iOS11へアップデートしたら、iOSの動作がカクカクしていませんか?
先日のエントリーでは、クリーンインストールすることなく、設定だけでiOS11の動作をサクサク動かす方法を紹介しました。
でもね、古いiPhoneを使っている方は、上記の設定をしても、iPhoneがサクサク動かなかったりするんだよね。
ということで、今日のエントリーは、iOS11をクリーンインストールする方法を詳しく教えます。クリーンインストールして、iOS11をサクサク動かしましょう。
2018年9月20日 追記
iOS11のクリーンインストールをする前にやるべきこと
以下のアプリは、データが端末に保存されているので、バックアップから復元しても、データを引き継ぐことができる場合とできない場合があるので、ご注意ください。後ほど詳しく説明します。
- LINE
- Google Authenticator
- Suica
iOSをクリーンインストールする手順
iOSをクリーンインストールする手順です。
- iOS11へ上書きアップデート
- iOS11でバックアップ
- 2段階認証を解除
- Suicaを解除
- iPhoneを初期化
- iPhoneを復元
- 2段階認証を再開
- Suicaを再開
1. iOS11へ上書きアップデート
アップデート前のiOS10をバックアップしてから、iOS11へ上書きアップデートしてください。iOS11へ上書きアップデートする際、不具合を出さないための方法やバックアップの注意点については、先日のエントリーを参考にしてください。
2. iOS11でバックアップ
iOS11へアップデートしたら、必ずバックアップを取ってください。バックアップを取っておけば、クリーンインストールに失敗しても、「1. iOS11へ上書きアップデート」の状態に戻すことが可能です。
iOS11のバックアップには「iTunesバックアップ」と「iCloudバックアップ」があります。PCをお持ちの方は、「iTunesバックアップ」をオススメします。「iCloudバックアップ」よりも復元の時間が圧倒的に早いですよ。
「iTunesバックアップ」
「iTunesバックアップ」は、PCに接続してバックアップを取るため、バックアップの保存先はPCになります。
「iTunesバックアップ」ならば、iPhoneにたくさんの写真やビデオがあっても、全てバックアップを取ることが可能です。iPhoneの容量を気にせず、バックアップを取ることができるのです。
また、「iTunesバックアップ」から復元すると、アプリも一緒に復元できることが多いです。復元後にアプリの再ダウンロードが必要ないので、「iCloudバックアップ」よりも復元にかかる時間が早いのが特徴です。
ただし、アプリ内のデータは、引き継げるアプリと引き継げないアプリがあります。例えば、Google Authenticatorのデータは引き継げません。Appleに確認したところ、アプリによって仕様が異なるので、詳細はアプリのディベロッパに確認して欲しいとのことでした。
「iCloudバックアップ」
「iCloudバックアップ」は、Wi-Fiに接続して、iCloudのオンラインストレージ上にバックアップを取ります。バックアップの保存先はiCloudになります。
「iCloudバックアップ」は、iCloud容量の制約を受けるのです。
無料で使えるiCloudは5GBまでですよね?iPhone本体に写真やビデオがたくさんあると、iCloud容量をオーバーしてしまい「iCloudバックアップ」でバックアップを取ることができません。
また、「iCloudバックアップ」から復元すると、復元後に自動でアプリの再ダウンロードが始まります。復元が完了するまでの時間は「iTunesバックアップ」よりも長いです。
LINEのトークを引き継ぐ
「iTunesバックアップ」「iCloudバックアップ」のどちらでもLINEのトークは引き継げます。
以下、注意点を書きます。
「iTunesバックアップ」でLINEのトークを引き継ぐには、必ず「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れてください。このチェックを入れ忘れると、LINEのトークは引き継げません。
「iCloudバックアップ」の場合は、何も設定しなくてもLINEのトークを引き継げますので、ご安心ください。
LINEのトークをバックアップ
上記のバックアップとは別に、LINEアプリから「トークのバックアップ」を取ることをオススメします。
iCloudバックアップが上手く取れない時は
iPhone本体に、写真やビデオがたくさんあると、iCloudの容量を超えてしまい、iCloudバックアップが上手く取れないことがあります。無料で使えるiCloudのストレージは、たったの5GBですからね。この場合、iCloudの容量を追加購入してください。
で、2週間以内に解約すれば、返金してもらえます。↓
3. 2段階認証を解除
GoogleやFacebookで2段階認証を設定している方も多いはずです。
Google Authenticatorを使って2段階認証を設定している場合、2段階認証をオフにするか、SMSでコードを受信する設定に変更しましょう。
Google Authenticator
Google Authenticatorは複数端末に同じサービスのコードを入れることが可能です。他の端末でGoogle Authenticatorをインストールしているならば、オフにする必要はありません。
- Dropbox
- Evernote
わたくしの過去の経験では、「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れて、「iTunesバックアップ」を取り、バックアップから復元した場合、「Google Authenticator」のデータが復元できる時と、できない時がありました。
参考までにお話しますが、バックアップを取る端末と、復元する端末が同じ端末の場合、「Google Authenticator」のデータが復元できることが多いです。違う端末に復元する場合は、ほぼ100%復元できないと思ってください。
Apple ID
Apple IDの場合は、2段階認証をオフにする必要はありません。
Facebookの場合、2段階認証の方法は2通りあります。
- Google Authenticator
- コードジェネレーター
Google Authenticatorを使って2段階認証をしているならば、一度オフにしてください。
コードジェネレーターを使って2段階認証しているならば、オフにする必要はありません。
4. Suicaを解除
iPhone 7やiPhone 7 PlusでSuicaを使っている方は、Suicaの残金をサーバに避難させなければなりません。
- Wallet→Suicaを選択→カードを削除
5. iPhoneを初期化
iPhoneの初期化は、「iPhoneで初期化する方法」と「PCで初期化する方法」があります。
どちらの場合も、iCloudの設定で、「iPhoneを探す」をオフにしないと初期化はできません。
「iPhoneで初期化する方法」
iPhoneを初期化します。
- 設定→一般→リセット→すべてのコンテンツと設定を消去
以下のデータは、iCloudに自動で保存されているので、ご安心ください。初期化後、Apple IDでサインインすれば、自動でデータは降りてきます。
- 連絡先、カレンダー、ブックマーク、メール、メモ、共有している写真、iCloud フォトライブラリ、マイフォトストリーム、iCloud Drive に保存してるファイル
「PCで初期化する方法」
PCに繋いで、iTunesで初期化することも可能です。
- 「iPhoneを復元」をクリック
6. iPhoneを復元
iPhoneの初期化が終わったら、以下の画面が表示されますので、iPhoneを復元します。
- iCloudでバックアップを取った場合→「iCloudバックアップから復元」
- iTunesでバックアップを取った場合→「iTunesバックアップから復元」
7. 2段階認証を再開
2段階認証を再開します。
8. Suicaを再開
Suicaを新しいiPhoneに登録します。
- Wallet→右上の+ボタン→Suica→旧端末で避難させたSuicaを再度追加
まとめ
以上が、iOS11をクリーンインストールする方法でした。
少し古い端末を使っている場合、クリーンインストールを行うことで、端末はサクサク動くようになります。実際、わたくしのiPad Airもクリーンインストールの後は、iOS11がサクサク動いています。
是非お試しください。
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