今日のエントリーは、画像が直リンクされた時の対処方法についてお話します。
画像の直リンクは、画像をパクる時の常套手段なので、頭に来る方も多いはず。頭にくる理由は次の3つが挙げられます。
- 画像が無断使用される
- こちらのサーバに負荷がかかる
- 画像を直リンクされてもページの評価にならない
例えば、第三者のサイトに、自分のサイトの記事のURLのリンクが貼られたのであれば嬉しいですよね?SEO的にも被リンクの効果があるし、それ以上に一所懸命書いた記事を紹介してくれるのは嬉しいです。
それに対して、画像の直リンクは、被リンクの効果はまったくありません。
Googleのジョン・ミューラー氏がTwitterで発言しています。
That seems unlikely; links to an image aren’t links to the page (also, hard to tell which page an image really belongs to, eg links to logo)
— John ☆.o(≧▽≦)o.☆ (@JohnMu) 2017年11月7日
インターネットのマナーとして、画像の直リンクはするべきでないという意見が多いのも納得ですよね?
もしあなたが画像の直リンクをされたら、今日のエントリーを参考に対処してください。
画像の直リンクを発見する方法
最初に、画像の直リンクを発見する方法を紹介します。次の2通りの方法があります。
- example.com -site:example.com で検索
- Google画像検索
example.com -site:example.com で検索
最初にお断りしますが、この方法はあまり精度が高くありません。関係ない画像も検索されてしまいますので注意してください。とはいえ、画像の直リンクを発見できるので紹介します。
Google検索で上記のように検索します。この検索にどのような意味があるのかと言うと、
①自分のドメインのページを検索
②-siteで、検索されたページから、自分のドメインのページを除外
ということになります。
「example.com」の部分には、ご自身のサイトのドメインを入力してください。検索結果が表示されたら、検索結果ページで「画像」タブをクリックします。
この検索を行うと、自分のドメインにある画像にも関わらず、自分のドメイン以外で使われているページが表示されます。
ただし、精度は低いので、根気よく探してください。。
Google画像検索
Google画像検索を使えば、確実に画像の直リンクをしているサイトを発見できます。
でも、どの画像が直リンクされているかなんて分かりませんよね?
なので、はてブで回った記事、Twitterで拡散した記事の画像を中心に、画像検索してみてください。
画像が直リンクされた時の対処方法
画像が直リンクされた時の対処方法は次の手順を行います。
- ページのアーカイブを取得して証拠を取る
- DMCA申請
- ASPに通報(AdSense、楽天アフィリエイト、A8など)
- レンタルサーバに通報(ブログサービスの場合は、ブログサービスの運営へ)
- 無断使用請求
- 威力業務妨害で訴える
- .htaccessでアクセスを禁止
- 画像を入れ替える
1. ページのアーカイブを取得して証拠を取る
ウェブ魚拓、Internet Archiveなどのサービスで、ページのアーカイブを取得して証拠を取っておきましょう。
2. DMCA申請
ページのアーカイブを取ったら、次にDMCA申請します。
DMCA申請のやり方については、以前のエントリーに詳しく書きましたので、よかったら参考にしてください。
DMCA申請が通れば、画像の直リンクであなたのサイトの画像をパクったサイトは、Googleのインデックスから削除されて、検索結果に表示されなくなります。
3. ASPに通報(AdSense、楽天アフィリエイト、A8など)
広告を貼っているサイトであれば、ASPに通報(AdSense、楽天アフィリエイト、A8など)してください。以下のリンクから通報することが可能です。該当ページから広告が削除されます。
先日、僕のサイトの画像が直リンクされた際、上記の3つのASPへ通報しました。
速攻で対応してくれたのは、AdSenseです。これはDMCAとリンクしているのかもしれません。画像を直リンクしているページのAdSenseが削除されているのを確認できました。ちなみに、その他のページのAdSenseは表示されていました。
これに対して、僕のケースでは、楽天アフィリエイト、A8は全く対応してくれませんでした。今でも広告は表示され続けています。
4. レンタルサーバに通報(ブログサービスの場合は、ブログサービスの運営へ)
次に、レンタルサーバへ通報します。ブログサービスならば、ブログサービスの運営に通報します。
レンタルサーバやブログサービスの運営は、法律や規約に基づいて「著作権侵害のサイト」「無断転載のサイト」を削除する義務があります。
記事をパクられた場合ならば、レンタルサーバやブログサービスの運営に通報することで、該当のページを削除してもらえる可能性は高いです。が、画像の直リンクの場合、どこまで対応してもらえるかは、レンタルサーバやブログサービスの運営の対応次第になります。
レンタルサーバやブログサービスの運営に通報しても、100%該当のページを削除してもらえる訳ではありませんのでご注意ください。
通報すると言っても、レンタルサーバやブログサービスに通報フォームがあるわけではありません。「著作物等の送信を防止する措置の申出」と呼ばれる申請書類を提出する必要があります。
「著作物等の送信を防止する措置の申出」の書式をダウンロードして、必要事項を記入して作成します。画像が直リンクされて、画像が無断転載されていることを伝えてください。
5. 無断使用請求
画像の直リンクをされたら、無断使用請求をすることも可能です。
無断使用請求については、法律も絡んできますので、法律の専門家である弁護士に相談することをオススメします。
6. 威力業務妨害で訴える
画像の直リンクは、こちらのサーバの負荷がかかりますので、威力業務妨害で訴えることが可能です。
こちらも無断使用請求と同様、弁護士に相談されることをオススメします。
7. .htaccessでアクセスを禁止
画像の直リンクをしているサイトに、.htaccessでアクセスを禁止することも可能です。穏便に済ますにはこの方法が良いかもしれません。
やり方は、先日のエントリーに詳しく書きましたので、参考にしてみてください。
8. 画像を入れ替える
画像を直リンクされたら、次のような画像に入れ替えることも可能です。
2017年12月に、MERYなどののキュレーションメディアが問題になりましたが、MERYが画像の直リンクをしなかったのは、画像の入れ替えを恐れていたとも言われています。
画像を直リンクしたことが相手にバレると、報復として、画像を別の画像に変更されてしまう可能性が高いです。
さいごに
以上、画像が直リンクされた時の対処方法でした。
↓穏便に済ますのであれば、次のような手順になります。
- ページのアーカイブを取得して証拠を取る
- DMCA申請
- ASPに通報(Adsense、楽天アフィリエイト、A8など)
- .htaccessでアクセスを禁止
↓弁護士に依頼して、とことん戦うことも可能です。
- ページのアーカイブを取得して証拠を取る
- DMCA申請
- ASPに通報(Adsense、楽天アフィリエイト、A8など)
- 無断使用請求
- 威力業務妨害で訴える
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