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Amazon Dash Button の登場で、今後のIoTデバイスはどうなる?

Amazonテクノロジー

米Amazonでは、Amazon Dash Buttonがかなり進化している模様です。

職人の作った高品質なお菓子が、ランダムに詰め合わせて届くようです。

日本のように日用品だけを提供するのではなく、職人の作った高品質なお菓子をランダムに配送するというサービスは、ユーザーにとって非常に楽しいサービスですよね。

米国Amazonの最新の( 物理的 )ダッシュボタンは、お菓子のための「I’m Feeling Lucky」のようなものだ。

ボタンを押すと、「全国の職人によって作られた」少量のお菓子が、ランダムに詰め合わされた箱で届く。この箱の価格は18ドル(もちろん無料のプライム配送で2日で届く)で、必要なら何度でも注文することができる。

このプログラムはPrime Surprise Sweets(プライムお楽しみスイーツ)と呼ばれているが、どうやら先月の内に静かにローンチしていたようだ。現在はまだ招待専用モードだが、Amazonによればもし招待をリクエストすれば、数週間以内に利用できるようになるとのことだ。

Amazonの最新のダッシュボタンは、毎回内容が変わるお菓子の詰め合わせが送られてくる

日用品のAmazon Dash Buttonとは異なるアプローチ

今までのAmazon Dash Buttonの物理的ボタンは、主に日用品のリピート購入する層を狙っています。

トイレットペーパー、洗剤、ミネラルウォーターといった低関与商材は、はっきり言って、どれを購入しても差はありません。

物理的ボタンの電池の寿命が約1年なので、物理的ボタンをユーザーに買ってもらえば、1年間はリピート購入してもらえます。

なので、メーカーは物理的ボタンをユーザーに購入してもらえるための戦略を考えます。

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Prime Surprise Sweets

Prime Surprise Sweets(プライムお楽しみスイーツ)は、高品質の職人のお菓子が、ランダムに詰め合わせとなって提供されています。

美味しいお菓子に当たれば、ユーザーの満足度は高いだろうね。

Amazonでは小規模のお菓子メーカーも参加してもらっているようなので、ユーザーが知らないお菓子に出会えるというワクワク感も期待できるサービスになっています。

早く日本のAmazonでも展開して欲しいサービスです。

どんなビジネスモデルが構築できるのか?

Prime Surprise Sweetsのようなサービスは、EC業者なら様々なビジネスに展開できるはず。

例えば以下のサービスとの相性はいいだろうね。

  • 頒布会
  • 在庫処分

頒布会

頒布会(はんぷかい)とは、毎回違う商品を継続的に送られてくるサービスです。

郵便局、楽天市場、千趣会マンスリーネットなどで、頒布会のサービスは提供されています。

ランダムに美味しい食品が毎月送られてくるので、ユーザーにとって未知の発見があります。

デパ地下でよく開催されている「全国うまいもの会」のようなサービスを、ネット上で構築できることになりますね。

在庫処分

このサービスを使えば、福袋的なサービスをユーザーに提供できるので、在庫処分に使えますね。

ユーザーに在庫処分と思わせない工夫が必要になりますが、1年中いつでも福袋的なサービスができるというのは、EC業者にとってはメリットありますよね。

ユーザーが満足感を持てるサービスにしないとダメですけどね。

Amazon Dash Buttonのバーチャルボタンもリリース

米Amazonでは、Amazon Dash Buttonのバーチャルボタンもリリースされています。

今のところ、米Amazonのプライム会員が利用できます。物理的なボタンならば4.99$(日本なら500円)で購入する必要がありますが、バーチャルボタンは無料です。

商品ページで「Add to you Dash buttons」をクリックすれば、バーチャルボタンを作成することが可能です。

Amazonが、壁などに貼り付けて使える「Dash buttons(ダッシュボタン)」のバーチャル版をリリースした。ダッシュボタンの高まる需要を受けてリリースに至ったという。

ひとつの商品ごとに設けられるダッシュボタンは、ワンクリックで対象商品が注文され、最短で自宅に届くもの。トイレットペーパーや洗剤といった日用品の再注文に便利だ。

今回のリリースで、物理的なダッシュボタンがなくても、Webサイトまたアプリのトップにバーチャル版が表示されるようになった。ユーザーごとに頻繁に注文する商品があらかじめ厳選されているが、後から好きに管理することができる。

Primeのメンバーなら、Amazonの無数の商品の中から自由にダッシュボタンを作成できる。ダッシュボタンを作成できる商品は、“Add to your Dash buttons”というボタンがカートなどに並んで表示されている。

Amazonがダッシュボタンのバーチャル版をリリース、Prime会員は自由にダッシュボタンを作成可

「Amazon Alexa」に「Amazon Dash Button」は統合される

現段階のAmazon Dash Buttonは、物理的なボタンとバーチャルボタンがあります。つまりAmazonは、ABテストの実験をしているのです。

更に言うと、将来的にAmazon Dash Buttonは、音声アシスタントの「Alexa」に統合されていくはず。

Cerevoの岩佐琢磨氏のブログでも、Alexaの凄さが語られています。

「家電から車まで、何もかもがAmazon Alexaに蹂躙された」「スタートアップシーンのほぼすべてはフランスに持っていかれた」この2点に尽きるCESだったなというのが感想だ。会場どこにいってもAlexa, Alexa and Alexa。昨年のCESではほとんど影も形もなかったAlexaだが、大手からスタートアップまで、ありとあらゆるハードウェアがAlexaに対応、会場のどこへいってもHey Alexaの声を聞く羽目に。

ぶっちゃけ、あのレベルで生音声を集められてしまうと、もう戦えるプレイヤーはGoogleぐらいしか残っていない。Google homeが白旗をあげたそのとき、Alexaのグローバル・デファクトスタンダードが完成することだろう。8年ほど前、日本のオーディオ関連会社すべてがiPod/iPhoneに白旗を上げたように。もちろんGoogleは強大な体力を誇るゆえ、巻き返してスマートフォンにおけるAndroid/iPhoneのような二強となる可能性はまだまだある。しかし、少なくとも本年のCESを見る限りではAlexaが圧勝したことに異を唱える人はいないはずだ。会場をざっと見回しただけでも数百を超える機器がAlexa Enabledとなり、車から冷蔵庫まで、徹底的にVoiceControlを押し出していた。もちろんクラウドベースの音声認識解析エンジンで日本が勝てるとは思っていなかったが、ここまでAlexa一辺倒になってしまうとは、正直予想できなかった。

大手メディアが書かない、CES2017の実態(出展者目線)

今後のIoTデバイスの行方

今後、Amazonのサービスは、「Amazon Alexa」に統合されていくことでしょう。

Amazon Dash Buttonも、「Amazon Alexa」に統合されるはずだし、Amazonでのショッピングも「Amazon Alexa」経由ということになっていくはず。

Google Homeとの一騎打ちがどうなるのか、非常に楽しみですね。

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