AMP対応をやめる方法を紹介します。
WordPressを使っているユーザーならば、AMP対応するのは、そんなに難しい話ではありません。
WordPressならば「AMPプラグイン」を使えば、すぐにAMP対応できます。
ページをAMP対応する最大のメリットは、モバイルでの高速表示です。通常のモバイルページとAMPページでは、ユーザーへの表示速度が全く異なります。
でも、よく分からずAMP対応したために、エラーに悩まされたり、AMPページとモバイルページのUIの修正がうまくできず、AMPページをやめたいという話はよく聞きます。
その場合どうすればいいと思いますか?
「AMPページ」と「正規化したページ」のURLは異なりますので (Canonical AMPを除く)、単純に、AMPページを削除すればいいという話ではありません。
AMPページを削除しただけでは、検索結果にAMPページのURLが残るので、訪問するユーザーに404が返ってしまい、コンテンツが表示されません。また、AMPページのURLに直接アクセスしてきたユーザーに対しても、404が返ってしまいます。
Googleが、AMPページをやめたときに、AMPページをGoogle検索に表示しない方法について記事を公開しています。
AMP ページと非 AMP ページを含む、AMP コンテンツのすべてのバージョンを削除する
少しわかりにくい部分もありますので、Googleの記事を元に、AMP対応をやめる方法についてお話します。
AMP対応はやめるけど「正規化したページ」は残す
単純にAMPページだけをやめたいときは、この方法を行います。
「正規化したページ」とは、AMPページに対応したモバイルページやレスポンシブページを指します。
次の手順を実行します。「AMPページ」をやめても、Googleのモバイル検索結果には「正規化したページ」が表示されます。
- 「正規化したページ」のソースコードから、rel=”amphtml”を削除
- 「AMPページ」から「正規化したページ」へ301リダイレクト、もしくは302リダイレクト
上記の方法を取れば、訪問するユーザーが「AMPページ」へアクセスしても、「正規化したページ」にリダイレクトするので、404エラーになりません。
リダイレクトするため、AMPページは削除してもしなくてもどちらでも構いません。
他のプラットフォームからAMPページを削除する方法
はてなブックマークなど、Google検索以外のプラットフォームからAMPページを削除する方法です。
- 正規化したページのソースコードから、rel=”amphtml”を削除
- AMPページを削除して、AMPページに404が送信されるようにサーバを設定し、アクセスできなくする
- Google AMPキャッシュを更新して、AMPページをAMPキャッシュから削除
- AMPページのURLへのアクセスを有効にするのであれば、「AMPページ」から「正規化したページ」へ301リダイレクト
「AMPページ」も「正規化したページ」も削除する
「AMPページ」も「正規化したページ」も削除するのは、一刻も早くコンテンツをサイトから削除したい場合に使います。
次の手順を行います。
- サーバから「AMPページ」と「正規化したページ」を削除する
- 「古いコンテンツを削除する」ツールを使用して、「AMPページ」と「正規化したページ」の削除をリクエストする
- Google AMPキャッシュを更新し、「AMPページ」がAMPキャッシュから削除されたことを確認する
- Google検索でコンテンツを検索し、「AMPページ」も「正規化したページ」も削除されていることを確認する
「古いコンテンツを削除する」ツールの使い方は、以前のエントリーに詳しく書きました。
AMPページがGoogle検索から削除されたかどうか確認する方法
AMPページがGoogle検索から削除されたかどうか確認する方法を紹介します。次の3つの方法があります。
- 実際に検索してAMPページが検索結果に表示されないか確認
- Search ConsoleのAMPレポートを確認
- 新しいSearch ConsoleのAMPステータスを確認
多数のAMPページの削除を確認するには、Search Consoleで確認することをオススメします。
さいごに
以上、AMP対応をやめる方法について紹介しました。
繰り返しになりますが、AMP対応はやめるけど「正規化したページ」を残す場合、AMPページを削除するだけではダメです。
理由は、AMPページのURLにアクセスしてきたユーザーに、404が返ってしまうためです。必ず次の手順を行ってください。
- 正規化したページのソースコードから、rel=”amphtml”を削除
- 「AMPページ」から「正規化したページ」へ301リダイレクト、もしくは302リダイレクト
リダイレクトすることで、訪問ユーザーには、「正規化したページ」のコンテンツを見せることが可能になります。