書籍「いちばんやさしいGoogleビジネスプロフィールの教本」

飲食店のドタキャンを防ぐには・・・グルメサイトからの予約は「前金制」にすべし

集客

飲食店のドタキャンって、個人飲食店にとっては大打撃ですよね?

特に忘年会や新年会のシーズンに、20人・30人といった大人数の予約が入って喜んでいたら、当日ドタキャンされる飲食店のオーナーのことを考えると、どうにかしてドタキャンをなくしたいと思います。

で、実際ドタキャンされると、泣くのは飲食店側です。忘年会の予約で、前金を取る飲食店なんて、聞いたことないです。

用意した食材は無駄になるし、大人数の予約のために来店を断ったお客さんもいるはずですからね。

法律的にはキャンセル料は必要ないって言う考え方はどうなの?

法的に問題はないという弁護士の回答を2件紹介します。

こういう弁護士、マジでむかつく。

そもそも、すべての弁護士が、高い倫理や道徳を持っているわけではないですから。もちろん、倫理や道徳を持ってる弁護士も絶対にいると思うけど・・・

↓キャンセル料なんてほとんど払わなくていいよという印象を与える弁護士コメントを見てみましょう。

「たとえば、旅行契約の標準約款では、出発日の前日から1週間以内のキャンセルの場合、旅行代金の30%をキャンセル料の上限としています」

今回のように、飲食店の場合は、どの程度が平均的な損害なのか。

「予約がキャンセルされた時期は明らかではありませんが、たとえば、忘年会シーズンの居酒屋であれば、当日であっても、予約していない飛び込みのお客さんも少なくないはずですから、食材を転用できる可能性があるでしょう。

こうした事情があれば、居酒屋に発生する平均的損害額は旅行契約の標準約款と比較しても、それほど高額とは認められないと思われます。

よって、今回のケースでも、コース料金が定められていたような場合、一定の金額をキャンセル料として請求することはできますが、全額を請求することは難しいのではないかと思います」

飲食店30人分ドタキャン、キャンセル料要求に幹事「何で?」と反発…法的な考え方は

弁護士の回答は、「飲食店で30人がドタキャンしても、少額のキャンセル料を支払えばいい」と言う印象を与えていて、不適切だと思います。

また、弁護士は「忘年会シーズンなら予約以外の飛び込みのお客さんもいるから、食材を提供できる」って言うけど、30人のドタキャンがあったら、飛び込みの客で、全部カバーするなんて、絶対に無理です。一部しかカバーできない場合がほとんどだと思うよ。

そもそも、30人以上の大人数の当日ドタキャンが、どれだけ飲食店に迷惑がかかるかということを、弁護士は全く考慮に入れていません。
弁護士なら、30人のドタキャンの責任の重大性を指摘するべきだと思いますが・・・

もう1件、無料法律相談ができるというサイトを見てみました。法律情報サイトでこの回答でいいの??

居酒屋の予約を当日にキャンセル。キャンセル料の支払いは必要?

↓質問

1ヶ月前に、結婚式の二次会の会場として3000円×30~35人で居酒屋の予約をしていました。しかし、友人らが別の会場で2次会を主催してくれることになったため、私はすっかり自分自身が予約した店のことは忘れており、結局結婚式が始まる直前にキャンセルを伝えました。予約をしていたのは19時、キャンセルを伝えたのは14時ころです。予約の際にキャンセル料についての説明は一切なかったのですが、キャンセル料として飲み放題料金も含めた100%の9万円を請求されました。もちろん、私に非が無かった訳ではないですが、キャンセル料の支払いは必要でしょうか?

↓回答

もっとも、無断でキャンセルしたわけではなく、予約の5時間前には電話でキャンセルする旨を伝えているので、おそらく居酒屋は他のお客さんを入店させたのでしょう。また、料理も簡単なオードブルだったということですから、他のお客さんにその料理を流用することもできたはずです。

よって、あなたにはキャンセル料を支払う必要があるとはいっても、その金額としては、全額の9万円から、飲み放題料金と、食材など他に流用できるものの価格を差し引いた金額であると考えられます。

そこで、もう一度よく居酒屋と話し合い、当日に他のお客さんを入れられたのか、またどのくらいの料理を流用できたのかを聞き出し、それらを差し引いた納得できる金額を支払えば良いでしょう。

それでもなお居酒屋側が減額に応じないようであれば、お近くの消費者生活センターに相談してみましょう。

飲食店のドタキャンをなくすには、グルメサイトからの予約は、前金制にすべし

飲食店のドタキャンをなくすには、グルメサイトからの予約は前金制にするべきです。

全額じゃなくてもいいけど、最低でも30%以上の前金制にした方がいいです。

現状では、前金制じゃないから、ドタキャンしても、お客の懐は何も痛くないですから・・

グルメサイトがするべき仕事

予約をする際、前金制にするのは、本来グルメサイトがやるべきことだと思います。

だって、今の飲食店って、食べログ・ぐるなび・Rettyなどのグルメサイトに掲載している飲食店がほとんどじゃないですか。多くの飲食店は、グルメサイトで集客しているのが現状です。

