昨日スタートした「Amazonフレッシュ」ですが、今のところ港区・千代田区・中央区・江東区・墨田区・江戸川区に住んでるユーザー限定のサービスです。
私の住んでいる藤沢市への配送は、当分先なんだろうな・・・
今日のエントリーは、「Oisix」と「Amazonフレッシュ」は競合するのかについてです。
「Oisix」と「Amazonフレッシュ」は競合するの?
結論から言うと、今の時点では、「Oisix」と「アマゾンフレッシュ」は競合しないと思います。
同じ生鮮食品でも、「Oisix」は有機野菜・無添加食品といった一流の生産者がこだわって作った野菜やお肉なので、価格帯が全然違うもん。毎日「Oisix」の野菜を食卓に並べることができる家庭は少ないよね。
それに対して「Amazonフレッシュ」の生鮮食品は、「新鮮市」というサービスでフルフィルメントセンター(FC)近くの「朝採れ野菜」を提供しています。あとは、フルフィルメントセンター(FC)と提携したスーパーから仕入れた普通の野菜もユーザーに配送します。
「Amazonフレッシュ」の方が、こだわりの野菜から普通の野菜まで、選択肢は広いですね。
「Oisix」と「Amazonフレッシュ」を比較してみる
配送について比較します。
配送方法
- 「Oisix」・・・宅急便業者
- 「Amazonフレッシュ」・・・自社便
配送時間
- 「Oisix」・・・9時から21時まで(宅配便なので)
- 「Amazonフレッシュ」・・・8時から深夜0時(2時間ごとに指定できる)
配送エリア
- 「Oisix」・・・全国
- 「Amazonフレッシュ」・・・FCの近く(ローンチ時は、港区、千代田区、中央区、江東区、墨田区、江戸川区のみ)
配送料金
「Oisix」は、おいしっくすくらぶとそれ以外のユーザーで送料が異なります。送料パスポート会員というのもあるし、地域によって送料の差額が必要だったりします。あと、冷凍手数料が別途300円かかる場合もあるようです。「Oisix」の送料はマジで分かりにくい。もっとシンプルにすればいいのに。
「Oisix」(おいしっくすくらぶ)
- 3500円未満 750円
- 3500円〜4500円 350円
- 4500円〜6000円 150円
- 6000円〜8000円 100円
- 8000円〜 無料
「Oisix」(おいしっくすくらぶ以外)
- 3500円未満 1010円
- 3500円〜4500円 610円
- 4500円〜8000円 410円
- 8000円〜 無料
「Oisix」送料パスポート会員
- 3500円未満 750円
- 3500円〜 無料
地域別の追加送料
以下の地域には、上記の送料に加えて、別途送料がかかります。
- 青森・秋田・岩手 180円
- 四国 380円
- 北海道 480円
- 九州 580円
- 沖縄 880円
「Amazonフレッシュ」
「Amazonフレッシュ」は、以下の送料の他に、月額500円の会費がかかります。
- 500円(6000円未満の購入)
- 無料(6000円以上の購入)
「Oisix」と「Amazonフレッシュ」はどちらのサービスが使いやすい?
サイトの使いやすさや、配送の便利さ、食材の安全度について、それぞれ見ていきます。
サイトの使いやすさ
圧倒的に「Amazonフレッシュ」の方が使い勝手いいだろうね。
「Oisix」もサイトは、通販サイトの王道って感じで、ごちゃごちゃしてますよね?楽天にも共通するUIなんだけど、こういうチラシっぽいサイトって、主婦層には刺さる模様。
「Oisix」のサイトは、どこに何があるのか分かりにくいんだよね。こういうUIは苦手です。はっきり言って全然ダメだよね。
それに対して「Amazonフレッシュ」はAmazonのサイト内にあるので、検索も使いやすいし、将来的には、Amazon Alexaと連携するようになるはず。
配送の便利さ
「Oisix」は宅急便業者を使って配送するので、配送時間は9時〜21時まで。注文してその日に届くということはまずありません。
「Amazonフレッシュ」は自社便で配送するので、8時から深夜0時まで。しかも最短4時間で届けてくれます。2時間ごとに配送時間を指定できます。
毎日の食卓に調理する食材という視点で考えると、「Amazonフレッシュ」の方が使い勝手がいいです。だって必要なものを頼んでおけば、当日届くんだもん。
配送に関しても、「Amazonフレッシュ」の勝ち。
ちなみに、「Amazonフレッシュ」の物流の流れは、
- アマゾン川崎フルフィルメントセンター(FC)→「Amazon Prime Now」専用倉庫 → 自社配送で荷物をお届け
「Amazon Prime Now」専用倉庫は、アーバンFC世田谷(東京都)・アーバンFC江東(東京都)・アーバンFC豊島(東京都)・アーバンFC横浜(神奈川県)・アーバンFC大阪(大阪府)の5ヶ所しかありません。それ以外の場所に住んでるユーザーには、「Amazonフレッシュ」のサービス提供は今のところなさそうです。
↓このあたりは昨日のエントリーに詳しく書きましたので、興味のある方はよかったら読んで下さい。
食材の安全度
食材の安全度に関しては、安全安心の食材を提供している「Oisix」の方が優れています。そこ代わり値段も高いけどね。
「Oisix」が、安全安心の食材を提供するために、何をこだわっているのか見てみましょう。
「Oisix」の取り扱う商品は、野菜ならば「農薬ゼロ」だったり、お肉なら育て方や飼育場所が確認できるものだけを取り扱かったり、合成保存料・合成着色料は使わない、取扱商品は全て放射性検査を行うといったことを徹底しています。
ここまでこだわっているので、「Oisix」の食材の価格は高いです。
Amazon Fresh Pickup
米Amazonでは、Amazon Fresh Pickupというドライブスルー方式のサービスも展開しています。現在シアトルに2店舗をオープンしています。
店舗の駐車場に車を止めて、専用のアプリから注文すれば、店舗のスタッフが、車のトランクに商品を運んでくれるのです。
米Amazonは28日(米国時間)、「AmazonFresh Pickup」という新サービスを公開した。
これは、オンラインで注文した食料品があらかじめスタッフによって袋づめされ、ユーザーは受け取りに行くだけというもの。スタッフが荷物を自動車のトランクに積み込んでくれるため、ユーザーに必要とされるのは注文することと、車で乗り付けることだけだ。
日本でも、地方や郊外など自家用車のユーザーが多いエリアでAmazon Fresh Pickupのサービスを始めれば、絶対に需要はあると思います。
Amazonの倉庫に併設すればいいだけだからね。Amazonにとっては、たいしてコストを掛けずにサービスが提供できます。
今後の「Amazonフレッシュ」
「Oisix」が安心な食材というのは分かるけど、毎日の食卓に「Oisix」の野菜というのは無理があります。送料だってばかにならないしね。
値段の高い順に並べると、「Oisixの野菜」→「Amazonフレッシュの鮮度の高い野菜」→「Amazonフレッシュの普通の野菜」ってことになります。
今後、「Amazonフレッシュ」は、地産地消をPRしてくることは間違いなさそう。
スーパーでも近隣農家の採れたて野菜のコーナーとかあるでしょ?普通の野菜よりも多少高くても、鮮度の高い野菜を購入しようというニーズがあるもんね。
まとめ
今の時点では、「Amazonフレッシュ」の提供エリアは都心部だけです。なので、「Oisix」とは競合しないと思います。
でも、今後Amazonが、「Amazon Fresh Pickup」や「近隣農家の採れたて野菜」の配送に力を入れ始めたら、「Oisix」と競合していくことになるんだろうね。
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