PCブラウザは、Chromeを使っている人が圧倒的に多く、全世界の2016年9月におけるPCブラウザシェア率を見ると、1位はChromeで66.62%とダントツに高いです。2位のFire Foxは15%。3位はIEで10.73%。4位がSafariで4.75%、4位がEdgeで3.01%となっています。(タブレットやスマホ除く)
Chromeには「Chrome拡張機能」と「Chromeアプリ」がありますが、一体何が違うのでしょうか?
この記事では、「Chrome拡張機能」と「Chromeアプリ」の違いについてお伝えします。
「Chrome拡張機能」と「Chromeアプリ」の違い
これだけ多くのユーザーに使われているChromeなので、「Chrome拡張機能」「Chromeアプリ」は充実しています。ほとんどのユーザーが、何かしらの「Chrome拡張機能」や「Chromeアプリ」使っているはずです。
しかし「Chrome拡張機能」と「Chromeアプリ」の違いが何かご存知ですか?
最初に「Chrome拡張機能」と「Chromeアプリ」の違いについて、Google Developers で詳しく説明している動画があります。興味のある方はご覧になってください。音声は英語ですが、日本語の字幕が出せます。
- 設定 → 字幕 → 自動翻訳 → 日本語
それでは、「Chrome拡張機能」と「Chromeアプリ」について詳しく説明します。
「Chrome拡張機能」とは
Chrome拡張機能は、2010年にリリースされました。
Chrome拡張機能という名前のとおり、ウェブブラウザに新しい機能を拡張するためのプログラムです。Extensionsとも呼ばれています。
Extensions
拡張機能として、Chromeに好きな機能を追加することが可能です。
Chromeを自分好みにカスタマイズできるところは、後述する「Chromeアプリ」のHosted Appsに限りなく近いです。
以下、「Chrome拡張機能」Extensions の特徴です。
- オンラインでないと動かない
- Chromeを起動しないと使えない
- Hosted Appsと違う点は、拡張バーにボタンが追加される
「Chromeアプリ」とは
Chromeアプリ は、2013年9月に登場しました。
Chromeアプリ は、以下の2種類あります。
- Hosted Apps
- Packaged Apps
それぞれの違いを見ていきましょう。
Hosted Apps
Hosted Appsという名称のとおり、アプリディベロッパーが、自身で管理するウェブサーバーからウェブアプリを提供するアプリとなります。
アプリディベロッパーが、ユーザー管理・独自の課金設定など、利用ユーザーに対して細かい管理を行う場合、Hosted Appsでアプリで提供されることが多いです。
利用するユーザーがHosted Appsをインストールすると、Chromeブラウザでウェブアプリを開いて使います。
機能だけを見ると、Chrome拡張機能のExtensionsに近いです。
以下、Hosted Appsの特徴です。
- オンラインでないと動かない
- Chromeを起動しないと使えない
Packaged Apps
Chromeブラウザを立ち上げなくても、単独のアプリのように使うことができるのが特徴です。オフラインでも使える点が便利です。
以下、Packaged Appsの特徴です。
- 単独のアプリが立ち上がる
- オフラインでも使える
- Chromeを起動せずに使える
「Chromeアプリ」のPackaged Appsのショートカットの作成方法
Packaged Appsをインストールしたけれど、どのように立ち上げればいいのか分からない方も多いと思います。アプリのショートカットがどこにあるのか分かりにくいので、一度も立ち上げたことがない人も多いはずです。
「Chromeアプリ」のPackaged Appsのショートカットは、以下の手順で作成可能です。
1. Chromeブラウザに、「chrome://apps/」と入力
インストールしたアプリが表示されます。
2. アプリの上で右クリック
アプリの上で右クリックすると、「ショートカットを作成」と表示されるので、をクリックします。
3. 「ショートカットを次の場所に追加」で作成をクリック
4. ショートカットができる
「Chromeアプリのアプリケーションフォルダー」にショートカットが作成されます。(OSのアプリケーションフォルダーとは異なる場所)
5. 任意の場所にショートカットを移動
Dock、OSXのアプリケーションフォルダーなど、任意の場所にChromeアプリのショートカットを移動します。
「Packaged Apps」と「Macのアプリ」との違いは?
「Packaged Apps」が、オフラインで単独のアプリで動くのであれば、「Macアプリ」との違いは何なのでしょうか?
Macを使っている方だと、PocketやLINEアプリをApp Storeからインストール可能です。
結論から言うと、「Packaged Apps」と「Macアプリ」の違いはUIのみ。アプリの機能は全く同じです。
「Chromeアプリ」の利用率は低い
同じアプリが、「Chromeアプリ」と「Mac OSのApp Store」で用意されていた場合、多くのユーザーは、「Mac OSのApp Store」からインストールします。App Storeを使った方が、アップデートも一元化されているので便利です。
となると、ユーザーにとって使い勝手がいいのは、OSに紐付いている「Macアプリ」や「Windowsアプリ」ということになります。
Chromeアプリ(特にPackaged App)は、アプリ自体をユーザーが知らないことも多く、ほとんど利用されておりません。Chromeアプリの利用率は、Chromeユーザーの1%とのことです。
Googleによると、現在パッケージアプリを使っているのはChromeブラウザユーザーの約1%にすぎないという。
Google、ブラウザ向け「Chromeアプリ」の提供を2018年までに段階的に終了へ(Chromebook向けは対象外)
「Packaged Apps」は段階的に終了
Chromeブラウザ向けの「Packaged Apps」は、全然使われていないこともあって、段階的に終了となる模様です。
Googleのスケジュールは次の通りです。
- 2016年 新規に公開するアプリはChrome OS向けだけになる
- 2017年 Chromeブラウザからは、Chromeウェブストアからアプリが表示しなくなる
- 2018年 Chrome ブラウザからChromeアプリは開けなくなる
ブラウザのシェアがダントツのChromeなので、今後のChromeブラウザは、拡張機能だけという方向になりそうです。
さいごに
「Chrome拡張機能」と「Chromeアプリ」の違いについてお伝えしました。
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