画像の直リンクは絶対にやめましょう。
画像の直リンクを発見すると嫌な気持ちになります。自分のサイトで公開している画像が直リンクされて、赤の他人のサイトで全く異なる文脈で無断使用されていたら、腹が立たない人はいないはず。まあ、やっている人は、他人の画像の著作権侵害について、罪の意識なんて微塵もないんだと思いますけどね。
画像の直リンクは、画像をパクる時によく使われる手法なんですよね。しかも、画像の直リンクをされたサーバに負荷がかかります。
他人のサイトの画像をどうしても使いたいのであれば、画像を借用したいなどの連絡を取って了承の上、画像を使うのが筋だと思います。
画像の直リンクはしないのが、ネット上のマナーです。ウェブサイトを管理しているウェブマスターならば、画像の直リンクはせずに、ご自身で著作権を持っている画像を公開しましょう。
今日のエントリーは、画像の直リンクをやってはいけない理由についてです。
画像の直リンクとは?
画像の直リンクとは、ウェブ上に公開されている他人の画像ファイルのURLを参照して、別のウェブサイトで画像を表示することです。
通常、サイトに画像を掲載する場合、サイトのコンテンツと同じサーバに画像をアップロードして配信します (CDNで画像を配信するケースを除く)。
これに対して、画像の直リンクの場合、画像だけ他人のサイトのURLを参照する形となり、他のサイトに保存されている画像を呼び出すことになるのです。
なぜ画像の直リンクをするのか?
なぜ画像の直リンクをするのだと思いますか?
僕は画像の直リンクはしたことはありませんが、画像の直リンクをする人は、次のように考えているんだと思います。まあどれも最低な理由ですが・・・
- 他人の画像の著作権について何も考えない
- 自分のコンテンツに合った画像を自分で持っていないときに、ネットで検索したら、良さげな画像があったのでパクった
- 画像の直リンクは日本の法律では著作権違反にならない可能性がある
他人の画像の著作権について何も考えない
世の中には、他人の画像の著作権について何も考えない人が結構たくさんいます。
他人の画像は俺のもの、俺の画像も俺のもの、というジャイアン的な考えを持っている人だと、簡単に他人の画像をパクってきます。
自分のコンテンツに合った画像を自分で持っていないときに、ネットで検索したら、良さげな画像があったのでパクった
この理由が最も多そうですね。
画像の直リンクは日本の法律では著作権違反にならない可能性がある
他人のサイトから画像をパクってダウンロードしたものを、自分のサーバにアップロードすれば、明確な著作権違反です。これに対して、画像の直リンクはリンクを貼るだけですので、日本の法律では著作権違反にならない可能性があります。このあたりは法律の専門家である弁護士や裁判所の見解になりますので、法律に関しては素人である僕たちが判断できることではなさそうですが・・・詳しく知りたい方は弁護士にご相談ください。
画像の直リンクが嫌われる理由
画像の直リンクがウェブマスターから嫌われる理由を書きます。
- 自分の画像が無断使用されているにも関わらず、日本の法律では、画像の直リンクでは著作権侵害にならない可能性が高い
- サーバの転送量に負荷がかかる
- 画像の直リンクは、ページの評価にならない
自分の画像が無断使用されているにも関わらず、日本の法律では、画像の直リンクでは著作権侵害にならない可能性が高い
自分の画像が無断使用されているにも関わらず、日本の法律では、画像の直リンクでは著作権侵害にならない可能性が高いので、画像の直リンクはウェブマスターから嫌われます。
ただし、先程もお話しましたが、この判断は法律の専門家でないとできません。
サーバの転送量に負荷がかかる
画像の直リンクをされると、画像をパクったページにアクセスがある度に、こちらのサーバの転送量が増えます。レンタルサーバの場合、月間あたりの転送量は決まっています。これを超えてしまうと、制限を食らいます。
画像をパクられただけでなく、相手ページのサーバの転送量に負荷がかかるため、画像の直リンクは嫌われます。
画像の直リンクは、ページの評価にならない
画像の直リンクは、ページの評価になりません。
Googleのジョン・ミューラー氏がTwitterで、ユーザーからの質問に返信しています。
That seems unlikely; links to an image aren't links to the page (also, hard to tell which page an image really belongs to, eg links to logo)
— John Mueller (official) · Not #30D (@JohnMu) November 7, 2017
日本語に訳すと、
ユーザーが「画像へのリンクがページのランクの向上の助けになるか」と質問しているのに対して、ジョン・ミューラー氏は「そうは思わない。画像へのリンクはページへのリンクではない」と断言しています。
ページの評価にならず、しかもサーバに負荷がかかるのですから、画像の直リンクは嫌われますよね。
画像の直リンクをやってはいけない理由
画像の直リンクをやってはいけない理由についてです。
- ネット上のマナーとして画像の直リンクは嫌われる
- 威力業務妨害で損害賠償請求される可能性
- 不法行為による損害賠償請求で提訴される可能性
- 画像を差し替えられるリスク
ネット上のマナーとして画像の直リンクは嫌われる
先程お話したとおり、ネット上のマナーとして画像の直リンクは嫌われるので止めましょう。
威力業務妨害で損害賠償請求される可能性
直リンクされたサイトの転送量に負荷がかかりますので、威力業務妨害で損害賠償請求される可能性があります。相手が大企業の場合、弁護士から連絡が来る可能性もありますのでご注意ください。
不法行為による損害賠償請求で提訴される可能性
画像が無断使用されることになりますので、不法行為による損害賠償請求で提訴される可能性があります。
画像を差し替えられるリスク
画像を直リンクしたことが相手にバレると、報復として、画像を別の画像に変更されてしまう可能性が高いです。
2017年12月にWELQのキュレーションサイトが問題になりましたが、彼らが画像の直リンクをしなかったのは、画像を差し替えられる可能性があることが分かっていたからとも言われています。
さいごに
以上、画像の直リンクをやってはいけない理由について言及しました。
画像を直リンクするリスクがお分かりいただけたと思います。ウェブマスターの皆様がコンテンツを制作する際は、テキストコンテンツに合ったご自身の画像を掲載することを強くオススメします。
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