2023年10月26日に放送されたGoogle検索オフィスアワーのまとめです。
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スパムアップデートの目的は、報告された様々な種類のスパムを除去すること。クローキング、ハッキング、自動生成、スクレイピングを行う自動スパムが検索結果に表示されることが少なくなる。
最近の主なイベント
- 10月21日 WordCamp Tokyo 2023
- 11月11日 MTDDC Meetup Tokyo 2023
Q&A
「手動による対策」が表示されたまま
【質問】
昨年末に「スパムの問題があります」とメッセージが届き、Search Console に「手動による対策:1件の問題を検出しました」と表示された。
再審査リクエストを送信し、「再審査リクエストを処理しました」とメッセージが届いたが、「手動による対策」が表示されたままとなっている。その後、何度か再審査リクエストを送信したが状況は変わらない。
対象のURLはすでにディレクトリごと削除済みだが、他に対応することがあれば教えてほしい。
【回答】
手動による対策は、削除済みのページを無視して構わない。ページが存在しない場合、効果はないので、時間の経過とともに、解消されると思われるので、そのままお待ちください。
スパムサイトの報告
【質問】
最近、検索結果でワードサラダのようなサイトを多く見かける。
このような役に立たないサイトを見つけた場合、Goolgeに報告したいが、どのフォームから報告すれば良いか?
【回答】
Googleは悪質なリンクや低品質なコンテンツを無視しているのでご安心ください。
その上でとなるが、スパムレポートや検索結果のフィードバックよりご報告ください。担当チームがトレンドを把握する上で、非常に役立つので、可能であれば協力いただけるとありがたい。
スパム レポートはフォーム内で問題点の種類を選べますよ!#Google検索オフィスアワー
スパム、フィッシング、マルウェアを報告するhttps://t.co/qFQencSxfx pic.twitter.com/t2GQxPg6ZG
— 🅃🄰🄺🄰🄽🄾 (@takano_seo) October 26, 2023
滞在時間を評価しているか
【質問】
Googleは何によってユーザーの滞在時間を把握しているのか?
また、どのような滞在時間を評価しているのか?
【回答】
サイトやページの滞在時間を調査する場合、一般的にサイト解析ツールを使うので、検索側で知り得ることではない。
他に言えることとして、ユーザーをよく理解して彼らが有用だと感じている、もしくは読み飛ばしても良いかなと感じているページを理解すると良い。
ただし絶対的な答えがあるわけではない。
例えば、ユーザーが短い時間滞在することを期待されているようなコンテンツもあれば、逆に長く滞在して多くのコンテンツを読むことが期待されている場合もあるので、ご自身の経験や知識に基づいて、どのようなコンテンツが読者に求められていて、サイトの滞在時間はどのくらいが適切なのかを考えていただくのが良い。
MFI 移行完了後のデスクトップ版クローラー
【質問】
MFI (モバイルファーストインデックス) の「Last Batch」が反映されたと聞いた。
https://mastodon.social/@johnmu/110412179758631285
Search Console のモバイルユーザビリティでは、問題ないにもかかわらず、PCのままで表示されており、クロールの統計情報を見ても8割がPCのGooglebotでクロールされているサイトもある。
他にも、サブドメインで公開された記事のみ、他のドメインで公開された記事に比べて、インデックス登録率が低い傾向がある。
何かやるべきことがあれば教えてほしい。
【回答】
具体的なURLをいただいており、状況を確認できた。
クローラの種類はインデックス登録の速度とは関係ないので、こちらは今回の問題と切り分けていただくと良い。
MFI移行後もPC版の Googlebot が多い件について、クロールの統計情報を見ると、PC版のクロールはほとんどが ads.txt に関するものなので無関係のようです。
実際のサブドメイン内のコンテンツに関するデータを再度ご確認ください。
サイトの流入数が減少した
【質問】
6月末から急激にサイト流入数が減少しており、原因などがわかれば教えてほしい。
ECサイトとのカニバリゼーションによる影響も考えたが、それだけが原因ではないようにも感じている。
【回答】
具体的なURLや検索クエリをいただいており、状況を確認できた。
サイトに技術的な問題は見当たらず、各商品ページについても上位表示までは至っていないが、検索結果に表示されていた。
このような場合、特定のクエリに対してユーザーが好むコンテンツを提供するように努めていくこと、これ以上にお伝えできることはあまりない。
ユーザーが商品レビューやショッピングサイトを好む場合、検索エンジンはそのようなページを提供することになる。逆にユーザーがメーカーの公式ページを必要としている場合もある。
多種多様な検索意図があり、ある側面をカバーしているからといって、すべての意図がカバーされて表示されるわけではない。
検索意図は時間の経過とともに変化する可能性もあり、Google検索ではそれらをより良く理解するために日々取り組んでいる。
「ユーザーが求めている情報ではない」と検索エンジンが判断した場合、特定のページを表示させるためのSEOテクニックは特にないので、ぜひユーザーのニーズに応えるコンテンツ作成に注力してください。
検索結果に表示されない
【質問】
ECサイトを運営しているが、Search Console を確認したところ、インデックス登録されているが、検索に表示されていない。
インデックスされている商品Aの参照元ページが、商品Bのページを参照元としている。これは正しく参照していないため、正しいページがインデックスされていないのか?
