macOS High Sierraで導入されたAPFSと呼ばれるファイルシステムは、SSDに最適化されたファイルシステムのため、爆速で動作します。
でもね、ハードディスクやFusion Driveを搭載したMacの場合、APFSに対応していないってご存知ですか?クリーンインストールでもAPFSには対応しておらず、今までどおり、HFS+で使うしかないのです。
Mac の内蔵ソリッドステートドライブ (SSD) に macOS High Sierra をインストールした場合、そのドライブは自動的に APFS に変換されます。Fusion Drive とハードディスクドライブ (HDD) は変換されません。
ということで、僕がメインで使っているiMac 2013 27inch Fusion Driveは、macOS High Sierraへアップデートしておりません。
今後のアップデートで、Fusion DriveでAPFSをサポートする模様
MacRumorsによると、ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏は、今後、Fusion DriveでAPFSをサポートする旨の発言をしています。
“Yes, we plan to add support in a future update,” replied Federighi.
「はい、今後のアップデートでサポートを追加するつもりです」とFederighi氏は答えました。
Apple’s Craig Federighi Confirms APFS Coming to Fusion Drives in a Future macOS High Sierra Update
↓Appleのサイトでもアナウンスしています。
APFSは、現時点ではオールフラッシュの内部ストレージを搭載するMacに対応しています。Fusion DriveおよびHDDを搭載するMacに対するサポートは、将来のアップデートにより提供予定です。
時期は未定とはいえ、今後のアップデートで、Fusion DriveもAPFSをサポートすることは間違いないでしょう。
Fusion Driveとは
SSDとハードディスクのいいところ取りした、ハイブリッドドライブです。
SSDのデータ転送速度が高速というパフォーマンスと、ハードディスクの大容量を組み合わせることで、SSDより安価で、ハードディスクよりも高速な環境が構築できるのです。
Appleのサイトに詳しい説明があります。
Fusion Drive は Mac 上では 1 つのボリュームとして表示されますが、頻繁に使うファイルはすばやくアクセスできるように自動的かつ動的にフラッシュストレージに移動し、その一方で、あまり使わないファイルは大容量のハードディスクに移してくれます。そのため、短時間ですぐに起動してくれるし、普段の作業スタイルをシステムが学習していくに従い、アプリケーションの起動やファイルへのアクセスにも時間がかからなくなります。
APFSが対応するのは内部ストレージのSSDのみ
今の時点で、APFSが対応するのは内部ストレージのSSDのみということになります。
僕は、8月末にmacOS High Sierraのベータ版を、MacBook Air 2012に外付けSSDにインストールしました。
で、クリーンインストールがしたくて、外付けSSDをAPFSで初期化したところ、mac OS High Sierra のベータ版のインストールは途中で止まってしまいました。外部ストレージにAPFSは対応していないということなのでしょう。
macOS High SierraをAPFSでフォーマットしたら、インストールができない。なんで? pic.twitter.com/KBszFeFSDl
— ischool (@ischool_ito) 2017年8月31日
現在のところ、MacBookやMacBook Proといった内部ストレージのSSDを持っているマシンでしか、APFSは使えないということになります。
APFSは高速なのか?
APFSはSSDに最適化したファイルシステムなので、APFSにアップデートするだけで高速化を図ることが可能です。
僕のサブマシンのMacBook Air 2012は、はっきり言って低スペック・・
だって、Core i5 デュアル 1.7GHz、メモリ4GB、SSD128GBだもん。
にも関わらず、macOS High Sierraへクリーンインストールしただけで、Sierraのときよりもサクサク動くようになっています。APFS恐るべし!
Fusion Driveも早くAPFSに対応して欲しいですわ。
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