開しています。

ラクマ

先程の日経新聞の記事によると、

「ラクマ」は家電などの高価格帯商品に強みがあり利用者も30代以上が多い。異なる顧客層を合わせることで、商品領域の幅を広げる。アクセサリーをつくる中小事業者が楽天市場に商品を出品するといった効果も期待する。

でも、実際にフリマアプリを利用するユーザーからすると、同じようなサービスが2つあるって混乱する原因なんですよね。そのうち、サービスは統合されることになるでしょう。

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今後の楽天のECはどうなる?

楽天オークションは、出品者に「事業者」と「個人」が参入していました。ヤフオクと同様、BtoCとCtoCの要素があったサービスでした。

今後の楽天は、以下のようになります。

  • BtoC:楽天市場
  • CtoC:ラクマ・フリル

BtoC:楽天市場

今後、楽天市場は衰退していくことは間違いないです。Amazonとの差は広がる一方だろうね。

楽天ポイントで釣って、楽天経済圏に巻き込むというビジネスモデルに、ネットユーザーは引っかからなくなっています。

以前、楽天ユーザーは情弱なんて言われていましたが、いまや情弱でも引っかからないんじゃない?

ネットと親和性の高いユーザーは、Amazon以外だとヨドバシにも流れています。ヨドバシの通販は頑張っていますからね。

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CtoC:ラクマ・フリル

ラクマのユーザーは30代以上、フリルのユーザーは10〜20代なので、補完するという意味はあります。

でも、両方のサービスを合計しても、通総額は30億円程度と、メルカリの100億円には到底及びません。孫正義氏ならメルカリを買収してただろうね。

楽天経済圏でユーザーを囲い込めるのか?

楽天ポイントだけで囲えるユーザというのも限界があります。ユーザーもそこまでバカじゃないからね。

そろそろ楽天経済圏でユーザーを囲むというのも無理があるのです。

楽天は資金は豊富に持ってるんだから、業界1位のメルカリを買収すれば良かったのに。

いつも業界2位・3位の企業買収をして、結局業界トップになれないという微妙な買収劇を繰り広げるのはなぜなんでしょうね?買収しても2番手とか意味なくね?

KoboやViberとかもそうでしょ・・

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