Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)のビジネス名 (店舗名) はインバウンド向けに多言語で整備できることをご存知でしょうか?
日本を旅行している訪日外国人がお店を検索した時、店舗名の表記が日本語だと何を書いているかよく分からず、来店する機会は減ります。僕らもタイやイスラム圏に旅行に行った際、Googleマップに現地の言葉で店舗名が表示された時に、同じような経験をすると思います。
インバウンド向けに訪日外国人を集客している店舗ならば、ビジネス名を多言語で整備することは非常に重要です。
この記事では、Googleビジネスプロフィールのビジネス名をインバウンド向けに多言語で整備する詳しい手順についてお伝えします。
Googleビジネスプロフィールの情報は、基本的に自動翻訳される
Googleビジネスプロフィールのレビューやナレッジパネルの情報は、ユーザーのモバイル端末の言語設定によって基本的に自動翻訳されます。これはGoogleビジネスプロフィールの仕様です。レビューは、ある程度きちんとした日本語で書かれていれば、意味は通じる程度に自動翻訳されます。
ところが、Googleビジネスプロフィールのビジネス名は、日本語以外の言語でアクセスした場合に、うまく自動翻訳されるときと、されないときがあります。機械的な自動翻訳になることもあり、全く意味をなさない英語に変換されてしまうこともあります。また、全く翻訳されず日本語名のまま表示されることもよくあります。
冒頭でお伝えしたとおり、Googleビジネスプロフィールのビジネス名はインバウンド向けに多言語で整備できますので、ホテルや飲食店で訪日外国人を呼び込もうと考えているのであれば、すぐにでも整備することをオススメします。
ではどのように整備していけばいいのか見ていきます。
Googleマップのビジネス名を多言語で整備する
Googleマップのビジネス名を多言語で整備するといっても、Googleビジネスプロフィールの管理画面で整備はできません。
個人的には、管理画面で整備できると使い勝手はいいと思いますが、この記事を書いている2020年2月10日時点では、そのような仕様ではないのです。
では一体どのように整備をすればいいのでしょうか?以下のような手順となります。
- 整備したい言語環境のGoogleマップでビジネスを表示させる
- オーナーアカウントでログインした状態でGoogleマップから情報の提案を行う
- Googleビジネスプロフィールのデフォルトのビジネス名を修正
まずは英語のビジネス名を追加してみましょう。
1. 整備したい言語環境のGoogleマップでビジネスを表示させる
①検索の設定を英語に変更
検索結果の画面で「設定」より「言語」をクリックします。
検索の設定を英語に変更します。
②Googleマップで自社のビジネスを開く
Googleマップで自社のビジネスを開いてください。ここで、一度ご自身のビジネス名が英語でどのように表示されているかどうか確認します。
2. オーナーアカウントでログインした状態でGoogleマップから情報の提案を行う
整備したい言語環境でGoogleマップを開き、情報修正の画面を開くと、日本語のビジネス名に加えて、整備したい言語のビジネス名が追加で入力できます (Add name in Englishと表示される)。ここに英語のビジネス名を入力します。
オーナーアカウントでログインした状態で修正を行えば、ほぼ確実に修正提案は通ります。
①「Suggest an edit」をクリック
②「change name of other details」をクリック
③「Add name in English」に英語名を入力
英語のビジネス名を入力する項目が追加されています。
④「Thanks for your feedback.」と表示され、すぐに反映される
このように英語のビジネス名で情報の提案を行えば、英語の端末で開いたユーザーには英語のビジネス名が表示され、日本語の端末のユーザーには日本語のビジネス名が表示され、ユーザーの言語によってビジネス名を正しい言語で出し分けることができます。
3. Googleビジネスプロフィールのデフォルトのビジネス名を修正
英語環境のGoogleマップで英語名のビジネス名を追加すると、デフォルトのビジネス名が英語表記となります。
このままでも、日本語環境の端末からは日本語のビジネス名、英語環境の端末からは英語のビジネス名が表示されるのですが、Googleビジネスプロフィールの管理画面上のビジネス名が英語表記というのは気持ちが悪いですよね?
ということで、Googleビジネスプロフィールの管理画面より、ビジネス名を日本語名に修正します。
複数の言語を設定したい場合は?
英語以外にも、中国語や韓国語のビジネス名を追加したいこともありますよね?
先ほどお伝えした手順を繰り返してください。
- 整備したい言語環境のGoogleマップでビジネスを表示させる
- オーナーアカウントでログインした状態でGoogleマップから情報の提案を行う
- Googleビジネスプロフィールのデフォルトのビジネス名を修正
複数の言語でビジネス名を追加すれば、ユーザーの言語環境に応じて、ビジネス名が多言語で表示されます。
地域によっては、ポルトガル語・スペイン語・イタリア語・ドイツ語・タイ語・ベトナム語・フィリピン語などの需要があるエリアもありますので、そのあたりを整備していくとユーザーにとって利便性が上がります。
大手チェーンはビジネス名の表記を統一すべし
大手チェーンはビジネス名の表記を統一することをオススメします。
具体的なチェーン名の記載は控えますが、うまく自動翻訳されず、店舗によって異なる表記になっていることがよくあります。
- 「喫茶 藤沢店」が、英語表記で「Cafe」
- 「喫茶 横浜店」が、英語表記で「Cafe Yokohama」
- 「喫茶 渋谷店」が、英語表記で「Kissa Shibuya」
これ、店舗側できちんと多言語で整備していないことが原因です。多言語でのビジネス名も統一した表記の方がいいのは言うまでもありません。
チェーンの場合、Googleビジネスプロフィールの管理方法は、店舗に裁量をもたせる、もしくは本部で一括管理といろいろなパターンがありますが、店舗名に関しては一括管理した方が良さそうですね。
さいごに
Googleビジネスプロフィールのビジネス名をインバウンド向けに多言語で整備する方法についてお伝えしました。
インバウンド向けに訪日外国人を集客している店舗ならば、一度ご自身の店舗名が、英語や他の言語でどのように表示されているか確認してください。
Googleビジネスプロフィールのビジネス名はインバウンド向けに多言語で整備できますので、ホテルや飲食店で訪日外国人を呼び込もうと考えているのであれば、すぐにでも整備することをオススメします。
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