Amazon Dash Buttonについて、めちゃ面白いブログを発見しました。
この人、洞察力がハンパないですね。
Amazon Dash Buttonは、どう考えてもビジネスモデルから逆算してハードウェアを設計しているので、ハードウェアから設計して、ビジネスモデルを作ろうとしている連中は絶対に勝てない。
ビジネスモデルによってハードウェアに対する要求は大幅に変わる。 IoTデバイスはコスト、大きさの面でリソースが限られているため、限られたリソースをどこに割り振るかで、要求を満たせるかどうかが決まる。 Amazon Dash Buttonは自宅にWifiがあるという前提を置き、その前提において、1年で使い捨てにしていいという割り切りからデバイスを設計している。
このような割り切りは、ビジネスモデルが先行していなければ実現することはできず、ビジネスモデルが先行しているからこそ、日本メーカーからしてみたらチープなデバイスが生まれる。
Amazon Dash Buttonは、ここのブランドスイッチコストの広告費の市場を抑えに行ったのがヤバイ。
消費者はある商品を使い切る事に、次は他のブランドにスイッチする可能性があるが、Amazon Dash Buttonで囲い込んだ消費者はブランドスイッチすることがなくなる。これは、消費財メーカーにとって、ブランドスイッチの抑制に莫大な広告費を支払っていたのと比べて、大幅なコストダウンを見込める。
したがってAmazonは消費財メーカーから、このぶんのバックマージンを受け取っているであろうと予想する。(仕入れ商品の割引でバックマージンにしているのかな?)また、1年ごとに電池が切れるのもえげつない。
顧客は電池が切れたら、次のDash Buttonの購入を検討する。つまり、ブランドスイッチのリスクがAmazonのプラットフォーム上で行われることになったのだ。
そのため、1年後に他社のボタンに交換されたくないのであれば、Amazonに広告費を払わなければならない構造がここに生まれる。
1年で電池が切れるからこそ、Amazonプラットフォームが広告市場として成立するのだ。
Amazon Dash Buttonによって、広告費の投入先がテレビCMから、Amazonプラットフォーム上に移動したのだ。
IoTは単独でやっては価値が出ない。 プラットフォーマーになり、ビジネスモデルからデバイスを逆算して設計しなくては、勝者になることはできない。
Amazon Dash Buttonのビジネスモデル
Amazon Dash Buttonで購入できる商品は、単価の安いトイレットペーパーなどの低関与商材ばかりです。
低関与商材を購入する消費者は、購買の際にあたって、意思に関係なく、適当に購入します。更に同じ商品を購入し続けるという特徴も持っています。
なので、低関与商材とAmazon Dash Buttonの相性は抜群なのです。
日用品は切れてしまっては困りますが、都会に住んでいる人は保管場所に制約があるケースが多いです。まずは、都会に住んでるアーリーアダプターから広がっていくことでしょう。
Amazon Dash Buttonの電池はおよそ1年間持ちます。となると、Amazon Dash Buttonをゲットしたら、1年間は同じ商品を使い続けることになるのです。
Amazon Dash Buttonは、ここのブランドスイッチコストの広告費の市場を抑えに行ったのがヤバイ。 消費者はある商品を使い切る事に、次は他のブランドにスイッチする可能性があるが、Amazon Dash Buttonで囲い込んだ消費者はブランドスイッチすることがなくなる。
これは、消費財メーカーにとって、ブランドスイッチの抑制に莫大な広告費を支払っていたのと比べて、大幅なコストダウンを見込める。 したがってAmazonは消費財メーカーから、このぶんのバックマージンを受け取っているであろうと予想する。(仕入れ商品の割引でバックマージンにしているのかな?)
Amazon Dash Buttonでお買い物はどう変わるのか?
Amazon Dash Buttonを利用するユーザーは、日用品のために、街へ買い物に行かなくなります。Amazon Dash Buttonを押せば、当日もしくは翌日自宅に届きますからね。
Amazon Dash Buttonが刺さる層
子育てママには、絶対に刺さります。
赤ちゃん連れて、おむつ、トイレットペーパー、ミネラルウォーターなど、かさばるものを買いに行くのは大変ですからね。
高齢者もAmazon Dash Buttonが使えたら便利です。でも、Amazon Dash Buttonは、ネットが使えないと利用できないのと、自宅にWi-Fiがあることが前提なので、すべての高齢者が使うのは難しいかも。
Amazonは高齢者のネットリテラシーを上げるようなサポートをやったら、高齢者のAmazon Dash Buttonの普及率は上がることは間違いないね。
日用品のお買い物から解放される
Amazon Dash Buttonを利用すれば、日用品のお買い物から解放されることは間違いないです。
お買い物は、趣味のものを購入する、気に入ったブランドの購入などに時間を費やせるようになります。
自動運転トラックによる配送
Amazonの配送は進化し続けています。
各社から自動運転関連のテクノロジーの発表が相次ぐ中、オンラインコマース最大手のアマゾンがその一団に加わった。同社が1月17日に取得した特許には、自動運転車両と道路の管理システム間のコミュニケーション手段についての記述がある。
米国特許商標庁(USPTO)が公開したアマゾンの特許資料(9,547,986番)は、自動運転車両の走行状況をシェアする仕組みについて規定している。このようなシステムは主にハイウェイ上を走行する車両を想定すると考えられがちだが、この特許は車以外にヘリコプターや地下鉄、航空機やボート等、あらゆる種類の乗り物への適用を想定している点が特徴的だ。
アマゾンがこの仕組みを具体的にどう活用するかは明らかではないが、同社が既に自社ブランドの輸送トラックを用意し、物流に用いていることを考えると、自動運転の導入は必然的な流れに見える。
今後、自動運転トラックでの配送が普及すれば、当日配送のエリアもどんどん増えていくはず。
Amazon Dash Buttonでのお買い物も、朝注文したら、夕方に到着するなんてことになっていくでしょう。
今後の展開が楽しみです!
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