最近、docomo・au・ソフトバンクの大手キャリアは、キャリア決済に力を入れている模様です。
また、Amazonもキャリア決済に対応する模様です。
キャリア決済を導入することで、クレジットカードを持たないユーザーが簡単に決済ができるようになるので、コンテンツホルダーの利益は上がります。
また、大手キャリアにも手数料が入ってくるというメリットがあります。
大手キャリアがMVNOより勝ってる点は?
どう考えても、MVNOの方が料金も安いし、縛りも少ないし、何と言っても料金システムが明朗会計です。
大手キャリアがMVNOより勝ってるのは、通信速度とキャリア決済だと思います。キャリアのメルアドが使えないというのは、今回は脇へ置いておきます。
通信速度
通信速度に関しては、ランチタイムの時間や朝晩の通勤の時間はMVNOだと速度がメチャ下がりますが、キャリアだと安定した通信が可能です。でも、それ以外の時間帯だと、そこまで大きな差はありません。
キャリア決済
キャリア決済に関しては、キャリアだと広範囲に渡って様々なコンテンツサービスの支払いが可能です。
キャリアによって使えるサービスは異なりますが、docomoの一例を見てみましょう。↓
- メルカリ、NTT電報、Spotify、フリル、モバイルSuica、Yahoo! ショッピングドコモケータイ払い、UNITED ARROWS LTD. ONLINE STOREなど
わたくしは、クレジットカードで決済してしまうので、キャリア決済って一度も使ったことないんですが、クレジットカードを持たないユーザーにとっては、キャリア決済は便利な仕組みです。
わたくし、よくメルカリで不用品を販売しているのですが、「翌月1日まで支払いを待ってもらっていいですか?」というユーザーに何度も出会ったことがあります。理由を聞いたら、キャリア決済を利用しているということでした。翌月1日になると利用限度額がリセットされるということなんだろうね。
MVNOでキャリア決済できるの?
MVNOで契約していて、docomo・au・ソフトバンクのキャリア決済をすることはできません。
例えば、IIJmioのDプラン(docomo網)を使っていて、docomoのキャリア決済を使うことは不可能です。契約してるのがdocomoじゃなくてIIJmioなんだから、docomo網の回線を使っているとはいえ、そりゃ無理ですわ。
MVNOで、コンテンツサービスの料金を通信費にまとめることは可能なのか?
結論を先にいうと、MVNOでコンテンツサービスの料金を通信費にまとめることは技術的に可能です。
技術的には、大手キャリアが提供しているキャリア決済のようなシステムが、MVNOでも構築できるのです。
TwitterでIIJmioの堂前 清隆さんに教えてもらいました。
@ischool_ito はい、コンテンツサービスの費用をMVNOが通信費とまとめて請求することは技術的・制度的には可能です。IIJmioでもいくつかご提供しています。https://t.co/HEBlyUKaZg
— どうまえ@IIJ (@IIJ_doumae) 2017年5月25日
@ischool_ito もちろん、コンテンツ事業者の方針や、お支払い条件がそぐわなかった場合はお取り扱いできませんので、技術的には可能であってもなんでも取り扱えるというわけではございません。このあたりはコンテンツ事業者と各MVNOが個別に交渉するところかと思います。
— どうまえ@IIJ (@IIJ_doumae) 2017年5月25日
技術的にはMVNOでキャリア決済のように、通信費とその他のサービスをまとめて支払うことは可能です。
でもね、今のところ、メルカリやYahoo! ショッピングといったECなどには利用できない模様。こういうのが使えるようになると便利なんだけどね。
IIJmioのモバイルオプション
IIJmioでは、モバイルオプションという名称で、コンテンツサービスと通信費をまとめるサービスを提供しています。IIJmioの1契約につき、モバイルオプションを10ライセンスまで契約することが可能です。
- 日経ビジネス(月額2500円)、つながる端末保証(月額500円)、ウィルスバスターモバイル(月額250円)、Smart Checker(月額350円)、iフィルター(月額360円)、タブホ(月額500円)、トビラフォン(月額300円)、スマホでUSEN(月額490円)、AOS Cloud(月額500円)、music.jp(月額400円)
↑もっとECとかのサービスが充実すればいいのにと思うのは、わたくしだけでしょうか?
IIJmioの支払い方法は、クレジットカード以外の支払いには対応していないので、モバイルオプションを契約して、通信費にまとめたとしても、結局クレジットカードでの支払いになるんだけどね・・
コンテンホルダーはMVNOと交渉すべし
コンテンツホルダーは、MVNO各社と交渉して、コンテンツサービスにかかる費用を、通信費にまとめてもらいましょう!
MVNOといってもピンキリなので、ある程度大きなMVNOだけでいいと思いますが。
キャリア決済のような仕組みがMVNOにも導入されると、コンテンツの売上は確実に上がりますからね。
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