ついに日本のAmazonでも「Amazon Dash Button」が発売されました。プライム会員のみ利用できます。
Dash Buttonを500円で購入して利用するのですが、ボタンを通じた初回注文時に500円が値引きになるので、実質無料になるのです。
米Amazonでは2015年4月から「Amazon Dash Button」のサービスが始まっているので、日本でのサービス開始はようやくといったところです。
Amazon.co.jpは12月5日、ボタンを押すだけで洗剤やシリアル、おむつなどの日用品を注文できる小型端末「Amazon Dash Button(アマゾン ダッシュ ボタン)」を日本で発売した。年会費3900円のプライム会員のみが購入できる。端末価格は500円だが、Dash Buttonを使って購入した商品の初回注文の金額から500円が差し引かれるため、実質無料となる。
Dash Buttonは、メーカーごとではなく商品ブランドごとに販売される。当初は、花王の洗濯洗剤「アタック」や、サントリー食品インターナショナルのミネラルウォーター「サントリー天然水」、ライオンの歯磨き粉「システマ」、カルビーのシリアル「フルグラ」など、40ブランド(700種類以上)のボタンをラインアップした。端末は省電力で数年使うことができ、1000回以上の注文が可能だという。
Amazon Dash Buttonとは
ボタンを押すだけで登録している商品を注文できるIoT端末です。
Wi-Fiでネットに接続して利用します。取り扱ってる商品は、主に日用品になります。シャンプー・おむつ・洗剤、水など。
Amazon Dash Buttonは、Amazonが取得したワンクリック特許を活用しているんですよね。
ワンクリック特許とは
ワンクリック特許とは、米Amazonが1997年9月にアメリカで出願したビジネス特許で、ECサイトで商品を購入する際、注文と決済をワンクリックで完了できるというものです。アメリカでのワンクリック特許の番号はUS5960411。
改めて説明するまでもありませんが、ワンクリック特許は、Amazonのショッピングサイトでも使えるようになっていて、ショッピングカートをショートカットして、注文と決済ができる仕様になっています。
2012年4月に、Amazonは、同じ系統のワンクリック特許を日本で2件取得しています。特許番号は4937434号と4959817号です。1998年に出願しているので、出願から14年経って成立したことになります。特許ってこんなに時間がかかるものもあるんですね・・
Amazonは特許料もキチンと支払っており、特許の満了日は2018年9月4日まで有効です。
弁理士の栗原潔氏によると、
特許番号は、4937434号(ギフト発送方法及びそのシステム)と4959817号(アイテムを注文するためのクライアント・システムにおける方法及びアイテムの注文を受け付けるサーバ・システムにおける方法)です。なお、4937434号は大幅に補正されてギフトとは全然関係ないクレームになっており、結果的に4959817号と非常に似た特許になっています。両者とも特許のポイントは、ワンクリックで注文された複数の注文をグループ化するところにあります。
商品ブランドごとにAmazon Dash Buttonを用意
商品ブランドごとにDash Buttonが用意されています。日本のAmazonでは、現時点で42ブランドのボタンが用意されています。
米Amazonでは、150種類以上のブランドがラインナップされているので、これからもっと増えていくことは間違いないです。
Amazon Dash Buttonの使い方
サントリー天然水 Dash Buttonを例に上げて、Amazon Dash Buttonの使い方を見ていきましょう。
サントリー天然水 Dash Buttonで注文できる商品は、11商品です。
- 11商品の中から、1つ商品を選んで登録する。
- 登録したらボタンを好きな場所にセットする。
- 登録した商品をワンプッシュで注文する
- プライム配送で配送される
同じブランドで複数の商品を頻繁に注文する場合、2個の Amazon Dash Buttonを用意しないとダメですね。
Amazon Dash Buttonのメリット
日用品の買い忘れを気にしなくていい
Amazon Dash Buttonのデメリット
子供が連打して注文してたとかはありそう
商品によっては割高なAmazon Dash Button
サントリー天然水は、Amazon Dash Buttonを使うと、2L×12本で送料込み1350円になります。
近所のスーパーだと同じ商品が720円で売ってますので、ほぼ倍の値段になります。
でも送料込みの値段なので、これを高いと取るかやすいと取るかは、その人次第ですね。
ミネラルウォーターは重いので、スーパーに買いに行くにしても、車がないと持って帰れませんからね。都心に住んでて車を持たない世帯にとっては、自動車の維持費を考えたら、安いのかもしれません。
スーパーで買うのと変わらないAmazon Dash Buttonの値段設定もあり
サントリー オールフリーは、Amazon Dash Buttonを利用すると、送料込み24本2530円で購入できます。
スーパーでも24本2400円程度なので、ほとんど値段設定は変わりません。スーパーに買いに行く手間を考えたら、Amazon Dash Buttonを利用した方がいいですね。
Amazon Dash Replenishment
Amazon Dash Replenishmentってご存知ですか?
Amazon Dash Buttonの一歩先のサービスで、米Amazonではすでにサービスが開始されています。
消耗品がなくなると、自動的にサプライ品を注文してくれます。
例えば、プリンターのインクがなくなれば、自動で注文してくれるのです。
自動的にAmazon内で一番安い価格を選択してくれるのは、すごくいいですよね。
↓動画は、英語ですが日本語の字幕をつけられます。
まとめ
Amazon Dash Buttonは、身近なIoTデバイスとして、普及しそうですね。
わたくし個人的には、スマホでもAmazon Echoでもいいんだけど、必要な日用品を音声入力で注文できるようにした方が、便利だと思います。
しょっちゅう注文する日用品ごとにAmazon Dash Buttonを揃えるのは面倒ですからね。
ナレッジ