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サブスクリプションモデルで品質の低下は免れないオーディオブック

インターネットテクノロジー

先日、Amazon傘下の「Audible」が日本でオーディオブックの定額聴き放題サービスを開始したことをご紹介しました。
サブスクリプションモデルになると、コンテンツ品質の低下という問題が避けられません。

コンテンツの品質が下がらないような市場を形成してもらいたいですよね。

話は変わりますが、オーディオブックの著作権はどうなっているのでしょうか?

音楽の場合は、飲食店や美容院といった店舗がお店で流すBGMなどについて、著作権使用料を支払わずに音楽を流す行為を、JASRACが認めておりません。
度々、JASRACが裁判を起こしているので、ニュースで見ていると思います。

JASRACのような著作権管理事業を手掛ける団体があるのでしょうか?どなたかご存知の方いらっしゃいましたら教えて下さい。

オーディオブックの著作権

著作権切れの古典

著者との契約は不要です。
青空文庫で、オーディオブックやったら流行りそうですね。

現代の作品

著者との契約が必須です。現在はその都度、契約を結ぶ例が多いそうです。

毎回だと手間がかかりますね。

オトバンクのオーディオブック事業

株式会社オトバンクでは、オーディオブックの制作から販売まで、また著作権管理まで、徹底して行っております。

オトバンクは、著作権管理もしているのですね。

小学館・講談社・新潮社・KADOKAWA・オトバンクなどの16社は4月6日、耳で聴く本であるオーディオブックについての理解を深め、出版社・著者・読者の利益最大化を目指す業界団体「日本オーディオブック協議会」の設立を発表した。
日本オーディオブック協議会は、「オーディオブック市場の分析及び拡大」「オーディオブックと電子書籍、印刷書籍の共存・共栄」「著作者の利益・権利の確保」の達成を目指す団体で、代表理事には新潮社代表取締役社長の佐藤隆信氏が就任した。

日本オーディオブック協議会の目的

著作者の利益と権利の確保、ということになってますが、「オトバンク」以外は出版社です。
双方にとって、著者を介さないでビジネスができるようになるので、メリットがあるのではないでしょうか。

「オトバンク」の上田会長の過去の発言
(オーディオブック化に際して)「・・・・課題の一つが、権利処理だ。著作権切れの古典と違い、現代の作品を扱うには著者らとの契約が必須。現在はその都度、契約を結ぶ例が多いが、『紙での出版契約を結ぶ際、電子書籍とともにオーディオブック化の項目も盛り込むようになれば手続きも簡素になる』と上田社長は期待する。著者に出版社に配信元。普及には各方面の協力が欠かせないのは、電子書籍と同様である。」

著者と出版契約を結ぶ段階でオーディオブック化の許諾をとりたい

著者らとの契約が必須ですから、その都度、著者と契約するのは効率的ではありません。
出版社が一元的に管理すれば、「オトバンク」にとってはメリットがありますね。

今のところ、JASRACのような著作権管理事業を手掛ける団体はなさそうですが、これから出来るかもしれません。

オーディオブックの今後

ニッチな市場なので、Amazon傘下の「Audible」という黒船に飲み込まれず、しっかりと利益が出るようなビジネスモデルを構築してもらいたいですね。