「ポケモンGO」の日本でのリリースが遅れているけど、サーバーの増強以外の本当の理由は?

「ポケモンGO」がプレイできる国は35カ国となったにも関わらず日本では今だにリリースされていませんね。

日本で正式にリリースできない理由が、サーバーの増強って話ですが、本当なのでしょうか?

  • 7月  5日の配信・・・アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド
  • 7月13日の配信・・・ドイツ
  • 7月14日の配信・・・イギリス
  • 7月15日の配信・・・イタリア、スペイン、ポルトガル
  • 7月16日の配信・・・オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ギリシャ、グリーンランド、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス
  • 7月18日の配信・・・カナダ
  • まだ配信されていない国・・・日本、フランスでは配信されておりません。

「ポケモンGO」も「Ingress」もアプリを開発しているのは、Googleの社内スタートアップのナイアンティックですよ。ということはGoogleの強力なサーバーのノウハウがあるわけです。

日本で配信されていない理由は、サーバの増強と言われていますが、35カ国で配信しているにも関わらず、日本で配信できない理由って何なんでしょう?

今日のエントリーでは、「ポケモンGO」が他の国でリリースしているにもかかわらず、なぜ日本でのリリースが遅れているのかを考えてみます。

ポケモンGO

「Ingress」と比較してみる

「Ingress」を運営しているナイアンティックの川島優志氏の2015年2月28日のインタビューを見てみましょう。

Ingressの新機能と今後のプラットフォーム展開–川島優志氏インタビュー(後編)

全世界のIngressによる通信トラフィックをどのようにしているかは、Googleのテクノロジを活かしています。エンジニアもGoogleのインフラストラクチャを有効活用しています。しかし、トラフィックを安定化させるなど、Ingressのプレイに支障を出さないようにするのは、非常に困難な作業です。

特に東京の含まれている地域は、密度的にもプレイヤー数的にも、世界で最も負荷が大きい地域です。これも詳細は言えませんが、運営開始当初に設定した「これを超えたら注意」というラインを、世界で最初に超えたのがこの地域なのです。それは3~4カ月くらい前のことです。エンジニアも「このアラートが鳴る日がくるとは」と驚いていました(笑)。

その時はすごく動作が重かったと思うんですよね。少しずつリソースを増やして、新しいターゲットを設定して、と日々対応しています。プレイヤーの増え方が急激なので難しいところもありますが、エンジニア達も善処しています。IngressはGoogleのインフラストラクチャを使って、サーバの数は公表していないですが、数千台とかそういうレベル感ですかね。非常に大きなリソースを使っています。

このインタビューを見ると、「Ingress」のサーバーに負荷がかかる理由は、Googleマップを使っているアプリなので、データ量が多く、さらに「リンク」の処理にサーバ負荷がかかってしまうということが良く分かります。

Googleのテクノロジを使っても、東京のような人口が密集した大都市では、サーバを安定させるというのは難しいということなのでしょう。

とはいえ、サーバを安定させるのが難しいと言っても、「Ingress」ですでに2年位の実績があるわけなので、「ポケモンGO」で「Ingress」と同等のレベルのことはできるはずです。

「Ingress」のユーザー数は、第1位がアメリカ、第2位が日本です。ポケモンは日本発祥の地だから、ユーザー数がアメリカよりも多くなることを見込んでいるのかもしれません。

でも、単にサーバーだけの問題なら「ポケモンGO」はアメリカでもリリースできないはずなんですよね。

IngressはOKで、何で「ポケモンGO」はリリースできないの?

理由は、日本における、「Ingress」と「ポケモンGO」のユーザー層が全然違うからなんですよね。

「Ingress」のように利用するユーザーの多くがアーリーアダプターという場合は、サーバーがダウンしたとしても、「まあこんなもんだよね」と納得するケースが多いのです。

これに対して、「ポケモンGO」の想定するメインユーザーは、レイトマジョリティー以下でしょ?小学生も多いはずだからね。これらのユーザー層でサーバーダウンが起こってしまうと、想定される最悪なケースは、

  • 夏休みに子供が「ポケモンGO」で遊ぶ → サーバが落ちる → サービス提供者が怠慢 → App Storeのレビューはボロクソ

このように、ナイアンティックは日本人の特殊な国民性を考慮に入れてリリースをしなければということになるかけですよね。レイトマジョリティーは、ゲームなんてきちんと動くのが当たり前と思っている層ですから。

日本人の特殊な国民性

Twitterで面白いものを見付けました。的を得ていますよね。

  1. 新しいものには批判が強く、すぐに規制しろと騒がれる
  2. 何か問題が起こると、それ以外のいい部分よりもその問題点にばかり注目が集まり叩かれる。
  3. 一部の常識のない人間がバカな使い方をすると、なぜかサービス提供者の責任にされる。
  4. しかし、すでに大勢に広がって常識となったことや流行っているもの、前例のあるものには盲目的にトコトン甘い。

日本で配信できない理由を考えてみる

「Ingress」も「ポケモンGO」も同じようにGoogleマップを使ったAR(拡張現実)のゲームなので、サーバ負荷が大きいことは今見てきたとおりです。

東京のような人口密度の高いエリアでプレイが集中すると、サーバが落ちる可能性はゼロではありませんからね。

「ポケモンGO」のユーザー層のリテラシーが「Ingress」ほど高くない点と、日本人の特殊な国民性を考えると、ナイアンティックが慎重になるのもうなずけます。

ポケモンGOで想定される事故

以前のエントリーでも書きましたが、海外では崖から転落するなどの事故も起きています。

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タイトルにひらがなが多用されていることからも明らかに、夏休みに入った小学生向けです。でもマヌケなのは、タイトルにある「おねがい」はひらがなにも関わらず、「個人情報」「偽アプリ」「熱中症を警戒」「予備の電池を持とう」「予備の連絡手段を準備」「危険な場所には立ち入らない」は漢字で書かれています。これ読めないでしょ?

「危険」なんて小学校6年生で習う漢字ですよ。

NISCのいい加減な仕事ぶりには呆れます。一度目を通してみてください。

ポケモントレーナーのみんなへのおねがい

早く「ポケモンGO」をプレイするなら

まもなく日本でもアプリがリリースされますが、ゲームを試してみたいというなら、アメリカのApp Storeからアプリをインストールすることをオススメします。

さらに言うと、日本にもモンスターがたくさんいるのですが、現在進行形で捕獲されています。わたくしの自宅の近くの「辻堂駅」「大船駅」には、3日前にモンスターがいましたが、今日見たらすでに捕獲されていました。

「Poke Radar」で確認すると、日本にもモンスターはたくさんいますから、早く始めちゃったほうがいいですよ。

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