書籍「いちばんやさしいGoogleビジネスプロフィールの教本」

飲食店をネットで集客する方法

集客

飲食店のサイトはどのように運営すればいいのかという話をよく聞きます。

ほとんどの飲食店は、食べログなどのグルメサイトで集客しているケースが多いですよね。なので、飲食店によってはサイトを持っていないところも結構あります。美容院やエステのリアルな店舗もクーポンに依存している店舗などは同様にサイトがないところが多いです。

飲食店のサイトは必要?

グルメサイトも食べログの第二世代から、現在は第三世代の Retty に移行しつつあり、はたまたLINEグルメ予約のように、コンシェルジュが電話で予約までしてくれるサービスも出てきました。そのような中、飲食店が自社のサイトを持つ必要があるのでしょうか?

美味しい店を求めてる客を捕まえるには絶対にサイトが必要

自分も飲食店を調べる時は、グルメサイトを利用します。

ただし、「美味しい店を探している時」は、必ず食べログやRettyで検索した後、必ずウェブサイトを見に行きます。店主のこだわりやメニュー、使っている食材などチェックしたいですからね。

サイトを見に行って、グルメサイトと同じ情報しかない場合、結構がっかりします。客はグルメサイトを見て、そのお店が「きっと美味しいから」という期待値が上がっているわけですからね。グルメサイト以上の店主のこだわりの食材などの情報があれば、お客の背中を押して、予約しようというモチベーションにつながります。

それとは逆に、外出先で、腹を満たせばいいような時は、わざわざサイトを見ることもなくグルメサイトで予約までしてしまいます・・・

こういうときはLINEグルメ予約はほんとうに便利です。コンシェルジュが電話で予約してくれますからね。

2017年2月20日追記 LINEグルメ予約は2017年3月31日でサービス終了となりました。

飲食店の集客はグルメサイトに依存していいの?「LINE グルメ予約」がサービス終了・・・
「LINE グルメ予約」が3月21日でサービスが終了します。 「LINE グルメ予約」および「LINE いますぐ予約」は、2017年3 月21日(火)をもって、サービスを終了することとなりましたのでお知らせいたします。 サービス開始以降、多...

どんな飲食店のサイトなら客が来るのか!?

美味しいお店を探し求めている客を捕まえるには、単に見てくれだけの名刺代わりにホームページというものではダメです。サイトを開設して、メニューやコンテンツを増やすことにより客を呼び込んで集客するのです。

それには、サイトをどのような位置づけで制作するのかを明確にする必要があります。サイトできちんと集客をするための、集客設計が必要になってくるのです。例えば、お店のレイアウトであれば、スタッフやお客の導線を考えたり、メニューをネットウケするものを用意したりします。

サイトを作ることを飲食に例えるとよく分かるのですが、とりあえず腹一杯になればいいということなら吉野家の牛丼なら380円で済みます。

これが奥さんとの結婚記念日の場合、1人10000円くらいのコース料理を選ぶはずです。その差なんと30倍。同じご飯なのにずいぶんと違います。

お腹いっぱいになるのは同じでも、30倍の値段というのはどこからくる差なのかというと、結婚記念日の場合、食事の後の反応を期待して投資しているわけです。

なので、サイトもとりあえずあればいいということなら、格安ホームページ制作会社へ依頼すれば、そこそこのデザインのものを作ってくれます。だけど集客の効果を期待しても無駄です。

380円の牛丼に、和牛、国産有機栽培米、一流シェフの技術を期待する人はいません。それと同様、格安ホームページ制作会社へ格安でホームページを作ってもらい、更にウェブでの集客を期待しても無駄なのです。吉野家で380円で霜降り和牛を求めるようなものですからね。

