macOS Sierra 10.12.3が登場しました。
ようやく新型MacBook Proのグラフィックスの不具合が修正されたようです。あとはカーネルの脆弱性も修正された模様。
- 新型MacBook Pro(15インチ)での自動切替グラフィックスを向上させます。
- タッチバー(13-と15インチ、2016年10月)でのMacBook ProにはAdobe Premiere Proのプロジェクトをエンコードする際にグラフィックの問題を解決します。
- プレビューでスキャンしたPDF文書の検索をできない問題を修正しました。
- 暗号化を有効にしてエクスポートされたPDF文書との互換性の問題を解決します。
- 正しくデジタルカメラから画像をインポートするから、いくつかのサードパーティアプリケーションを防止問題を修正しました。
セキュリティ関連のアップデートも含まれていますので、すぐにでもアップデートすることをオススメします。
macOS Sierra 10.12.3へアップデートして、不具合がなくサクサク動くのか?
アップデートするときに一番悩むのは、アップデート後に不具合がないかということですよね?
わたくしは、昨日 macOS Sierra 10.12.3へアップデートをしましたが、今のところ不具合はなさそうです。
次に悩むのは、アップデートしてサクサク動くのかどうかということです。
最新スペックのMacを使っているなら、macOS Sierra 10.12.3へアップデートして、全く問題なくサクサク動きます。
でも古いMacを使っていると、macOS Sierraの動作がめちゃ重い場合がありますよね?また、Mac OSX El Capitan 10.11から上書きアップデートして、macOS Sierra 10.12.3を使っている場合、Macのスペックによっては、OSの動作がめちゃ重かったりするはずです。
クリーンインストールをすればサクサク動くことはわかっているけど、クリーンインストールは時間もかかるし、面倒という方も多いと思いはず。
今日のエントリーは、重くなったmacOS Sierraをサクサク動かす設定を紹介します。
Macが重くなったらやること!
不具合が起きたら、「PRAMクリア」「SMCリセット」をまず行ってください。「PRAMクリア」「SMCリセット」で、不具合が解消されてMacの動作が軽くなる場合があります。
その後、「Macの設定の見直し」でMacをサクサク動かしていきましょう。
手順は次のとおりです。
- PRAMクリア
- SMCリセット
- メモリ容量の確認
- ハードディスク・SSDの空き容量を増やす
- Macの設定の見直し
1. NVRAM(PRAM)クリア
NVRAM(PRAM)とは、Macに内蔵されているメモリで、ハードウェアに関する情報を記憶しています。
Macの種類によって記憶している情報は異なりますが、「音量」「画面解像度」「選択されている起動ディスク」「カーネルパニックの情報」などが記憶されています。
NVRAM(PRAM)クリアを行うことで、ハードウェアに関する情報を一度リセットできるので、不具合が解消されることがあります。
- Macの電源ボタンを押したら、「command」+「option」+「P」+「R」を同時に押し続けます。
- Macが再起動して、2回めの起動音が鳴るまで、キーは押したままにします。
2. SMCリセット
SMC(システム管理コントローラ)とは、Macの電源関係を処理しています。
「バッテリーが充電されない」「ACアダプタを認識しない」「FANがフル回転する」などの不具合が出たら、SMCリセットで解決することがあります。
↓ノート型のMacとデスクトップ型のMacでSMCリセットの方法は異なります。
ノート型のMac
- Macの電源を落としたら、MagSafe 電源アダプタをコンセントに接続する。
- 「shift + control + option」キーを押しながら、電源ボタンを押す。
- すべてのキーを放して、再度、電源ボタンを押して Macの電源を入れる。
デスクトップ型のMac
- Macの電源を落としたら、電源コードを外す。
- 15秒間待って、再度電源コードをつなぐ。
- 5秒間待って、電源を入れる
3. メモリ容量の確認
macOS Sierraは立ち上がっただけで、1.5GB近くのメモリを消費します。その後、Safariやメールアプリを立ち上げただけで、メモリの消費量は2GBを超えます。
なので、macOS Sierraを動かすには、最低4GBのメモリが必要です。できれば8GBのメモリがあると快適です。
4. ハードディスク・SSDの空き容量を増やす
Macに内蔵されているハードディスク・SSDの空き容量を確認してください。
空き容量が、全体の1/3を下回ったあたりから、徐々にMacの動きは遅くなります。
空き容量が10%以下しかないと、もう激遅ですよ。
空き容量が少なくなった場合、データをMacから外付けハードディスクに移動して、Macのデータを削除するするというのは、あまりオススメしていません。
外付けハードディスクが壊れたら、データの復元できなくなりますからね。
MacBook Airをお使いで、内蔵ハードディスクやSSDの容量が小さい場合、大容量のmicroSDを購入しましょう。で、内蔵ストレージからmicroSDに大きなデータを移すことをオススメします。
MicroSDと、オンラインストレージ(DropboxやGoogleドライブ)を同期させておけば、データのバックアップは自動化されますからね。
5. Macの設定の見直し
お待たせしました。macOS Sierraの動作を軽くする設定方法です。
「Siriを有効にする」をオフに
macOS SierraからMacでもSiriが使えるようになりましたが、「Hey Siri」で反応しないので、わたくしは全然使っていません。
Siriの検索結果もGoogleに比べると、全然賢くないです。
なので、macOS Sierraの動作が重かったら、迷わずオフにしましょう。かなり動作は軽くなるはず。
- 「システム環境設定」→「Siri」
- 「Siriを有効にする」をオフに
「Spotlight」をオフに
Spotlight検索が必要ない方はオフにしましょう。
- 「システム環境設定」→「Spotlight」
- 「Spotlight検索結果に表示される項目」の全てのチェックを外す
- 「調べるでSpotlightの検索候補を許可」のチェックを外す
FileVaultを無効に
FileVaultは内蔵ストレージに暗号化をかけるというものなんだけど、結構不具合があるようです。FileVaultが有効になっている方は、無効にするだけで、サクサク動くようになるはず。
- 「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」→「FileVault」
- 「FileVault」を無効にする
「通知」をオフに
IOSの動きが重いのであれば、通知もオフでいいと思います。
- 「システム環境設定」→「通知」
- アプリケーションの通知で、不要な通知をオフにします。
「Dockのエフェクト」をオフに
無駄なグラフィックメモリを食うだけなので、オフにしましょう。
- 「システム環境設定」→「Dock」
- 「Dockのエフェクト」をオフに
ログイン項目を見直す
ログイン時に自動で立ち上がる項目です。不要な項目はオフにしていいと思います。
- 「システム環境設定」→「ユーザとグループ」→「ログイン項目」
- 不要なものを削除
macOS Sierra のクリーンインストール
上記を全て試したけど、まだmacOS Sierraの動きが遅いという場合、クリーンインストールをするとOSの動作が改善します。
クリーンインストールをするには、データのバックアップ、アプリの再インストールなどが必要なので、必ず手順を踏んで行ってくださいね。
詳しいやり方は、以前のエントリーに詳しく書いたので、良かったら参考にしてください。
まとめ
以上、macOS Sierraの動作を軽くする設定方法を紹介しました。
クリーンインストールをしなくても、設定だけで、かなりmacOS Sierraの動作は軽くなります。是非お試しください。
MacのOSは2年以上使っていると、最新機種でも動作は遅くなりますからね。定期的にクリーンインストールを行うことをオススメします!
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