昔からお盆の海水浴場にはクラゲが出ると言われますよね。実際、わたくしも先週海に入ってクラゲに刺されました・・・
地域によっても発生するクラゲの種類は様々ですが、なぜお盆に時期にクラゲが発生するのでしょうか?
クラゲがお盆に増える理由
お盆前にもクラゲは1年中海の中に沢山います。
クラゲはお盆に大量に発生するようにみえるのは、人体に危害を加えるクラゲがお盆の頃から増えるためです。
クラゲの成長
クラゲは、卵から生まれた後、6月下旬頃までは岩場にくっついています。そして7月に入ると岩場から離れて海の中を泳ぎ出します。7月上旬のクラゲはまだ子供で、お盆までの子供の時期をポリプ期といいます。
クラゲが子供から大人へ成長して大きくなる時期が、ちょうどお盆の時期なのです。
潮流の影響
お盆に大量発生するクラゲは、アンドンクラゲです。通称電気クラゲと言い、毒を持っているため、刺され得ると痒いです。このクラゲは、夏に黒潮に乗って北上しますが、そのピークがお盆を過ぎた頃になります。
温かい水温
お盆の頃の水温は、20〜30度です。このくらいの水温が一番クラゲが発生しやすいのです。
クラゲの種類
毒のないクラゲから、刺されたら痒くなる程度の毒を持っておるクラゲ、猛毒を持っているものまで、様々な種類がいます。
ミズクラゲ
円盤型の透明な、一般的にイメージできるクラゲです。大量発生しますが、毒は弱いので、刺されても少し痒い程度です。
アンドンクラゲ
電気クラゲと呼ばれています。お盆の頃大量発生し、刺されるとかなり痛いです。
ハブクラゲ
沖縄や奄美に生息します。日本近海に生息するクラゲの中でも特に危険なクラゲで、過去に3件の死亡例もあります。刺されると激痛が走り、刺傷箇所はミミズ腫れになるそうです。
アカクラゲ
赤い模様があります。毒がかなり強いので、刺されるとめちゃくちゃ痛いです。
カツオノエボシ
こちらも電気クラゲと呼ばれています。コバルトブルーで綺麗な色を指定ますが、猛毒を持っているので、触ってはダメです。刺された部位はミミズ腫れになってしまい、傷跡も残ってしまいます。
クラゲに刺されないようにするには
一番いいのは、ラッシュガードやウェットスーツを着ることです。
ローションを塗るとクラゲに刺されにくいです。
- クラゲよけのローション
- ワセリン
- 日焼け止めのローション
クラゲに刺されたときの対処方法
触手を取り除く
まず最初にやることは、刺さった触手を取り除くことです。
素手はダメです。タオルやピンセットで毒針を抜きます。
消毒液をかける
消毒液をかけます。消毒液がない場合、乾いた熱い砂をかけて下さい。
熱い砂をかける
クラゲの毒は40度以上になると、動きが弱くなるので、痛みが引いてきます。
熱い砂を傷口にかけて温めるのです。応急処置としてはいいかもしれません。
海水で洗い流す
海水で洗い流します。
真水を使うと、刺胞が発射されるので、絶対に海水で洗い流して下さいね。
軟膏を塗ります
軟膏を塗って下さい。抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏など。
刺された部位を冷やす
氷や冷水を使って冷やします。
病院へ行く
病院で治療を受けて下さい。
毒性の強いクラゲの対処方法
Wikipediaより
ハブクラゲ
刺された場合は速やかに陸に上がり、食酢を患部にたっぷりとかけてから巻き付いた触手を取り除き、痛みが強い場合は氷や冷水で冷やして安静にする。被害者が幼い子供の場合だと、重症化する危険性が高まるので、上記の応急処置に加えて医療機関へと搬送するのが望ましい。 なお、食酢にはハブクラゲやアンドンクラゲの刺胞の発射を抑制する働きがあるが、カツオノエボシやウンバチイソギンチャクの刺胞に対しては、逆に発射を促進させてしまうため誤って用いないよう気をつけなければならない。
カツオノエボシ
応急処置は患部を45°C 程度の湯に浸すか、氷で冷やすかの二通りがある。またアンドンクラゲやアカクラゲなどとは異なる仲間なので、同じ処置が効かない、もしくは逆効果になる場合があり注意が必要である。
正しい方法
海水で洗い流す、近くにあるタオルやプラスティックボードを使用して触手を除去する(素手で除去しない)。[1]除去した後、氷や冷水で冷やし、医療機関で治療する。対症療法として、抗ヒスタミン剤の軟膏や副腎皮質ホルモン配合の軟膏を塗布することがある。クラゲ除けローションを事前に肌に塗っておく。
誤った俗説
砂をかけてもむようにして刺胞を取る(刺胞を肌にすり込んでしまう)。
酢をかける(酢はハブクラゲ刺傷への応急処置としては有効だが、カツオノエボシに対しては、その刺激で余計に毒が出てしまいまったくの逆効果である)。
真水で洗う(真水で洗うと、浸透圧の差で、刺胞の毒液が体内に流れ込みやすくなる)。
海水浴のベストシーズン
海の日からお盆前までの3週間ほどがベストシーズンです。
この時期はクラゲもポリプ期と呼ばれる子供の時期なので、刺される心配もあまりありませんからね。
もしお盆に海水浴に行くなら
お盆の時期〜8月末までの間に海水浴に行くなら、この時期は毒を持ったクラゲが発生するので、刺された時に備えて準備したほうがいいです。
- クラゲよけのローション
- ゴム手袋
- ピンセット
- 軟膏
海水浴場の監視所の看護師さんを頼る
海水浴場には監視所があってライフセーバーが詰めています。ここに看護師さんがいて、クラゲに刺されたら手当をしてくれます。
クラゲの種類によって、対処方法は違うので監視所の看護師さんに処置をお願いしましょう。
万が一に備えて、海水浴を楽しんで下さい。
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