2023年11月30日に放送されたGoogle検索オフィスアワーのまとめです。
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モバイルファースト インデックスが実現 – ご協力に感謝します
2015年のモバイルフレンドリーアップデートを皮切りに、モバイルデバイス重視の姿勢を強め、2016年にはモバイルファースト インデックス (MFI) を開始している。
Google検索では、ユーザーがスマートフォンからウェブサイトにアクセスしたときに表示されるコンテンツを、インデックス登録できるようになった。現在でもごく少数だが、モバイルデバイスに対応していないサイトもある。当面はデスクトップ版Googlebotを使用して、この種のサイトへクロールを試みて、年に数回、得られたリストの再評価を行う予定。
リソースの関係で、デスクトップ版Googlebotを使用したクロールは、可能な限り減らしていく予定。
Google検索は、検索ランキングシステムを定期的に更新して、関連性の高い有用なコンテンツを表示できるようにしている。このブログでは、よくある質問にお答えしているので、興味のある方はご一読ください。
新しいコース情報構造化データを使用してコース情報を一覧表示する
Googleで学習コースを検索する人が増えるにつれ、より詳細なコース情報を求める声が高まっている。
価格設定、学習レベル、コースの長さなどを構造化データとして提供することで、Google検索に追加の情報として表示できるようになった (コース情報リッチリザルト)。
11月16日に更新し、ガイドラインをシンプルにしている。
Q&A
Discover への掲載数が激減した
【質問】
アグリケーション型ニュースサイトを運営している。
コアアップデート後の10/8を境に、Discoverへの掲載数が激減した。前後30日平均でデイリーの平均表示回数が1/500ほど減っている。
サイトの実装や設定において、改善箇所があれば教えてほしい。
10/8前後でサイトに大きな変更を加えたわけではないので、コアアップデートによる影響の可能性もあるが、あまりにも影響が大きかったので、状況を確認したい。
【回答】
Discoverのトラフィックが変動する理由について、次のドキュメントに記載があるので確認してください。
Googleではより有用なコンテンツへのリンクをユーザーに提供できるようGoogle検索のアップデートを行なっており、DiscoverはGoogle検索の拡張機能なので、アップデートによりトラフィックが変化する場合がある。
公式 Discover のトラフィックが時間の経過とともに変化する理由
サーバー エラーと検索結果の順位下落
【質問】
求人サイトを運営している。
サイト内にある、動作していないJaveScriptに対するGooglebotからのクロールが繰り返し試みられ、5xxエラーとして警告を受けている。その結果、ドメインに対して掲載順位を下げるようなペナルティをかけられていそうと判断している。
何かわかることがあれば教えてほしい。
【回答】
具体的なURLやクエリ、詳細な事象を共有いただいたので、状況を確認することができた。
Googleから言えることがあるとすれば、サーバサイドエラーを解消できるように取り組んでください。
サイトがインデックスされない
【質問】
Googleサイトで作成したウェブサイトが公開から1年以上経過してもインデックスされない。Search Consoleからインデックス登録のリクエストも実施済み。
何かできることがあれば教えてほしい。
【回答】
具体的なURLが添えられていたので、担当チームにも共有して状況を確認できた。
Googleサイト固有の問題ではないと思われる。
一般的には、検索エンジンが見つけやすいように、インターネット上で自分のウェブサイトを参照できる方法を見つけると良い。
公式 「インデックスされない」問題のトラブルシューティング方法
サイトリニューアル後の対応と電話番号リンク
【質問】
8月頃にリニューアルを行い、新規サイトマップを作成・送信後、Search Consoleにてインデックス登録の状況を確認しているが、「未登録」ページが減らない。登録されなかった理由に対処した後、再度サイトマップを送信したが、状況が変わらないので質問する。
- ページにリダイレクトがあります
リニューアル時に削除したページがあり、301リダイレクトを設定した。
対応後、サイトマップを送信したが1ヶ月経過しても変わらない。このまま待っていれば良いのか? - ページが見つかりませんでした (404)
レポート内に電話番号付きのURLが多く記載されている。<href="tel:電話番号">
は確かに記載しているが、対応方法がわからず困っている。そのうち消えるので何もしなくていいものなのか、それとも何か対応が必要なのか、アドバイスがほしい。
【回答】
具体的なURLやクエリが添えられていたので、状況を確認できた。
- 時間がかかる場合があるので、もうしばらく様子を見てください。
- エラー内容を無視することも、robots.txt でブロックすることもできるが、今回の場合は放置しても特に問題ない。
Google社内にフィードバックをしたので、貴重なご意見ありがとうございました。
車両リスティングの構造化データ
【質問】
3点質問する。
- 日本に在庫があり、海外に中古車を輸出している越境EC事業者でも利用することができるのか? (米国も販売対象国の一つ)
- 構造化データの記載にあたり、vehicleIdentificationNumber の属性値に車両認識番号 (VIN)」が必須とされている。日本車にはVINが発行されないので、代替として、車体番号を利用しても問題ないか?
- ECのため、すでに Product構造化データ を出力している。車両リスティングの構造化データと同居させて問題ないか?
