2019年10月2日に放送されたウェブマスター オフィスアワーについてお伝えします。
ブログ記事の紹介
前回のオフィスアワー以降に公開されたブログ記事を紹介します。
新しいリンク属性について (sponsored、ugc、nofollow)
本当に良いコンテンツがnofollowで評価できなかった場合に、Googleがヒントとして捉えて評価するようになる。
既存のnofollowを急いで変更する必要はない。
Google Search Newsについて
Google Search Newsが始まりました。ジョン・ミューラーさんが最近のGoogleの検索周りのニュースをわかりやすく説明している。
コア アップデートについてウェブマスターが理解しておくこと
その他の記事
- Google 検索におけるコンテンツのプレビューをもっと制御できるようになります
- サイトの検索パフォーマンス レポートでより最新のデータが利用可能に
- Google 検索でインデックスの問題が発生: その対処法と教訓
- Join us at a Webmaster Conference in Mountain View, California
- Making Review Rich Results more helpful
- Saying goodbye to the old Search Console
- Introducing Auto-DNS verification in the new Search Console
質問
7月のアルゴリズム アップデートで順位が下落したが、直近で復活した。「ユーザー行動の評価」「サイトの更新性」「被リンクによる効果」はどの程度あるのか?
ランキングの要素などをGoogleの立場で伝えることはできない。アドバイスとしては、ユーザーとコンテンツの改善に力を入れて欲しい。
被リンクの効果において、「ページランク」と「ドメインランク」のどちらをGoogleは重視しているのか?
どちらでもない。ユーザーを見てコンテンツを改善することに力を入れて欲しい。
Googleの意見ではないが、もしドメインパワーが大事だと仮定すると、ドメインランクの高そうな中古ドメインを買ってきて、コンテンツを載せ替えるようなことをすることが考えられる。ウェブマスター向けガイドラインに違反するものではないが、やっていることは限りなくスパムに近い。
Googleがどう評価するかを考えるのではなく、よいコンテンツを作って、他のサイトから参照されるために、何をすればいいのか考えていくとよいのではないか。
被リンクの重要性が上がっているという認識は、Googleにはなかった。
ページの評価や手動対策があるかどうかを確認したい(医療系)。検索エンジンに評価されていない場合で、ペナルティの可能性が低い場合は、どこに着目すればいいのでしょうか?
Googleのアルゴリズムは完璧なものではない。特に医療系は、Googleも力を入れて取り組んでいるが、うまく行っていないこともある。
1年間で1兆回以上の検索が行われ、毎日行われる検索の15%が全く新しいクエリという状況の中で、アルゴリズムを使ってスケーラブルに対応している。
クエリによっては納得できないものがあるかもしれない。その中で、コアアルゴリズムの更新で、コンテンツが再評価することもある。
検索エンジンに評価されていないと感じるのであれば、コアアルゴリズムに関するブログ記事や、品質評価ガイドラインを見て欲しい。
狙っているクエリで、ユーザーが地域の、クエリで検索するときに頭に浮かぶような存在になるような医療機関としての活動、医療機関としての評判や、オフラインでの活動などにも取り組んでいくのがいいのでは。
インデックスカバレッジのエラーで「robots.txtによってブロックされました」と表示される。テスターでは「許可済」のステータスだが、検索パフォーマンスに影響が出ることはあるのか?
Googleで確認したところ、特に問題はなさそうだった。金谷さんからSearch Consoleのチームにフィードバックを送るが、質問者様からもSearch Consoleからフィードバックを送って欲しいとのこと。
フィードバックを送る際、スクリーンショットとテキスト(日本語で構わない)で、送信してもらえるとGoogleは助かるとのこと。チームに日本人はいないが、Google翻訳を使って、内容を理解しているというお話でした。Search Consoleのエンジニアは、Google翻訳で分からなければ、金谷さんに連絡をするそうです。
モバイル検索で、画像をサムネイルで表示する方法が知りたい
Googleのヘルプ記事などで、画像を指定して必ず表示する方法は公開していない。
Googleがサムネイルがあたったほうユーザーに取ってわかりやすいと判断したものをアルゴリズムで表示している。
方法としては、画像の情報をきちんとGoogleに伝えることが重要。ヘルプ記事を読んでくださいとのこと。
サイトマップのクロス送信をしたが、カバレッジに反映されない
タイムラグの可能性が高い。サイトマップBがrobots.txtでdisallowでクロールをブロックされていることが原因ではないか。
SSL化をしたら、HTTPSのプロパティも追加したほうがいいのか?
HTTPSのプロパティも追加してください。
理由は、インデックスの推移などを確認できるので。SSL化がうまくいくと、インデックスはHTTPSのプロパティに移行するので確認できる。
ドメインが異なるが同じコンテンツの場合、重複コンテンツになるのか?
今回のケースでは、重複コンテンツと判断されているわけではない。
重複コンテンツについて誤解があるので説明しておくと、重複コンテンツにペナルティというものはない。どちらかのコンテンツが検索結果に表示されないだけ。
別々のURLでMFIに移行後、canonicalの設定はどうすればいいのか?
異なるURLのページをcanonicalで正規化する必要があるのかどうかは考えるべき。
どうしても正規化するのであれば、モバイルはモバイルにリダイレクト、デスクトップはデスクトップにリダイレクトすればいい。canonicalは複雑になるのでオススメしない。
検索パフォーマンスレポートのデータを収集するタイミング
Search Consoleに登録したときに、登録前のデータもある程度見れるとのこと。
新Search Consoleに登録したがプロパティに表示されない
新しいサイトなので、時間がかかった可能性がある。
Search Consoleからフィードバックを送って欲しいとのこと。
検索結果に表示される個人情報を削除して欲しい
Google 検索と Google アシスタント のヘルプ コミュニティでご質問いただくと良いアドバイスがもらえると思います。
max-image-previewのrobotsメタタグの値 (standardとlarge)の違いについて
次のような違いがある。
- standard・・・正方形のサムネイル
- large・・・ビューポートいっぱいに広がるサムネイル (Discoverであるような)
10月後半に検索結果に反映される。
Search ConsoleのタイムゾーンはPTですが、実社会に合わせてPSTやPDTに自動で切り替わるのですか?
自動で切り替わります。
- PT・・・太平洋時間 (Google本社があるマウンテンビューがある西海岸標準時間)
- PST・・・太平洋時間 (PTと同意味)、日本と17時間の時差
- PDT・・・太平洋夏時間、日本と16時間の時差
サイト名変更による検索パフォーマンスへの影響
基本的にランキングに関しての回答はしませんが、サイト名を変更するような大きな変更ならば、検索パフォーマンスに影響がでる可能性はある。
サイト名変更がユーザーにとって認識されやすいものであれば、短期的に影響があってもやってもいいのでは。
Discoverで大きな画像を表示する方法
今まで
- AMPを利用する
- フォームから申請 (largeを指定しない場合)
今後
- AMPを利用する
- max-image-previewでlargeを指定
自演対策に関する手動対策をリクエストしたい
スパム対策チームに頂いた情報を共有します。
金谷さんのTwitterのDMはオープンにしているとのことなので、自演の情報などがあれば、いつでもご連絡ください。
クロールエラーを特定できない
ウェブマスター側で気にする問題ではないので、Search Consoleでエラーが表示される理由についてはGoogleで対応中とのこと。
ウェブマスターオフィスアワーに質問するには?
質問フォームから質問できます。
質問が多い場合は、翌月に持ち越されることもあります。
URLを非公開で質問したい場合、その旨記載すると、URLは公開されません。
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