シャープのOBが、VR空間で書籍を探すことができるVR書店を立ち上げる模様。
どんなサービスかというと、地方の商店街の空き店舗を活用して、客がVRゴーグルを被って書籍を探すサービスのようです。でも、実際に本物の書籍を置いているわけではないので、VR書店で書籍が購入できるわけではありません。
こんなサービス誰が使うのかしら・・
テクノロジーを無駄に使ってる感が半端ない・・シャープが倒産したの分かる気がする・・
VRで書店を体験するってイミフ
そもそも、VRって仮想現実を体験をするための道具でしょ?
なんで、VRゴーグルを使った仮想現実で、書籍を読んだり探したりする必要があるの?VRで書籍を読むって、電子書籍よりも面倒くさい気がします。
VR書店では書店の減少を防げない
シャープのOBがベンチャー企業まで作って、VR書店を開発する背景には、日本中で書店が閉店しているという現状がある模様です。
確かに書店の数は、
1999年に22,296店が、2016年には13,488店まで減っているので、過去16年間で8808店舗が閉店しています。
でもね、地方での書店数の閉店を食い止めるということなら、VR書店をいくら頑張っても、書店の閉店という問題は解決しないと思われます・・・
だって、VRを活用するなら、自宅でVRヘッドセットを被ってしまえば、「自宅VR書店」でいい話ですからね。
書店の減少を防ぐ方法は?
リアル書店は、現状Amazonにどんどん書籍の売上を食われています。これを打破するには、リアル書店で得ることができる「書籍を通じた体験」をユーザーに体験してもらうこと。
リアル書店での体験を、ユーザーが書店に足を運ぶメリットとして認識してもらう必要があります。
Amazonでの書籍の購入には、リアル書店で得られる体験は皆無ですからね。Amazonが便利なのは言うまでもないんだけど、ただ便利なだけですから。
リアル書店で得られる体験とは?
リアル書店で得られる体験とは一体何なのでしょうか?
ユーザーがリアル書店へ足を運ぶことで、次にあげられることが体験できます。
- 知らない書籍との出会い
- 書籍がキュレーションされてる
- 書店員とのコミュニケーション
知らない書籍との出会い
Amazonだけで購入していると、新しい書籍との出会いは、書籍のランキングと、Amazonのレコメンド機能だけになってしまいます。
リアル書店に足を運べば、知らない書籍との出会いは確実に増えます。
書籍がキュレーションされてる
優秀な書店員がいるリアル書店では、書籍がキュレーションされています。SEO関連の書籍を購入したかったら、SEOに詳しい書店員が居る書店では、何冊かのSEO関連の書籍がキュレーションされています。
北海道に「いわた書店」というキュレーションしてくれる書店があります。
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書店員とのコミュニケーション
書店員って書籍について、めちゃ詳しいです。
SEOの書籍に詳しい書店員に、「売れてるSEOの書籍」「SEOの知識が身につく書籍」「SEOの基礎を学べる書籍」と質問した場合、マジで的確なアドバイスをもらえることが多いですからね。
Amazonのレコメンド機能よりも、役に立ちますよ。
ARをリアル書店に導入すれば、ユーザー体験は向上する
リアル書店でのユーザー体験や、書籍の素晴らしさを伝えていくのなら、絶対にARですって。
リアル書店の集客に役に立つ技術は、間違いなくARなのです。
VRとARの違いについては以前のエントリーを見てください。
「VR」は、ヘッドセットを被るため完全に閉じた世界に浸ることになります。だからゲームや映画に向いてるんだよね。ゲームに没頭するときは「VR」の方が楽しい。
それに対して「AR」は、ウェアラブルデバイス(Google Glassなど)なので、日常生活の中で使えます。世界に浸るのではなくて、周りを見渡す事が可能なので、車を運転しながらといった使い方ができます。
リアル書店で活用できるAR技術はどんなもの?
リアル書店で活用できるAR技術はどんなものかというと、
Google Glassやコンタクトレンズを装着すれば、書籍が検索できたり、書店員の書籍の得意な分野が分かったりすると、便利だと思いませんか?。
あとは、書店員によるリコメンド機能が、ARに表示されると、ものすごく便利です。
リアル書店が、ユーザー体験が向上する機能を、ARに実装していけば、店舗に足を運んでもらえるようになりますよ。
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