【回答】
日本ではまだ展開されていない機能なので、SNSのアナウンスを控えていたが、ご質問ありがとうございます。
- 担当チームに確認したところ、ガイドラインと資格要件に「米国内(米国領内)でGoogleビジネスプロフィールを申請済みで、確認も済んでいること」とある通り、米国が販売対象国であっても、Googleビジネスプロフィールが米国内になければ対象外となる。
- 日本の状況については、サポートが拡大するにあたり、あらためて、詳しい実装内容やガイドラインが発表されると思われる。
- 両方実装してもらって構わない。
Offerwall (リワード広告)の影響
【質問】
Offerwallをしきい値 0 表示で設定した場合、遷移したタイミングで広告表示されると思うが、SEOへ影響はあるか?
Offerwallは写真ページのみ、24時間に1回の設定を予定している。
【回答】
パブリッシャーの方から、聞かれる質問の一つ。
広範囲な品質評価について、Googleでは特定の手法についてコメントすることはできない。
今回は広告機能について質問をいただいているが、検索チームが懸念している点については、次のドキュメントにあるのでご覧ください。
公式 ページ エクスペリエンスの Google 検索結果への影響について
ストリートビューと検索結果の表示回数
【質問】
自社でストリートビューを設定し掲載していたが、所有者が弊社を離れたため、消去できない状況となった。
状況を報告し受理されたようだが、何も変わっておらず、現状の内装とは異なるため、検索における表示回数も減るのではないかと心配している。
問い合わせはどこにすればいいのか、現状と異なる内容が掲載されていることによる検索への影響があるのか教えてほしい。
【回答】
ストリートビューのチームと検索のチームは異なるため、ご期待に添えず申し訳ないが、コメントできることはなさそう。
※ Googleマップ ヘルプコミュニティにご質問いただくと良いかもしれません。
構造化データのパンくずリスト
【質問】
英語ECサイトを運営しており、Search Consoleにおける商品ページのパンくずリストの登録数が安定しない。
具体的には、10月上旬に有効なアイテムは17,000件まで増えたが、10月中旬以降4,000件くらいまで減ってしまった。
システムを変更したわけではないので減る要因がわからず、どのような原因が考えられるか教えてほしい。
また、商品点数は160万点以上掲載しており、その半分の80万ページはインデックスされている。ほとんどのページにパンくずの構造化データを設定しているが、最大でも2%くらいしかSearch Consoleで有効と認識されていない。
パンくずリストはSERPs上のリッチリザルトとクローラ回遊性の向上に有効といった認識だが、Search Consoleで有効になっていない場合でも実際に機能しているのか?
【回答】
具体的なURLが添えられていたので、状況を確認することができた。
本件、パンくずリストの構造化データのレポートは、やや奇妙に見えるかもしれないが、ショッピングに関するレポートでも同じパターンが見受けられた。
つまり、少数のURL群のみレポートしている可能性が高い。
報告されるURLのセットは時間の経過とともに変化する可能性があり、重要なのは発生した問題に焦点を当てること。
現在のところ、パンくずリストのレポートに問題が表示されていないようなので、特に問題はない。
一般的な話になるが、Search ConsoleのレポートはURLのサンプルに基づいており、検索に表示される内容をすべて制御できる類のものではありません。
ウェブサイトの検索アップデートからの影響
【質問】
Google検索設定に「アカウントに基づく情報」が追加されたことにより、「アカウントに基づく情報:オン」になっているユーザーがログインしてアダルト関連のキーワードを検索するとアダルトサイトが全く検索結果上に表示されなくなっている。
こちらのアップデートに対して、アダルトサイトがアダルトキーワードで以前のように検索結果に表示されるようにするための方法はあるのか?
また、アダルトサイトをアダルト以外のサービスと同じドメインで運営している場合、今回のアップデートで影響を受けることはあるのか?
【回答】
担当者に確認した。
どのアップデートを指しているのかわからないが、ユーザーがセーフサーチの仕様を選択したり、アカウントがそのように設定されている場合、アダルトサイトが表示されるようなことはないとのこと。
Google 検索の結果画面
【質問】
[エリア × 風俗] で検索した際、今まではアダルトのポータルサイトが表示されていたが、現在は行政機関のサイトが表示されている。
Googleにログイン時、上記のような現象が起きるが、ログアウトすると今までのようなアダルトのポータルサイトが表示されている。どのようなことが考えられるか?
【回答】
具体的なURLやクエリが添えられていたので状況を確認できたが、同じ状況を再現できなかった。
ログイン状況によって検索結果が変わる背景については、一般的にパーソナライゼーションは大変重要だし、言語設定などをアカウントごとに使用できることは便利だと思われる。
検索結果は誰もが同じように見えるstatic (静的) なものではない。
デバイスや環境による検索結果の変化
【質問】
PCとモバイルで検索順位が大きく違うページがある。
PCでは2位、モバイルだと9位にいる。ユーザー環境によって検索結果が異なることは理解しているが、ここまで大きな差が出るのは、コアウェブバイタルの問題など、技術的なことが要因なのか?
また、モバイルの順位を改善する方法を教えてほしい。
【回答】
具体的なURLやクエリが添えられていたので、状況を確認することができた。
検索結果はデバイスや環境によって異なる場合があるが、こちらは正常な挙動かと思われる。
Google 検索オフィスアワーに質問するには?
質問フォームから質問できます。
質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。
次回は、2023年12月中旬を予定しています。
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