明けましておめでとうございます!
2018年もよろしくお願いします!
さて、新年気になるニュースを紹介します。
Net Applicationsから2017年12月のデスクトップブラウザのシェアが発表された。2017年12月はChrome、Internet Explorer、Edge、Safariがシェアを増やし、Firefoxがシェアを減らした。さまざまな高速化技術が取り込まれた最新版を公開したFirefoxのシェアは2ヶ月にわたって減少した。Firefoxの最新版が実現した動作の高速性や新機能はユーザーを取り込む要因とはなっていないようだ。
「Firefox Quantum」の名前で公開された最新のFirefoxは確かに高速化されており、関係者の評価は高い。しかし、高速化技術を取り込む反面、利用できなくなったエクステンションも多い。ユーザーからは、エクステンションが動作しなくなったことを指摘する声が多く挙がっており、これがユーザーの減少につながったのではないかと見られる。
Firefoxのシェアはなかなか挽回できません。Firefoxが最も高いシェアを持っていたのは、2009年7月の30.18%。これ以降シェアはずっと下がっています。
AmazonがFirefoxを買収すれば、Firefoxのシェアが復活すると思いませんか?
FirefoxにAmazon ECに特化した機能をつけたり、FirefoxにAmazonプライムと連携する機能をつけることで、Firefoxのシェアが復活することは間違いありません。
Firefoxのシェアは年々落ちている
Firefoxのシェアが年々落ちている現状を見ていきましょう。
2009年にFirefoxは30.18%のシェアを誇っていましたが、スマホの登場でChromeとSafariがスマホの標準ブラウザになって以来、Firefoxのシェアはどんどん落ちています。2017年のFirefoxのシェアは5.71%ですからね。
GoogleChromeが登場するまでは、Firefoxの評価は高かったのにね。
Chromeが登場してから、どのようにブラウザのシェアは推移したのか?
Internet Explorer Chrome Firefox Safari Opera Android Edge 2009年7月 59.48% 2.98% 30.18% 3.35% 2.88% ー ー 2010年7月 51.17% 9.6% 29.81% 4.71% 2.53% 0.24% ー 2011年7月 39.47% 20.59% 25.99% 6.2% 3.09% 1.33% ー 2012年7月 28.49% 30.13% 21.13% 9.11% 3.68% 2.88% ー 2013年7月 20.49% 36.63% 16.84% 11.23% 3.51% 5.49% ー 2014年7月 15.51% 38.75% 12.82% 14.29% 4.06% 7.28% ー 2015年7月 10.81% 45.09% 9.99% 13.2% 5.48% 6.58% ー 2016年7月 5.4% 49.45% 7.77% 13.66% 6.01% 4.07% 1.6% 2017年7月 3.74% 54.25% 5.71% 14.22% 3.96% 2.47% 1.75%
機能面ではFirefoxもChromeもSafariも変わらない
機能面ではFirefoxもChromeもSafariも変わりません。ChromeやSafariでできることは、ほとんど全てFirefoxで実行可能です。
今では当たり前となったブラウザに拡張機能をインストールする機能も、Firefoxの登場で主流になりました。それまでのInternet Explorerでは拡張機能は存在しませんでしたからね。
Firefoxのデメリット
機能面では変わりませんが、GoogleやAppleのようなクラウドサービスの使い勝手は全然ダメです。
例えば、ChromeならばGoogleアカウントでパスワードやブックマークの同期ができますし、SafariもApple IDで同じことが可能です。
それに対して、FirefoxはSyncにログインすることで、パスワードやブックマークの同期を可能にしています。Syncを使うのは、パスワードやブックマークの同期のためだけなので、わざわざアカウントを作るのは面倒だと思いませんか?
Mozillaとは?
Firefoxを開発しているMozillaについて説明します。
一口にMozillaといっても、実は2つの団体があります。Mozilla Foundationと傘下の子会社のMozilla Corporationです。この点が非常に分かりにくいので、説明します。
- Mozilla Foundationは、FirefoxやThunderbirdなどの製品の開発や保守を行うために設立された非営利団体です。
- Mozilla Corporationは、Mozilla Foundation傘下の子会社で、マーケティングや宣伝を目的として設立された営利団体です。Mozilla Corporationは、課税対象の企業にも関わらず、収益を上げることを目標にせず、利益はMozillaプロジェクトへ還元しています。
営利団体が非営利団体の子会社というのは、あまり聞いたことがありませんw
Mozillaでの運営には限界あり
今の体制を続ける限り、ブラウザのシェアをChromeから挽回できる可能性は絶対にありません。
FirefoxがChromeに勝てない理由
2012年にGoogle Chromeにブラウザのシェアを抜かれたFirefoxは、その後、シェアをどんどん落としています。
↓FirefoxがChromeに勝てない理由を箇条書きにします。
- Googleとの資金力の差
- クラウドサービスとの連携が悪い
Fire OSにFirefoxを組み込むべし
今までお話した通り、Firefoxは、Google Chromeにブラウザのシェアで大きな差をつけられています。
OSに組み込まれたブラウザがシェアを取れることを証明したのは、Internet Explorerです。特にIE6なんて最低なポンコツのブラウザでしたが、世の中のシェアは高かったですからね。
OSに組み込まれたブラウザは、多少ポンコツでもシェアが取れるのです。Chrome登場前のブラウザのシェアは、Internet Explorerが圧倒的なシェアを持っていたことを考えれば一目瞭然です。
Firefoxは決してポンコツブラウザではありません。機能面ではChromeやSafariに負けておりません。
Firefoxが今の体制でシェアを取ることが出来ない以上、クラウドの第三極であるAmazonと組むことで、シェアを挽回できる可能性は高いと思いませんか?
Fire OSはAmazonアカウントと連携すべし
プライム会員の方なら、Fireタブレットを持っている方も多いはずです。
我が家にも3台ありますが、OSとして非常に優秀です。バッテリーはよく持つし、サクサク動きますからね。
唯一のデメリットは、Silkブラウザの使い勝手が悪い点です。にも関わらず、Fire OSにChromeはインストール出来ず、Silk以外にブラウザの選択肢がないのが現状です。
Fire OSはSilkブラウザを廃止して、Firefoxをデフォルトブラウザにするべきです。Fire OSとAmazonアカウントが連携して、Amazonアカウントで、パスワードやブックマークを同期できるようになれば、Firefox・Amazon・ユーザーの3者にとってWin-Winな関係が築けるはずです。
Fire TVにはFirefoxが搭載
すでにFire TVには、Firefoxが搭載されています。
GoogleがFire TVにGoogleアプリを提供しないという発表後、Amazonは苦肉の策としてFirefoxをFire TV上で提供することで、ユーザーがYouTubeを閲覧出来るようにしています。
この機会にガッツリ手を結ぶ選択肢もありだと思いますけどね。
さいごに
2018年は、AmazonによるFirefoxの買収話が出てきてもおかしくありません。
ECとプライムサービスに特化したブラウザを提供できれば、Firefoxのシェアは上がるはずです。
ナレッジ