参照元のページに商品Aは掲載していない。
【回答】
具体的な商品ページのURLをいただいており、状況を確認できた。
私の環境では、検索結果に表示されており、問題を確認できなかった。
タイムラグの可能性もあるため、再度 Search Console を確認してください。
ページのインデックスが消える
【質問】
会社のオウンドメディアの記事が、直近数ヶ月でインデックスに反映されなくなった。3ヶ月ほど前までは、インデックスにトラブルが発生することもなく、検索エンジンからの流入も順調に伸びていた。
検索順位が落ちたのではなく、検索してもURLが全く表示されないことで流入が減っているように思われる。検索に反映されないURLが徐々に増えていき、10月のコアアップデートおよびスパムアップデートでさらに増加した。
オウンドメディアで提供している記事は、一般的には低品質だと見なされないコンテンツだと思う。インデックスに反映しなくなったページのコンテンツを改善しているが、今のところ成果は出ていない。
今回の問題は、コンテンツの品質が原因なのか、他に問題があるのか教えてほしい。
【回答】
具体的なURLがなかったので、詳しく調査することはできなかった。
そのため一般的な回答となるが、このようなケースでは、コンテンツの品質が問題となるケースが多いので、引き続きユーザーにとって有用なページや品質の高いページへと改善を続けていただくのが良い。
音声検索と検索パフォーマンス レポート
【質問】
Search Console の検索パフォーマンス レポートに、Google音声検索の検索語句は含まれるのか?
【回答】
含まれる。
意図しない正規ページが選択される
【質問】
ECサイトの商品カテゴリページのディレクトリで、次のレポートが表示されている。
- 「重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました」
すべてのページに自己参照 canonical を設定しており、XMLサイトマップにも記載している。解消できる方法があれば教えてほしい。
【回答】
具体的なURLをいただいており、状況を確認できた。
すべてのコンテンツが時間内に読み込まれないため、(Googlebotにとって) 同じページに見えるといった、レンダリングに関して一時的な問題があったように見受けられた。
現在は正常にレンダリングされているので、今しばらく様子を見てください。
Website 構造化データでサイト名指定
【質問】
比較的規模の大きいサイトの事例です。
検索結果のサイト名を適切な表示にしたく、Website構造化データをサイトトップに実装した。
実装から数ヶ月経過したが、指定した通りのサイト名が表示されるページはまちまちで、一部は実装以前の状況と変わらない。
また指定したサイト名が表示されていたページも、日によっては以前の表示に戻ってしまうこともある。
時間経過で解決するのか、別の手立てが必要なのか教えてほしい。
【回答】
具体的なURLがなかったので、詳しく調査することはできなかった。
一般的な回答になってしまうが、公式ドキュメントをご覧ください。
動画コンテンツのベストプラクティス
【質問】
Search Console で、動画ではないURLが動画として誤認されている。
「動画がインデックス登録されない理由 > 動画が処理されていません」の項目について、動画の掲載元ページのURLが、動画のURLとして誤認されていた。
動画検索用のLPは別URLとして存在し、インデックスもされているため、集客への悪影響はないと考えている。そのため、誤認されているURLは無視しようと思うが、何かしらのリスクが生じる可能性があるか教えてほしい。
【回答】
具体的なURLをいただいており、状況を確認できた。
VideoObject構造化データを実装していないようだった。
公式ドキュメントをご覧いただき、Googleがより正確にコンテンツを理解できるようにマークアップを追加するのが良い。
サイトマップの Ping 更新通知のサポート
【質問】
サイトマップのPing更新通知のサポートが年内で終了されると、Googe検索セントラルブログでアナウンスがあった。
①今後、即時性を有する大手のニュースサイトなどは、Googleが判断して、sitemap.xml の lastmod を数分おきに見に行くのか?
②またそれ以外の sitemap.xml が頻繁にクロールに来ないサイトは、Search Console のURL検査よりインデックス登録をリクエストするのが良いか?
【回答】
①すでに行なっている処理となる。
②URL検査ツールはサイトマップに影響しないので、特にリクエストしていただく必要はない。
引き続き良いコンテンツ作成に取り組んでください。
Google 検索オフィスアワーに質問するには?
質問フォームから質問できます。
質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。
次回は、2023年11月下旬を予定しています。
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