AmazonのクラウドサービスはGoogleやAppleと比べてだいぶ遅れてる感じがしませんか?
UIも使いにくいし、Googleドライブなら簡単にできることが、そもそもできなかったり。今の主流のクラウドサービスは同期型なので、PCもスマホもタブレットも同じアカウントでログインすれば自動で同期するんだけど、「Amazon Cloud Drive」は同期しないしね。
PCで使う場合、ブラウザでファイルを手動でアップロードするなんて今時ありえない・・
Amazonのクラウドサービスは、まだ発展途上なので、ユーザーの使いやすさという概念はありません。
一般的にBtoC向けサービスは、ユーザーの使い勝手が良くないと広がっていかないんだけど、Amazonは強気です。まあ今の段階では、アーリーアダプター以上が使いこなせればいいと割り切っている感じです。
とはいえプライム会員の皆さまは、使いこなせば割安でお得なサービスが受けられます。例えばプライムフォトなら、RAWデータを含む写真が容量無制限でクラウドにあげられますからね。頑張って使いこなしましょう。
昨日は、Kindleオーナーライブラリー について書きましたが、本日は「Send-to-Kindle」についてのエントリーです。
Kindleパーソナル・ドキュメントサービス
Amazonのサイトを見ると、Kindleパーソナル・ドキュメントサービス についての説明があります。
「Send-to-Kindle」と同じ意味で捉えて大丈夫です。
Kindleパーソナル・ドキュメントサービスは、お使いのAmazonアカウントに登録されたFireタブレット、Kindle端末、対応するKindle無料アプリに、対応するファイルを無料で直接送信いただけるサービスです。アカウントに登録されているEメールアドレスまたは承認済みEメールアドレスから、Send-to-Kindle Eメールアドレスへファイルを送信することでご利用いただけます。
Kindleパーソナル・ドキュメントサービスでは、以下の種類のファイルを利用できます。
- Kindle形式(.MOBI、.AZW)
- Microsoft Word(.DOC、.DOCX)
- HTML(.HTML、.HTM)
- RTF(.RTF)
- Text(.TXT)
- JPEG(.JPEG、.JPG)
- GIF(.GIF)
- PNG(.PNG)
- BMP(.BMP)
- PDF(PDF)
「Send-to-Kindle」とは
「Send-to-Kindle」って何?という方もいると思いますので簡単に説明します。
特定のメールアドレスにファイルを添付して送ると、そのファイルをKindleの電子書籍リーダーで読むことができるという機能です。
日本でサービスが開始されたのは2012年10月25日です。kindleの電子書籍リーダーが登場した際に、電子書籍リーダーでPDFやWordの文章を読むためのサービスとして始まりました。
当時Dropboxなどのクラウドサービスはありましたが、今ほど普及していなかったんですよね。今のように同期型クラウドサービスがある時代だったら、こんな面倒なシステムを開発しなかったと思います。だってスマホでGoogleドライブからPDFファイルを開けばいいもんね。
kindle にファイルを送信
当時、電子書籍リーダーへファイルを送る手段は2通りありました。
- USBケーブルでPCにファイルを送る
- スマホやFireタブレットの端末に割り当てられたメールアドレスにファイルを送信
USBケーブルでPCにファイルを送る
kindleとWindowsをUSBケーブルを繋いで、Fireタブレットの中にあるドキュメントフォルダーへファイルを入れればOKです。
Macは、Android File Transfer をインストールしてから転送します。でないと、kindleが認識しません。
ファイル容量の制約はありません。
Send−to−Kindle でファイルを送信
スマホやFireタブレットの端末に割り当てられたメールアドレスにファイルを送信します。
複数台の端末があると、それぞれメールアドレスが割り当てられますが、どれか1つに送信すれば、全ての端末でファイルを見ることが可能です。
ファイル容量は50MBまで。
件名に「変換」と入れるとKindle電子書籍のフォーマット「azw3」へ
これ面白いんですが、PDFファイルを送信する際、件名に「変換」と入れて送信すると、PDFファイルをkindleフォーマットに変換して保存して端末に送ってくれます。azw3というファイル形式です。
azw3というファイル形式は、Kindle電子書籍のフォーマットの一つです。このまま電子書籍として使えるのかな?これはちょっと良く分かりません。
「Amazon Cloud Drive」
日本でサービスが開始されたのは、「Send-to-Kindle」に遅れること約20日後の 2012年11月25日。
Amazonのオンラインストレージサービスです。
DropboxやGoogleドライブのような同期型のクラウドサービスではありません。PCで使う場合は、ブラウザでログインして、手動でクラウドにアップするということでめっちゃ面倒くさい。
このサービス内容だと絶対に広がらないね。
「Send-to-Kindle」と「Amazon Cloud Drive」がリンクしない
それぞれ別のサービスなので、非常に使いにくいです。
「Amazon Cloud Drive」の中には、「Send-to-Kindle ドキュメント」というフォルダーがあります。「Send-to-Kindle」を利用してPCからメールでPDFファイルを送ると、このフォルダーに入ってくるのです。
ならば、手動で「Send-to-Kindle ドキュメント」へファイルを移動させれば、「Send-to-Kindle」と同じ役割を果すのかと思いますが、ダメなんですよね。kindleやスマホで同期しないのです。あくまでメールで送信しないと、「Send-to-Kindle」として機能しないです。なんで?
「Send-to-Kindle」で送ったファイルを同期する
メールで送ったら、Fireタブレットやスマホ側で同期すればすぐに反映します。
FireタブレットとスマホのKindleアプリでは同期の方法が違います。
Fireタブレット
- 設定 → システム 端末を同期
スマホのKindleアプリ
- アプリの中の左上の三本線のメニューをタップ → 同期
Send−to−Kindle のファイルを削除する
PC側で削除します。スマホやFireタブレットで削除できないです。
操作方法を見てみましょう。
- Amazon Cloud Drive → Send-to-Kindleドキュメント → チェックを入れて削除 → 他の端末からも削除されます
今後の「Send-to-Kindle」
「Send-to-Kindle」と「Amazon Cloud Drive」は統合した方がいいですね。
すべての面で分かりにくい・・
サービスを広げていくなら、アーリーマジョリティー以下でも使えるようにわかりやすくしないとダメ。そんなことはAmazonは分かってるはずなので、そこまで広める気は今のところないんだろうね。
「Amazon Cloud Drive」をDropboxのように同期型のクラウドサービスにして、「Send-to-Kindle」なんてやめればいいのにね。
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