花Cafe Aivalleyについて

集客するサイト制作に必要なもの

ウェブでお客さんを呼んで集客をしたいという場合、お客さんを呼びこむ導線を描いてくれるディレクターが必要です。サイトを作るプログラマーやデザイナーとは別です。

きちんとしたディレクターがいる制作会社ならば、お店の場所や特徴を考慮に入れて、お客を呼ぶ導線のディレクションが出来るはずです。

安く済ませたるために、ディレクターがいないデザイナーが独立したような制作会社だと、お客の言うとおりそこそこ見栄えのするデザインのホームページは作れますが、集客の導線の設計図を書くことは出来ません。

これには経験が必要なのです。

集客するサイトを作ることが目的ならば、きちんとしたディレクターのいる制作会社で作ることをおすすめします。

飲食店の効果的なサイトの運営

お客の導線を設計図に入れたウェブサイトが構築できたら、次はサイトのコンテンツを継続して投入することが必要です。

メニューや店主のこだわりなどのページは写真を入れてしっかりとボリュームをもって制作するのが大前提です。

その前提の上で、店主自ら毎日ブログを書いてコンテンツを更に増やしていきます。
このブログで、お店の特徴、シェフのこだわりなど、お店ごとの特徴をきちっと紹介していくのです。

まずは3ヶ月毎日書けば、約100個のコンテンツがたまります。このあたりからじわじわとSEOも効くようになってくるのです。

ただし、ただ書くだけでは検索エンジンには引っかかりませんので、Googleの検索エンジンの仕組みを理解したうえで書かなければなりません。

「スモールキーワード」で攻める

典型的なSEOで頑張ります。

飲食店のサービスを求めてくる人たちは、「地名+ビール」「地名+ハワイアン」「地名+料理名」のように必ず地名を入れてきます。

このようなスモールワードは検索ボリュームは小さいのですが、需要は一定程度あるのと、飲食店の場合、競合が弱いケースがほとんどです。

ビックキーワードで1ページに出るのは難しいのですが、こういったスモールキーワードで1位を目指すのはそんなに難しくありません。

北海道の飲食店での集客の例

北海道の大滝という洞爺湖と支笏湖の間くらいの場所で、カフェを経営している花Cafe Aivalleyというクライアントがいます。

カフェだけでなく、体験染色が出来るスペースもあります。アイヌ刺繍の制作、「アイバレーの庭」というガーデンもあります。

以前は、北海道内の小学生が遠足で、絞り染めのハンカチを作る体験をすることで、遠足シーズンになると大量のバスで小学生が来ておりましたが、現在は来なくなり、これに代替する新しいビジネスを始めたいということで、2008年よりガーデンを始めました。

ネットで集客を図りたいということで、今年の5月より本格的にサイトを運営しています。

コンテンツ・マーケティング

5月より店長が毎日ブログを書いています。カフェ、ガーデン、アロニア、アイヌ刺繍とネタはたくさんあるので、頑張って続いています。

毎日2時間はPCにかじりついて頑張っているということです。

まだ2ヶ月ですが、着実に成果は出ています。

検索結果の順位

  • 「北海道、アイヌ刺繍」1位
  • 「北海道、アロニアゼリー」2位

「北海道、ガーデン」は検索ボリュームも多く、北海道ガーデン街道という競合がいるので、8月末までに10位までに入るべく、対策を立てて、PDCAをぐるぐる回しているところです。

新聞・雑誌の取材を受ける

先日、じゃらんの取材がきたそうです。8/20頃の発売号に掲載されます。

また、今月初旬に、北海道新聞の取材も受ける予定です。

2社の取材はこのお店では初めてで、サイトを見て取材の問い合わせがありました。

飲食店が雑誌に無料掲載されるまで!
以前のエントリーで、北海道で飲食店を経営しているクライアントを紹介しました。 ネット集客を本気で運用! 今年の6月より本気でサイト運用したいということだったので、毎日ブログを書くという厳しい条件をつけて、運用を開始しました。 ブログという形...

口で言うのは簡単ですが、毎日ブログを書くというのはかなり大変です。
基本的なSEOの本を買ってきて、毎日2時間はPCにかじりついて頑張る覚悟が必要です。

今日は北海道にいるので、Chromebook Flip C100PA-DB02 でブログを書いています。
使い勝手は最高です。

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