今回のWWDCもいまいち盛り上がりに欠けましたね・・・
なんだか事前リークばかりだし、Siri内蔵スピーカーであるHomePodの発表も想定内です。
今のティム・クック体制のAppleから、想定外のことが発表されるとは思えません。
先日、WWDC 2017の予想をしたけど、けっこう当たってたww
でもiOS11は、最低の端末要件はiPhone5sになると思います。
理由は、iPhone5sが64ビットCPUのApple A7を搭載しているからです。
iPhone5は、32ビットCPUのApple A5なので切り捨てられるだろうね。
今回のWWDCで唯一盛り上がったのはHomePodだけでしたよね。OSに関してはマイナーアップデート感がハンパなくてがっかり・・
では、どんな発表があったのか見ていきましょう。
マイナーアップデートだったiOS11
iOS11は、かゆいところに手が届くような機能はいくつも追加されていますが、完全なマイナーアップデートです。
iOSはiOS9からマイナーアップデートを繰り返してる感じだね。
直近の2年間で一番大きな変更点は、2017年3月のiOS10.3へのアップデートで、ファイルシステムをAPFSに変更したことになります。
macOS High Sierra
macOSも名称がSierra → High Sierraという、いかにもマイナーアップデート感があります。
2011年にリリースされたOSX10.7 Lion → 2012年のOSX 10.8 Mountain Lionを思い出します。
macOS High Sierraのハードウェア要件
macOS High Sierraへアップデートできるハードウェアは、Sierraと同様のようです。
そこそこ古いハードウェアにも対応している点は素晴らしい。
- MacBook・・・Late 2009以降
- MacBook Air・・・Mid 2010以降
- MacBook Pro・・・Late 2010以降
- iMac・・・Late 2009以降
- Mac mini・・・Mid 2010以降
- Mac Pro・・・Mid 2010以降
ファイルシステムがAPFSに変更
macOS High Sierraへアップデートして、最大の変更点はファイルシステムがAPFSになるということです。
今までのMacは20年前に開発されたHFS+というファイルシステムを使っておりました。当時はフロッピーディスクが主流だったし、ハードウェアの構成は今とは全然違います。SSDなんて当時はなかったし・・
今のMacは、ノートブックに関しては、全機種SSDを搭載しています。
SSDに最適化されたAPFSを採用するというのは、理にかなっています。さらに、APFSは強力な暗号化によるセキュリティとプライバシーを備えているのが特徴です。
ファイルシステムがAPFSに変わるだけで、ファイルのコピー速度がめちゃ早くなりますからね。
WWDCでは、APFSの動作についてのデモもありました。複数ある大容量の動画ファイルが、一瞬でコピーできる模様。
APFSはFusion Driveでもきちんと動作するの?
情報がないのでなんとも言えませんが、APFSでフォーマットができれば問題ないと思います。
iMacは普通のハードディスクモデルや、Fusion Driveのモデルもあります。
わたくしのiMac 27インチも3TBのFusion Driveなんだよね。macOS High Sierraへアップデートしてうまく動作してくれないと困ってしまう・・
External Graphics Development Kit
macOS High Sierraは、外付けのGPUをサポートするようです。
Appleからは、External Graphics Development Kitという開発者向けのキットも599ドルで発売されるようです。
開発者登録すれば購入できる模様。
HomePod
Siri内蔵スピーカーであるHomePodは349ドルという高級路線を取りました。
7つのツィーターやサブウーファーを内蔵しており、A8プロセッサーで制御します。
A8プロセッサーは、iPhone6に内蔵されているCPUと同等なので、スピーカーにしてはかなり高スペック。
12月にアメリカ、イギリス、オーストラリアで発売予定で、日本での発売は未定です。
HomePodは音声アシスタントとしての側面と、ハイエンドスピーカーとしての側面があります。
音声アシスタントとしてのHomePod
Amazon EchoやGoogle homeよりも1世代遅れたスタートなので、音声アシスタントとしては正直微妙。
だってポンコツSiriを搭載している音声アシスタントですからね。
Siriは使い勝手全然良くないでしょ?わたくしがSiriを使うのは、車の運転中です。Bluetoothヘッドセットと連携するので、電話をかけたり、LINEを送ったり、Messengerを送ったりという用途なら使えます。
でも、何かを調べたりするのは、Googleと比べると全然ダメですね。
ハイエンドスピーカーとしてのHomePod
リビングに設置するハイエンドスピーカーとしてのHomePodは良さげです。
ビームフォーミングという機能を使っているので、部屋のどこにいても良い音を聞くことができるのです。
ビームフォーミングについては、昨日のエントリーに詳しく書きましたので良かったら見てください。
iMac Pro
iMac Proの発売は12月とだいぶ先ですが、モンスターマシンが発表されました。
欲しいけど55万円もするようです・・
スペックを見てみましょう。
- 8、10、18コアXeonプロセッサ(最大4.5GHzのTurbo Boost)
- メモリは標準で32GB、最大128GBまで対応
- ストレージは標準で1TBのSSD、最大4TBのSSD
- グラフィックスは、Radeon Pro Vega 56グラフィックプロセッサ(8GB HBM2メモリ搭載)
- ディスプレイは5Kを搭載
- 5Kの外部ディスプレイを2台、4Kの外部ディスプレイを4台を増設可能
個人的には4Kの外部ディスプレイを4台を増設できるのが刺さります。
iPad Pro 10.5インチ
iPad Pro 10.5インチが登場したことで、iPadは9.7インチ、10.5インチ、12.9インチと3種類のバリエーションが揃いました。
はっきり言って無駄ですわ。売れないと思います。
まとめ
5月18日から開催されたGoogle I/Oでは、人工知能がカンファレンスの一番大きなテーマでした。
人工知能を核として、今後Googleは、全てのプロダクトに人工知能を搭載していくという発表だったんだよね。
Googleが描くテクノロジーの未来像に、わたくしは非常にワクワクしました。
それに対して今回のWWDCは、iOSやmacOSなどのソフトウェアに関しては、マイナーアップデート感が否めませんでした。
そのためWWDCでは3年ぶりにハードウェアを発表するということでお茶を濁しているような気がします。
HomePodだってSiriという人工知能をどう活かすのかということではなく、AmazonやGoogleが音声アシスタントを発売してるから、Appleもリリースしました的な感じするもんね。
MacとiPhoneはプロダクトとしてみると、かなり完成度は高いとは思いますが、ハードウェアを支えるOS部分が全然進化してなかったのは非常に残念でした。
iPhoneが売れなくなってきたら、今後のAppleは低迷していくだろうね。
Googleとの差は広がる一方です。
ナレッジ