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Googleの自動運転タクシーが、アリゾナ州のフェニックスでサービスを始める!

自動運転

Googleの自動運転タクシーが、アリゾナ州のフェニックスでサービスを始めます。

といっても誰でも乗車できるのではなく、事前に登録したユーザーのみ乗車が可能です。フェニックスに住む世帯であれば、ウェブ上で1世帯に1件の申請ができる模様。

動画を見ると、運転席には誰も乗車しておりませんが、自動運転システムによってハンドルが操作されています。Googleの自動運転タクシーはレベル4の完全な自動運転車なので、ハンドルなんていらなくね?と思いますが、今の時点では法律でハンドルを取り外すことはできない模様。。

2016年12月にGoogeは自動運転車のプロジェクトを、子会社のWaymoへ分社化しました。それから1年ちょっとで無人の自動運転タクシーを公道で走行させるのはすごいですよね。

なぜWaymoは自動運転タクシーを始めることができたのか?

Waymoは、公道やコンピューター上のシュミレーターで自動運転車の実験を行っており、莫大な自動運転のデータを持っているからです。

どのくらいの走行距離のデータを持っているのか見ていきましょう。

「グーグルカー」や「Waymo」による公道での自動運転のデータ

2016年の時点で、「グーグルカー」が自動運転で公道を走行した距離は、190万kmを超えています。

その後、グーグルカーのプロジェクトを引き継いだWaymoは、2017年11月時点で公道で350万マイルの実証実験を行っています。ちなみに。Waymoはクライスラー・パシフィカ・ハイブリッドを600台所有して、公道での実証実験を行っているのです。

今回、自動運転タクシーを行うアリゾナ州では、2017年11月から無人による自動運転のテストを行っていました。アリゾナ州フェニックスは、整備された道路が多く、渋滞がほとんどないため、自動運転の実験には最適な場所のようです。

Waymoのサイトを見ると、2018年2月に、Waymoの自動運転車が公道を走行した距離は500万マイル以上とのことです。

Waymoの自動運転車が公道を走行した距離は500万マイル以上

コンピューター上のシュミレーターでの自動運転のデータ

Waymoは、公道で自動運転車の実証実験を行うだけでなく、コンピューター上のシュミレーターでも、自動運転の実験データを取っています。

アリゾナ州やテキサス州の3Dマップをコンピューター上のシュミレーターに取り込み、自動運転車の実験を行っているとのこと。このデータの量がハンパない。

なんとシュミレーターには、約25000台の仮想の自動運転車が投入されており、1日1000万マイル(約1600万km)を走行してデータを取っているとのこと。

AIを使って経験豊富なドライバーを作ることに力を入れるGoogle

Googleは、AIを使って経験豊富なドライバーを作ることに力を入れています。仮想のシュミレーター上での自動運転車の走行データや、実際に公道を走行した自動運転のデータ解析を行ってAIの制度を高めていることは言うまでもありません。

Googleによれば、交通事故の94%近くが人為的ミスによるものだというデータがあります。AIが経験豊富で人為的ミスをしないドライバーを作ることができれば、交通事故は必ず減ります。

交通事故の94%近くが人為的ミス

自動運転タクシーの車種は?

「クライスラー・パシフィカ・ハイブリッド」と呼ばれるミニバンが自動運転タクシーとして走行します。クライスラーは数千台をWaymoに供給すると発表しました。数千台の自動運転タクシーが登場することになるのかな?

以前のエントリーで書きましたが、Waymoとクライスラーは、クライスラーの自動車にハードウェアとソフトウェアの自動運転技術を搭載する合意を結んでいます。なので、クライスラー・パシフィカ・ハイブリッドが自動運転タクシーに選ばれたんだろうね。
Waymoは、公道での実証実験のために「クライスラー・パシフィカ・ハイブリッド」を2016年に100台、2017年に500台を導入しています。

Waymoが、クライスラーやホンダなどの自動車メーカーに自動運転システムを売り込んでる現状を見ると、Waymoは、自動運転システムのシェアを取りに行く戦略に出ていることは間違いないです。

自動車メーカーに自動運転システムを売り込む「Waymo」の戦略

Waymoの自動運転タクシーのレベルは?

Waymoの自動運転タクシーはレベル4とのことです。

レベル4の定義は、緊急時も含め、運転の3様相のアクセル・ブレーキ、ハンドルの操作を自動運転システムによって制御されます。要するに、人間の運転手は必要ないということです。

4段階ある自動運転のレベルを説明します!

Googleは自動運転タクシーに必要な特許も取得

Googleは自動運転タクシーに必要な特許も取得している模様です。

米国特許商標庁 (USPTO) のサイトを見ると、「スマホのアプリで乗車位置を指定する特許」「自動運転タクシーの停車可能位置を提案する特許」などを取得しているようです。

Determining pickup and destination locations for autonomous vehicles

日産とDeNAが提供する自動運転タクシー「Easy Ride」とWaymoの自動運転タクシーを比較すると・・・

2018年3月5日から18日、日産とDeNAが、横浜のみなとみらいで自動運転タクシーの実証実験を行います。実証実験に参加できるのは、モニターに応募した300組です。
専用のモバイルアプリで配車、目的地の設定、支払いができるところは、Uberのようですね。

でもね、みなとみらいにある日産本社から横浜ワールドポーターズまでの4.5kmを往復で走行するだけです。これじゃ定期路線をぐるぐる回るだけの自動運転バスと変わらないよね。

Waymoの自動運転タクシーは、どこでも好きな場所に行けることを考えると、自動運転バスと変わらない「Easy Ride」の自動運転レベルは低いです。

さいごに

以上、Googleの自動運転タクシーが、アリゾナ州のフェニックスでサービスを始める件についてでした。