MRヘッドセット「Magic Leap One」の開発者版がリリースされました。
謎のスタートアップMagic Leapですが、ようやくヘッドセットをリリースしましたね。
何もプロダクトがなかったにも関わらず、Magic Leapには大量の資金が集まっておりました。どのくらいの資金調達をしてきたのかと言うと、2016年2月にシリーズCラウンドとして7億9350万ドルを調達し、2017年10月〜2018年3月までのシリーズDラウンドで9億6300万ドルを調達しており、Magic Leap は総額23億ドルもの資金を調達していました。
これだけの資金を調達していたにも関わらず、今までプロダクトが何もなかったのは不思議ですよね?
Magic Leap本社に映画関係者が「Magic Leap詣」をしていたり、時価総額が60億ドルを超えている現状を考えると、今回リリースされたMRヘッドセット「Magic Leap One」は期待大ですね。
「Magic Leap One」が、どんなヘッドセットで、どんな体験ができるのか興味ありませんか?YouTubeが公開されているので、まずはご覧ください。
「Magic Leap One」の特徴
「Magic Leap One」の特徴を見ていきましょう。
「Magic Leap One」は3つのパーツで構成されています。
- Lithtwear・・・頭に装着するヘッドセット
- Control・・・片手に持つコントローラー、触覚フィードバック付き
- Lightpack・・・腰に引っ掛けて、Lithtwearと接続するコンピュータ
Lightpackには、独自のOSであるLumin OSが搭載されています。ソフトウェアを開発するためのリソース「Lumin SDK」も用意しており、UnityやUnreal Engine 4をサポートしています。
価格
2295ドル
購入できる場所は?
オンラインで購入するにも関わらず、購入できる場所はアメリカの6都市に限定されています。
- シカゴ、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、サンフランシスコ、シアトル
サイズ
ヘッドセットのLithtwearは、2種類のサイズが用意されています。ノーズピースは5種類同梱されているとのこと。
視野角 (FOV)
「Magic Leap One」の視野角は、水平方向に40度、垂直方向に30度、対角に50度とのことです。
マイクロソフトのHoloLensより若干広い視野角です。
スペック
- CPU・・・NVIDIA Parker SOC
- GPU・・・NVIDIA Pascal
- メモリ・・・8GB
- ストレージ・・・128GB
- 使用時間・・・3時間
- 無線・・・Bluetooth 4.2、Wi-Fi 802.11ac/b/g/n
- 接続・・・USB-C
- OS・・・Lumin OS
AT&Tが「Magic Leap One」を独占販売
今後、一般ユーザー向けのヘッドセット「Magic Leap One」は、AT&Tが独占販売していくことになります。
2018年7月に、米通信大手のAT&TはMagic Leapと業務提携し、AT&Tが「Magic Leap One」を独占販売することを発表しています。AT&Tは「Magic Leap One」独占販売権を63億ドルで購入したとのこと。
業務提携したことで、次のことが行われます。
- AT&Tが米国の通信キャリアの中で、唯一「Magic Leap One」を販売する
- AT&Tの実店舗で、「Magic Leap One」の店頭デモンストレーションを行う
近い将来、5Gのネットワーク環境が整備されることになりますので、MRヘッドセット「Magic Leap One」を屋外で楽しむことができるようになります。
さいごに
以上、MRヘッドセット「Magic Leap One」の開発者版がリリースされたので、詳細について紹介しました。
YouTubeを見る限り、「Magic Leap One」には、かなり期待できそうです。
今回は開発者版のため2295ドルと高額ですが、一般ユーザー向けの「Magic Leap One」はもう少し価格が下がってくれるといいですね。
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