もちろん店舗のウェブサイトをしっかりと運用して、更に、ソーシャル運用も運用できるスキルを持っている飲食店ならば、自社サイトから集客も可能ですが、こんな飲食店は稀です。

SNS経由の予約も前金制にすべし

LINEグルメ予約、Facebook Messengerなど、SNSを使って飲食店の予約が可能ですよね?

SNSを使った飲食店の予約も前金制にするべきです。現状、キャンセルが深刻化していますから・・

Airbnbのように相互評価の仕組みを作るべし

Airbnbは、ゲストとホストがお互いに相互評価できるシステムになっています。

シェアリングエコノミーって相互評価が基本なのです。Uberも、運転手とお客で相互評価できるじゃないですか。

相互評価のメリットは、悪い評価やレビューのユーザーは、サービスを利用することができなくなる点です。

相互評価の仕組みを、飲食店の予約にも導入するべきです。

これは個別の飲食店ができることじゃないので、プラットフォームであるグルメサイトがやるべきです。

だって、グルメサイトは、飲食店から月額利用料を取ってるじゃないですか。飲食店からの月額利用料をがなければ、グルメサイトは成り立たないわけだから。

こういうことはグルメサイトの運営側はわかっているはずなので、前金制を導入して、飲食店だけが損をしない仕組みを作ってもらいたいです。

飲食店がソーシャル運用をするメリット

飲食店は、ソーシャル運用をしっかりやった方がいいです。

ソーシャル運用で集客する方法は以前のエントリーを見てください。

ソーシャルを運用して集客する!
飲食店などの実店舗を運営している方が、売上を上げるためのアプローチとなると、ネットやソーシャルを活用するということになりますよね? 売上をアップするには、既存の顧客の来店頻度を上げるか、新規顧客を獲得するのが一番の近道です。 オンラインとオ...

ソーシャル運用のメリットは口コミの拡散

ソーシャルは、ブログのように長いコンテンツを作ることは不向きです。Twitterは140字という制限があるし、Facebookで長いコンテンツを書いても誰も読まないからね。
ソーシャルのメリットは、口コミでの拡散なのです。

ソーシャル運用と並行して、自社サイトの運用も必須

自社サイトのブログを使えば、長文のコンテンツで、お客さんへ訴求することが可能です。

ソーシャル運用を行う場合、必ず自社サイトの運用も行ってくださいね。

どのように自社サイトとソーシャルを運用するのかというと、ブログでネットリテラシーの高い層に刺さるコンテンツを投入して、ソーシャルで拡散するように運用していくのがオススメ。

自社サイトやソーシャル経由でお店のファンを増やしていくのです。

飲食店をネットで集客する方法
飲食店のサイトはどのように運営すればいいのかという話をよく聞きます。 ほとんどの飲食店は、食べログなどのグルメサイトで集客しているケースが多いですよね。なので、飲食店によってはサイトを持っていないところも結構あります。美容院やエステのリアル...

わたくしのクライアントにも何社か飲食店があります。

ウェブサイトやソーシャル運用をしっかりやってもらっているので、固定のお客さんがついています。それに対して、グルメサイト経由の客はどうしても一回きりになりがち。

自社サイトやソーシャル経由でお店のファンになってくれたお客さんと、グルメサイト経由のお客さんは、根本的にお店に対する愛が違いますからね。

個人飲食店の今後!サイトはどう作るべきか?
グルメサイトの普及によって、今後フランチャイズの経営は厳しくなると言われています。 大手チェーン店に行く頻度って落ちてませんか? 昔はファミレスなどの大手チェーンは、最低限の味が保証されているという安心感もあり利用する人は多かったです。個人...
飲食店で集客するなら、Googleストリートビューを導入すべし!
多くの飲食店では、食べログやぐるなびで集客している店舗が多いですよね。 グルメサイトは、お金を払えば誰でも同じ土俵に立てるので、グルメサイトに依存ばかりしていると、資金力の多いところにやられてしまうことになりかねません。 しかも、他のお店で...
飲食店でクレジットカードが使える店は20.6%のみ!カード決済普及率を調べてみた!
ネットで集客して1度は来店してくれた!飲食店のオーナーは次のステップとして、リピーターを増やすために様々な工夫をします。 リピータの中でも顧客単価の高い「上顧客」にリピーターになってもらいたいですよね。 断言します。「上顧客」をゲットしたけ...