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自動車メーカーに自動運転システムを売り込む「Waymo」の戦略

自動運転

以前のエントリーで、Googleの子会社の「Waymo」は、自動車メーカーに自動運転システムを売り込むことになるという話をしました。

今後、Googleは、グーグルカーによる自動運転の開発を進めながら、既存の自動車メーカーに自動運転装置をライセンス販売していくという戦略を取るだろうね。

MicrosoftがWindowsをPCハードメーカーに売り込んだように、またGoogleがAndroidを端末メーカーに売り込んだような戦略を取るはず。

グーグルカーを市販化するだけでは、なかなか市場でのシェアを取るには難しいはずなので。
Googleは、既存の自動車メーカーに自動運転装置を売り込んで、自動運転装置のトップシェアを目指すという方向に進んでいくと思います。

グーグルカーの実用化に向けてGoogleが取る戦略!Waymoを設立

Chrysler LIDAR

実は、そのとおりに話が進んでいます。Bloombergのニュースを見てみましょう。

米アルファベットの自動車部門ウェイモは8日、コストを抑えた最新型の自動運転センサー「LiDAR」を米デトロイトでの北米国際自動車ショーで公開した。

ウェイモはこれまでにフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と、同社の自動車にハードウエアとソフトウエアの双方を含む自動運転技術を搭載する合意を結んでいる。

ウェイモのジョン・クラフチック最高経営責任者(CEO)はブルームバーグ・ニュースとの9日のインタビューで、ウェイモがLiDARのようなハードウエアを将来的に他の自動車メーカーにも販売するかとの問いに対し、「可能性はある」と答えた。

グーグルの持ち株会社であるアルファベットはこれまで、特定部品の開発ではなく自社で自動運転車開発を完遂することを目指してきたが、ウェイモの戦略はそうした従来の姿勢からの転換となる。また、ソフトウエアに加え、センサーやカメラといったハードウエアも自社でつくるとのウェイモの決定は、自動車メーカーに自動運転技術を提供する企業間の競争を激化させる可能性もある。

米アルファベットのウェイモ、自動運転ハードウエアを他社に販売も

そりゃそうだよね。Googleは2010年から自動運転車プロジェクトを進めています。すでにグーグルカーは、自動運転で200万マイル(3,218,688km)を走行しているのです。
最初は、レクサスのハイブリッド車を改造して車両。その後、自社で開発したグーグルカーによる自動運転の走行テストが展開されていました。

2017年になって、「Waymo」は、「グーグルカー」のシステムを、既存の自動車メーカーに売り込むフェーズになったということです。既にクライスラーやホンダと提携していますからね。

グーグルカーの強み

グーグルカー

グーグルカーは、車載された64個のビームセンサーやカメラからの情報を元に、車の周りの詳細な3Dマップを作ることが可能です。

グーグルカーの強みは、3Dマップからの情報と、Googleマップの情報、Googleが持っている衛生からの高解像度画像を組み合わせて、自動運転を制御する点です。

最近ではストリートビューの画像も充実しているので、グーグルカーの自動運転システムは有利ですよね。

Googleマップ「ナビ」の良い点

わたくし、自動車のナビは、車載されたナビは使わずに、Nexus 5XでGoogleマップナビを使っています。Googleマップ「ナビ」は、優秀で非常に重宝しています。

  • 「OK Google」と発声すれば音声検索できる
  • 渋滞情報もリアルタイム

Googleマップ「ナビ」のダメな点

Googleマップ「ナビ」のダメな点もあります。

  • 細い道も容赦なくルートに組み入れる
  • 通勤時間に、開かずの踏切を渡るようなルートを走行してしまう
  • 時間を区切った一方通行とかに対応できない(13時〜18時のみ一方通行などの)

このあたりが、もう少し賢くなれば、Googleマップナビは最高なんだけどね。

Waymoは自動運転システムのシェアを取りに行く

Waymoの自動運転は、Androidの戦略のようになってくるはずです。Androidの戦略というのは、ソフトウェアであるOSはGoogleが開発して、ハードウェアのスマホをSamsungやLGなどの電気メーカーに作らせるという戦略です。

その結果どうなったのかというと、Androidのシェアは世界中に広がり、スマホ全体のシェアで9割近くをAndroidが獲得することができましたからね。

Waymoが、クライスラーやホンダなどの自動車メーカーに自動運転システムを売り込んでる現状を見ると、Waymoは、自動運転システムのシェアを取りに行く戦略に出ていることは間違いないです。

自社で開発したグーグルカーでテストするだけでは、データの量が少なすぎますからね。テスラは2016年の1年間で、Model SとModel Xを合計するとおよそ50万台を出荷しています。
Model SとModel Xにはオートパイロットが搭載されているので、テスラは自動運転に関するデータを膨大なデータ量を収集できます。なので、自動運転システムはどんどんアップデートされて進化していくのです。

Googleとテスラの自動運転の戦略を比較する
いつもチェックしている記事の一つに「note決算が読めるようになるノート」があります。 シリコンバレーで活躍する柴田尚樹氏が書いているのですが、IT企業の決算やテクノロジーについて、独自の見解で記事を書いているので、業界では有名な方です。 ...

Googleは、クライスラーやホンダに自動運転システムを売り込むことで、自動運転に関する膨大なデータを収集することが可能になります。

自動運転システムを自動車メーカーに売り込むWaymo

グーグルカーで培った自動運転システムを、自動車メーカーに売る込む戦略が成功すれば、Waymoは自動運転システムの圧倒的なシェアを獲得することができるはず。

GoogleがAndroidでスマホOSのシェアを取ったように、Googleの子会社のWaymoが自動運転システムのシェアを取る日は近いかもしれません。

日本がグズグズしている間に、自動運転の黒船にシェアを取られそうな件
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